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悪役令嬢ゴキブリの復讐劇~女子高生だった私がゴキブリに転生!? そこでゴキブリの婚約者を作ったのに婚約者は人間に殺される! 許しません。絶対復讐してみせましょう~

作者: よぎぼお

 どうも、こんにちは。


 私はゴキブリ転生してしまった元人間です。

 どうやって転生したかは聞かないでください。

 一応これでも元は女子高に通っていた者ですから、とてもじゃないですけどまさかトイレ中に転生しただなんて誰にも言いたくありません。

 これは一生の不覚です。

 せめて、転生するなら交通事故が良かった。



 ですが、私は転生しても決して諦めませんでした。

 ゴキブリでも生きているだけマシってものです。

 植物に転生していたら、それこそ最悪でした。

 だって動けないのですから。


 それに、この走るときの爽快感。たまりませんよ。

 ボルトなんか目じゃありません。余裕で勝てちゃいます。


 しかも、私はちゃんとこのゴキブリライフを楽しむためにもパートナーを見つけました。一生のパートナーです。ゴキブリですが。顔は……普通です。ゴキブリにイケメンもブサイクもありませんので。よく私に食べ物を運んできてくれるので結婚してあげることにしたのです。


 ここまではよかった。

 順風満帆のゴキブリ生活でした。






 ですが、そうあれはある夏の夜。

 婚約者は帰ってこなかったのです。


 そう。調べて分かったのですがあれは人間の手によるものでした。

 夫を殺したのです。ゴキブリホイホイで捕まえて。




 それ以来、私は変わりました。

 元人間として、人間のみに与えられた力、知力を駆使し、夫を殺した家に集まる総勢300匹のゴキブリのトップに君臨することに成功しました。

 そして、ゴキブリホイホイの罠に引っかからないよう教育し、最強のゴキブリ軍団を作り上げました。



 そうして一カ月。

 遂に今夜、私は復讐を開始しようと思います。

 敵の安城瞳という一人暮らしの女は畳の上に布団を敷いて寝ることが調査により発覚しました。

 なので、そこを襲おうと思います。

 寝込みを襲うのです。

 卑怯だと言いますか?

 でもこれは仕方がありません。所詮私たちはただのゴキブリ。

 大きさにはかなわないのです。




 夜になりました。

 安城瞳は吞気に寝ています。

 まさかゴキブリ300匹が現れることも知らずに。

 くすくす。可笑しいですね。


 それでは皆さん準備はいいですか?

 3・2・1のタイミングで布団に飛び込みますよ?



 3・2・1!



「……ぎゃああああああ、ゴキブリ!?

 ちょ、ちょっ、何でこんなにいるのよ?」


 ははは。愉快です。

 こうも断絶魔の悲鳴を聞かせてくれるとは。

 夫の恨み晴らさせてもらいますよ?


「どっか行って! どっか行って!」



 プシュー。プシュー。


 え? それはスプレーですか?

 ちょ、ちょっと待ってください。

 スプレーはルール違反です?

 ヤバいです。それは予想外……。

 ゴキブリたちに、スプレーの存在を教えることを忘れました。

 どんどん私を守るゴキブリたちが殺されていきます。


 あ、ヤバい……。

 私にもスプレーがかかる……。






 ----





 は……。

 こ、ここはトイレですか。

 よかった。どうやら人間に戻れたようです。

 きっと死んだから戻れたのでしょう。

 はー、疲れました。

 もう寝ることにします。





 ----





 え? ちょっと待ってください。

 どうしてあなたたちが私の寝室に?


「ぎゃあああああああ」


 なぜあなたたちゴキブリは私を襲うのです?

 仲間だったでしょう?


「ぎゃあああああああああ」


 なるほど。私の作戦ミスで仲間のゴキブリが殺されたからですか。

 分かりました。

 それはしょうがないですね。


 素直にあなた方からの罰を受け入れることにしましょう。


 ……でも、服の中に入るのはよしてください。

 恥ずかしいので。





初投稿に向けて連載物を書き溜めていたら、何か投稿してみたいとふと思い書いてみました。

しばらくしたら、その連載物がスタートする予定です。


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