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第14話・娘がバレエをやめても母親が生き残る話

 結構あるあるらしいので、書いてみます。まず幼い娘にバレエをさせる。娘、楽しそう。家でも練習してるが、見ていたら体によさそう。一緒にしていたら娘も喜ぶし。そういや、お教室には大人向けのレッスンもある。だから私もやってみようかな。いずれ母娘と舞台に立てたらもっと楽しいだろう。で、母親もバレエを始める。

 ところがいろいろな理由で娘はバレエから遠ざかる。残された母親は大人バレエをやめずにがんばる。


 ……先日立て続けに、この手の話を聞いたので書いてみます。知人は娘さんが幼児から高校生までバレエをしていた。さあこれからというところで、バレエ一筋はムリと本人が自らやめた。で、残されたレオタードやグッズがもったいないという理由で始めた人。幸い体型も足も娘とサイズが一緒。何一つ新調せずに、大人バレエのレッスンをスタートできた。もちろん仕事があるので、時間をやりくりする。

 長じて発表会に出るとバレエをやめたはずの娘が観に来て「今年も学芸会風バレエだったよ。お母さん、あそこのところ、もっとしっかり足をあげないと。背中も曲がっていた。もっとしっかりレッスンしないとだめよ」 などとアドバイスする。母親はいちいちうるさいわね、と開き直る。それから発表会終わった~という解放感で娘と美味しいものを泊りがてらで食べに行く。それはそれで楽しそう。

 私の娘、チビコもバレエをやめたクチですが、私自身が発表会に出ないのでその手の話がうらやましかったりします。娘が応援してくれるのっていいよ。我が家なんて「お母さんはバレエをいつやめるのだろう」 ですからね。ちなみに我が娘は現在バレエ少女からスポーツ少女に変貌しました。髪も男の子みたいな短髪、冬場でも大量の汗を流す日々を過ごしています。これはこれでいいかと思っています。




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