表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
能力の名はサンドボックス  作者: soumamumu
1/382

前世と今世

「あれ?私・・・」


 そう呟いたのは自室のベッドの上だった。

その私を心配そうに見つめる女性は私の母親だ。

そうだ、母親だ。そのはずだ。


髪の色は金髪に近い茶色で目の色は少し緑が入った茶色の西洋人っぽい見た目の女性が心配そうに私を覗き込んでいる。

「セイラ、大丈夫ですか?」

その西洋人っぽい母はそっと私が小さい子供のように頭を撫でた。

そう、私は小さな子供だ。

たしか、今年で9才だったな。

でも記憶がおかしい。

違う母親がいた。

成人したことがある。

働いたこともある。

彼氏はいたことはないけど、そこそこに大人になったことがある。

そして、死んだことを思い出した。

ありがちな交通事故だ。


そこで気分が悪くなった。


吐きはしなかったが、ベットの上でウンウン唸った。


そうだ、私は転生したんだ。

しかも、たぶん、ここは私の元いた世界じゃない。


今の母親が慌て、医者を呼んだ。

 私はセイラ・トールゲンという名で、商人の家に産まれた次女。

見た目は茶色に近い金髪で目の色は緑が入った茶色。

ヘーゼルってやつかな。

肌の色は前世の私より少し黄色みが薄い、健康的な白人の色だ。

出来の悪い鏡で見ても間違いなく日本人らしさのない顔をしてる。

上には少し気弱だけど人に好かれる兄としっかりものな姉がいる。

兄は18才で姉は15才で、少々年が離れている。


前世は鈴木誠子っていう、ありがちな名前で普通の日本の家庭の子供として産まれた。

一人っ子だった。

両親には悪いことしたな。

孫も作ってあげることもせず、先に死んじゃって・・・。

そうか・・・生まれ変わったのか。

そういえば、事故にあう前サンドボックスゲームであとちょっとで完成だった大作の建物があったな。

ゲーム機とかスマホとかPCとか・・・全部ぱあか・・・。


あ、ヤバい、履歴消してない・・・。

オタクなデータが…うーん…

まぁ、もういっか・・・死んじゃったし。


とりあえず、今生は長生きしよう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ