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能力の名はサンドボックス  作者: soumamumu
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3秒クッキング

「うわー!?」

アドル老師が増えすぎた羊と牛を見て引いていた。


昼食が終わり他の大物を食堂やそれぞれの部屋に運んでもらったあと下男達は引き上げていった。

どうやら城で雇われている使用人らしい。

主に肉体労働が得意な下男ばかりを連れてきたらしくあっという間にエントランスの物はなくなった。


その後アドル老師は家畜を増やしたって話を聞いて不思議に思ってたのか見に来た。

「こんなこともできるの!?どうなってるの?!」

まぁ、そうだよね。

生命の理に反していると思う。

「『ゲーム』では家畜を繁殖できるので試したらやっぱりできました。仮説なんですけど『クローン』を作り出してるみたいです。」

それを聞いたアドル老師は口をあんぐり開けている。

「『クローン羊ドリー…』」

アドル老師は同じことを思ったらしい。

やっぱ倫理的に怖いよね。

「さすがに家畜限定だと思いたいんですが、ゲームだと村人の繁殖もできるんですよね…」

そっと耳打ちするとヒエって小さく息を飲んで私を幽霊でも見たような顔で見ていた。

「まぁ、試すことすらしたいと思わないので、安心してください。」

私が笑うと安堵していた。


そりゃそうでしょうよ。


その後アドル老師は屋敷内を見て私があげていた植物紙を使ってメモをして帰った。


帰ってから少しまた作物の収穫、羊の毛刈りをした後、牛の前で考え込んでいた。


牛乳がほしい。


一回水バケツを空にして牛に使おうとしたが、殴ってしまい牛乳をゲットはできなかった。

ということはサトウキビと空の瓶がいるかな?

私は手持ち僅かな砂を焼いて空の瓶を作り、サトウキビをあげてみた。

中国版のゲームでは瓶詰め牛乳のマークが吹き出しの中に描かれているというエフェクトが頭上に浮かぶという形だったが、吹き出しはなく瓶詰め牛乳のエフェクトが浮かんでいた。

私はすかさず瓶を使ったがマークは消えず持っていた瓶を全て使い切ったあたりで消えた。


5個もできたんだけど?


大満足だ。


そこで、一度食品となりそうなものをかき集めて作業台に向かった。

小麦に卵、牛乳、砂糖、ガラン、りんご、ももなどなど。

ついでにイタチの肉や鶏肉も持ってる。


今できるものはパンはもちろんできる。

えっと…

クッキー、ケーキ、パイ…

パイ?

この3つは材料はほぼ同じだけど材料の数とできる量が違うようだ


クッキーは小麦、卵、砂糖、牛乳から3個。

ケーキは小麦2、卵、砂糖2、牛乳4から1個。

パイは小麦2、卵、砂糖、牛乳2から2個。


とりあえず、1回ずつ作ってみた。

そして、また作業台に向かうとできるものが増えていた。

ガランクッキー、ももケーキ、ガランパイ、りんごパイ、ももパイ、ミートパイ…


ミートパイ?

ってかパイの汎用性高すぎるんだが。


ミートパイはどうやら肉なら何でもできるようだ。

イタチのミートパイ…食べたい気がしないので、保留で。


パイは2つできてるのでオーソドックスにアップルパイ…というかりんごパイって表記のものを作ってみよ。


作成のボタンを押すとあっさりできる。

そこからチェストに入れて、キューブを取り出し顕現した。

とりあえず、りんごパイだけね。


机の上にポップコーンのようにキューブがはぜてりんごパイになる。

手のひら大の四角いパイ生地に皮付きのままスライスされ、コンポートになったりんごが乗った状態で焼いたような見た目。

めっちゃ美味しそうなんだが。

いわゆるパン屋さんのコンポートが乗ったパイに近い見た目だ。


私はりんごパイを持ち上げると少しパイ生地が机にポロポロと落ちた。

サクサクに見える。


そして、思わず角からかぶりついた。



うーまーいーぞー


ほんのりと酸味が効いた甘いりんごのコンポート。

ほどほどの甘みのサクサク焼きたてのパイ生地。

うん、美味しい。

重くもなくかる過ぎもせずぺろりと平らげてしまった。


うん、美味じゃった。


と、食べ終わって気がついたのだけど、生前によく行っていたパン屋のアップルパイに味が似ている気がした。


やっぱ再現してるのかな。


よし、食後のデザート終了。


ちなみにかまどをみると焼きイタチ肉とかもあるんだけど…食べる気になりません。

イタチってたしか肉食だからたぶん臭み強いと思うんだよね。

マコトちゃんにあげよう。


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