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第16話・鎌足(カマアシ)イコール、バナナ足。なぜいけないのか

答え……バレエという舞踊でなくなるから。


 そもそもアマチュアバレエ愛好家にすぎない私が書くことではない話ですがお許しください。実際やっている人は、それぞれの先生から指導を受けるべき話です。

 が、先日バレエ漫画を読んだ人から「カマアシ」ってなに? と聞かれました。作中のレッスン中にバレエの先生から「カマアシッ」 と注意されるシーンがあったのです。それで今回のエッセイのネタにしてみました。繰り返しますが実際にバレエをされている人は先生から直接指導を受けてください。文章で読むよりは実際に動かして踊るのが一番上達します。

 本エッセイはバレエを知らない人向けの話だと思ってください。


 バッセといって片足で立ち、もう片足の膝を「く」の字にし、つま先をひざにつける動きがあります。バレエの基本ポーズの一つ。初めての場合はやはり「カマアシ」 になります。以後、娘がバレエを始めたばかりのころの話。先生に注意されても娘は理解できませんでした。先生が娘を鏡の前に連れていき、こういう足の形にしてね、と矯正した。どうも、「カマ」 自体がわからなかったみたい。後で私が「バナナみたいな足のことだよ」 というとなんとなく理解した様子。足の甲がまっすぐでなく、力なく垂れさがった様子をいいます。

 逆にルルベで「もっと足を伸ばして~」 というと、足だけではなく、膝も甲もつま先も伸ばせということです。ルルベ、バッセ。静止状態でも完璧にやるのは難しい。これができないと、単純なアラベスクでもカマアシになる。足首からつま先が垂れ下がってはいけない。むしろ引き上げる。ある先生は「しゃちほこ」 のようにしてくださいと表現しました。確かに。プロのアラベスクは足首がきゅっと引き上がり、つま先も上に向いている。これが本当のバレエです。文字よりも画像検索で見た方が早いかも。

 突き詰めて、カマアシはどうしてなるかというと、つま先が内側に入ってしまっているからです。だからクラシックバレエは足を外に開くというか出すことをまず教えられる。カマアシのままでいくと、足が短く見えます。これはほんと。自分でやってみるとわかる。バレエは見た目が美しくないと許されぬ世界でもあります。ちゃんと定型や基本のポーズが決められています。いろいろな流派があれども、カマアシはどこでもタブーです。

 カマアシの人は、足の筋肉が伸びてないとみなされます。というより、バレエではないとみられる。だからカマアシの初心者がいると先生は必死になって治します。子供からバレエだと余裕を持って足が外側に向くようにゆっくりと時間をかけて柔軟、体型補正ができるのでカマアシの人はいない。大人バレエの初心者は結構多い。でもレッスンを重ねるごとに治っていきます。

 カマアシが治れば今度は足をできるだけ高くあげたいと思うようになります。これまた難しいですよね。腹筋も背筋も必要です。私は若い時は上がった方ですが、産後はあげられなくなりました。腹筋がないからです。悲しいなあ。というわけで次回は「バレエのよく上がる足」 について書いてみます。







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