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常識に縛られない縛りプレイ!  作者: いとう
第2章 初イベントと縛りプレイ
32/49

2-8 それぞれのやりとり

どうも、いとうです!

徐々にブックマークしていただける方が増え、嬉しい限りです!


いつもありがとうございます!

私はおにーちゃんと別れてから、ダリアさんと《堅牢の森》で特訓を続けていた。


「ははっ!かなり動きが良くなって来てるな!」


「いや、でも、ダリアさんが、はや、すぎ、ます!」


ダリアさんに私がひたすら剣を振り下ろすんだけど、全然当たらない。凄く速い動きってわけでもないのに...。どうして?


「私の動きが特段速いわけではないのに不思議って顔だな?それはな、私がミクの動きを読んでいるからだ。」


動きを読む?


「人間も魔獣も、動くときには視線や筋肉の動きがあるからよーく観察することだ。そうすればいずれ、ミクにも私の言っていることが分かるさ。」


「はい!」


私はダリアさんの言う通り、ダリアさんの動きを観察し始めた。


右、左、右、また右、そして右、左。

私が木剣を振り回す度に、ダリアさんはそれをスムーズに避けていく。


右、左...。

あっ、多分次は左。


「えいっ!」


次にダリアさんが動く方向が何故か読めた私は、そこ目掛けて木剣を振り下ろした。


振り下ろされる木剣をダリアさんは手に持つ剣の腹で軽く受け流し、一歩後退した。


やった!躱されなかった!


「なんだミク!筋がいいな!私の動きが分かったのか?」


「はい!まだなんとなくですけど...。」


「そうかいそうかい!これは教えがいがあるね!よし、木剣を貸しな。次は私の剣を避ける練習だよ!」


ダリアさんとミクの青空教室はまだまだ続く。



***



はぁい❤️

ベリ美よぉん。


アタシたちのパーティはいま、《蝶の夢》でリョーちゃんとヒ・ミ・ツ❤️の密会中よぉん。


アタシたちが《セルノス大狩猟大会》に向けてゴリゴリ特訓をしていたら、呼び出されちゃった!


「いらっしゃいませ、皆さま。」


「やっほー、ジーク!」


あらあら、あのジークちゃんが苦笑してるわぁん。

ヤナギちゃん、人と打ち解けるのが早いわねぇ。


「ジーク、すまないがこの前の部屋を貸してもらってもいいか?ちゃんと今回からは代金も払うからな。」


「いえいえ、前も申し上げましたが、恩人のご友人からお金を頂くわけには...」


「何を言ってる。俺たちはもうジークともヒルトとも『ご友人』なんだよ。親しき仲にも礼儀ありってやつだろ?」


ハッとするジークちゃん。


あら、ジークちゃん、今度は微笑んでるわぁ。

もしかして、実はリョーちゃんの方がコミュニケーション能力高いのかしらぁん?


「...ふっ。では、そういうことでしたら正規料金の1000シル頂きます。」


「ああ、じゃあこれで。」


リョーちゃんがお金を払ってくれて、この前も使わせてもらったVIP用の奥の個室に通してもらったわぁん。



ジークちゃんが居なくなって扉が閉まった後、メグミちゃんがふと口を開いたわぁ。


「それにしてもリョーくん、1000シルなんてよくあんなに簡単に払えたわね。」


メグミちゃんの疑問は分かるわぁん。

1000シルってアタシたちが《堅牢の森(アーマードフォレスト)》で一度狩りをした報酬の半分くらいよぉ?


「あー、お金はまずまず持ってる方なんでな。ま、気にするな。」


やだ!リョーちゃんたら太っ腹!

惚れ惚れしちゃうぅん!



アタシがリョーちゃんの漢らしさにウットリしていると、


「リョーちん!ありがとな!それで、今回はどうしたの?何かあった?」


と、ヤナギちゃん。

確かにリョーちゃんから呼び出すなんて珍しいわねぇん。


「ああ、お前たちの注文の品が完成したんでな。その受け渡しをしようかt...「「ほんと(ぉん)!?!?」」


即座に食いつくアタシとヤナギちゃん。ついつい大声を出しちゃうアタシ。

でも、待ちに待った日だわぁん!

リョーちゃんがドン引きしてるけど、気にしない♪


「リョーちん!はやくはやく!見せてよ!」


「こら、二人とも!リョーくんが困ってるでしょ。」


「そんなこといって、メグミンもそわそわしてるじゃん!」


「なっ...そ、そんなこと!ないわよ!」


「まあ三人ともそんなに焦るな。今見せてやる。」


リョーちゃんがアイテムボックスから取り出したものは、アタシたちの目を釘付けにしたわぁん。



***



「はぁっ、はぁっ...」


「ミク!あんたやっぱり筋がいいよ!こんなに短時間でここまでできるようになるなんてね!ハハハッ!」


「あり、がと、う、ございま、す...」


ダリアさんは機嫌良さそうに笑っているけど、私は息切れでそれどころじゃない。

今にも倒れそうだ。


ゲームの中なのに、疲れるんだな...。


私はそんなことを思いながら地面に寝転んだ。


「おや?ちょっとやりすぎたかい?

ここまでやれば、きっとスキルのレベルも上がってるはずさ!」


ダリアさんが一応気遣ってくれるけど、私もそう信じたい。

そして、休みたい。


「もう無理ですぅ...。休みたいですぅ...。」


「仕方ないねぇ。今日は頑張ったからね。ご褒美にいいとこ連れてってやるよ。」


ん?いいとこ?

ダリアさんの言ういいとこって酒場以外あるのかな。



***



そこはセルノス表通りの一角に建つ、お洒落なお店だった。見た目は周りの建物の中と同じ木製なのに、色は白く塗られ、お洒落なインテリアで装飾されている。


「えっ?ここ、ですか?」


「そうさ。ここは私のお気に入りなんだよ。ま、酒場の次にだけどな!」


あ、やっぱり酒場が一番なんだ。

でもここ、なんのお店なんだろう。


なんか喫茶店みたいな見た目。


「ここは最近出来た店なんだけどな。なんでも『キッサテン』って言うらしいぞ。ここの『ぱふぇ』って奴をな!呑んだ後に食うと旨いんだ!」


あれ、本当に喫茶店だった。

元々MALOにあったのかな?でもダリアさんは最近できたって言ってるしな...。


ん?ぱふぇ?パフェ!?

食べたい!疲れて喉がカラカラだし!


しかもここ(MALO)ならもしかして、太らない...!?


「ダリアさん!早く入りましょ!早く!早く!」


「お、おう。急に元気になったな。」


私は戸惑うダリアさんの腕をグイグイ引きながら、ワクワクしながら店に足を踏み入れのだった。

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これからもぼちぼち頑張ります!

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