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第19話・ジャンプ時の滞空時間を延長させよう

 男性女性に限らず、クラシックバレエの舞台に跳躍は多いです。大きなジャンプは「グランジャンプ」 といいますがそれを基本として多岐にわたるヴァリエーションがあります。共通しているのは空中の滞空時間を長く見せたいということ。バレエの演じる役は人間でないのが多い。空を飛ぶ妖精、小鳥、もしくは死霊ウィリーは空を飛ぶ、もしくは浮く。だからできるだけ長く飛ばしたい。

 プロはそれを見せるのは大変上手です。そのうえでできるだけ高く飛ぶ……アマチュアの大人バレエでもコツをつかめる人でもふわっと浮いてみせることができる人がいます。柔軟ができる人はジャンプの時に百八十度、時にはそれ以上伸ばして跳べます。すごくきれいです。

 あれはどうやってできるのか……柔軟も必要ですが、実は柔軟でなく腹筋がモノをいいます。私の若い時ですが、腹筋は今よりもずっとあって、ジャンプの時に足を曲げ瞬時に大きく広げることができました。でも、今はできません。なぜなら腹筋がないから。お産のトラブル由来でこれはもう仕方がないのですが、残念です。


 この滞空時間延長ジャンプは、腹筋の使い方が上手ならばバレエを知らない人でもできると思うので書いてみます。家でやる場合は、思わぬ怪我をしないように足元を片付けてからしてください。ペットも踏まないように避難させてください。小さなお子様がいらっしゃる場合は最大限に気をつけてあげてください。


① まず前の足をグランバッドマンのつもりで高くあげる。軸足まっすぐにしてください。背筋も伸ばしてください。

② それからジャンプする。練習なので高く飛ぶ必要はありません。しかし腹筋を使ってその前の足をできるだけ上半身に引きつけてください。腹筋ですよ。絶対に腹筋つかってくださいよ。

③ くれぐれも最初はムリしないでください。怪我したらなんにもならないから。それと楽しんでやってください。慣れてきたら高度をあげる。必ずできるから。でも、腹筋がないとできない。がんばってくださいね。


 プロの男性ダンサーでジャンプが得意な人はダイナミックな大技が「軽々とできる」 ように見える。観客から喝采を浴びます。ジャンプの上にもう一段ふわっと空中に浮くような錯覚を起こさせる現象を見せられたら本当にうれしいですね。というわけで終わります。




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