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常識に縛られない縛りプレイ!  作者: いとう
第2章 初イベントと縛りプレイ
31/49

2-7 イベントの準備

100pt突破ありがとうございます!


これからもぼちぼち進めますのでよろしくお願いします!

「二人ともー!リョーちんソロ参加だってさー!」


「あらぁん?残念ねぇ。せっかく普段クールなリョーちゃんのアツゥイ戦いを見られると思ったのにぃん!」


ヤナギくんが一ノ瀬君とのメッセージを終えたようで、少し残念そうに戻ってきた。

リョーくん不参加の知らせを受けて悔しがっている?ベリ美さん。


「でもなんだかヤナギくん、嬉しそうじゃない?」


「あれ?やっぱりメグミンには分かっちゃうかぁ。リョーちんとね!賭けをしたんだよ!」


分かるに決まってるじゃない。何年の付き合いだと思ってるのよ。もう。


「ヤナギちゃぁん?賭けってどんなぁ?」


「リョーちんのソロ順位と俺たちのパーティ順位で勝負して、勝った方にはなんと!ビッグワルバーガー!」


え、ビッグワルバーガーって、あの?

ひとつ1200円の贅沢バーガー?


...ちょっと気になってたのよね。

ハンバーガーなんて、家じゃ食べないし...。


「だから二人とも!俺のやる気は天元突破なんだよ!」


そう叫んで拳を突き上げるヤナギくん。

か、かわいい...。


「それってアタシにも奢ってもらえるのかしらぁん?」


と、ベリ美さん。


「ベリ美ちゃんとはリアルで会えないからなぁ。何かリョーちんに条件つけておくよ!メグミンはどうする?」


うっ...私のイメージ的にはハンバーガーはどうなのかしら。でもちょっと食べてみたい。


私が何というか思案していると、ヤナギくんが私の顔を覗き込んでニパッと笑って言った。


「よし、じゃあメグミンはビッグワルバーガーだね!」


え?なんで分かったの?声に出てたかしら?


「ウフフ、ヤナギちゃんったら、メグミちゃんの顔を見ただけで分かるなんて、さすがねぇん。やっぱり二人ともお似合いだわぁん。」


「当たり前じゃん!何年の付き合いだと思ってるんだよ!」



な、なによそれ...。


自分の顔が赤くなっていくのが自分でも分かる。

MALOでそれが再現されているのかは分からないけれど、私は念のため顔を逸らして、


「じゃ、じゃあそれでいいわ!ほら!リョーくんに勝つんでしょ!行くわよ!」


そう強がるのが精一杯だった。


***


堅牢の森(アーマードフォレスト)》での特訓を一区切りつけた私たちは、一度、始まりのセルノスに戻ってきていた。


その途中、私は一ノ瀬君からのこんなメッセージを受け取った。



リョー:いま服を作ってくれそうな心当たりの場所に来ているんだが、何か要望はあるか?というか、無いと困る。



私はその知らせに一瞬息を飲んだ。

やっぱり一ノ瀬君、変な知り合いが多そう。


「ん?どしたのメグミン?何かあった?」


ヤナギくんがこちらを窺っている。

いつも私の変化にはヤナギくんが一番早く気がついてくれる。嬉しいのだけれど...。


...私の一番大事な気持ちには気がついていないみたい。


「なんでもないわ。大丈夫よ。ちょっとリョーくんに頼みごとをしてて、そのメッセージを受け取ったのよ。」


その言葉に、隣を歩くベリ美さんが凄い勢いでこちらを振り向いた。そして即座に、



ベリ美:メグミちゃぁぁん!それってアレのことよね!?アタシもそのやりとりに招待してくれなぁい!?



とメッセージが送られてきた。

私は少し引きながらベリ美さんを招待する。



ベリ美:リョーちゃぁぁん!!それで!?服は!服はどうなったのぉぉぅぅぉぉん!?


リョー:おわ!?



一ノ瀬くんがすごく驚いてる。そりゃそうよね。いきなりこんなテンションのメッセージが来たら誰でも驚くわ。



メグミ:落ち着いて、ベリ美さん。リョーくんがびっくりしてるわ。


ベリ美:あらぁん。アタシとしたことが取り乱してしまったわぁん。アタシをこんなに燃えさせるなんて、リョーちゃん、イ・ケ・ナ・イ・コ❤️


リョー:お、おう...。



一ノ瀬君、ベリ美さんの圧力にちょっと引いてるわね...。



リョー:そ、それはそうと、2人の服の要望を教えてくれ。作れるか聞いてみるから。


メグミ:私は街中でおしゃれ出来るような服が欲しいわ。もしかしたらお出かけすることもあるかもしれないし...いや、その、誰と一緒ってことではなくて!


ベリ美:メグミちゃん、かわいいわぁん。アタシ、キュンキュンしちゃう。


リョー:とりあえずメグミの要望はいけるみたいだ。あ、ちょっと...


ベリ美:リョーちゃん?どうしたのぉ?


リョー:いや、すまん。なんでもない。ちょっとこっちで職人とそのアドバイザー?が言い争ってただけだ。



職人さんとそのアドバイザーさん。どんな方なのかしら。やっぱりキチッとスーツを着こなして綺麗なお店にいらっしゃるんでしょうね。


いえ、この世界にスーツはないかしら。



ベリ美:じゃあ次はアタシの番ねぇ!アタシはドレスよ!それも戦闘中に着られればなお良いわぁん!


リョー:ああ、いつも着てるようなバトルドレスだな。聞いてみる。



ベリ美さんはドレスかぁ。

私もドレスとか着たら、少しはヤナギくんも振り向いてくれるかな。



リョー:やったことはないがやってみるとのことだ。ただ、素材が結構必要になるみたいだが、大丈夫か?


ベリ美:そんなの全然大丈夫よぉん!あ、それとヤナギちゃんのちょぉっとおしゃれな普段着も頼めるかしらぁん?


リョー:ヤナギの...?ああ、そういうことだな。わかった。頼んでおくよ。



なんだか二人だけで納得しているようだけれど...。

どういうことかしら?


でも、ヤナギくんの普段着...。

いつも制服ばかり見てるから、興味あるかも。

ふふ、ちょっと楽しみね。



ベリ美:じゃあリョーちゃん、よろしくねぇん。メグミちゃんも楽しみにしてるみたい。特に最後のやつぅ。


メグミ:そ、そんなことないわよ!とにかくリョーくん!よろしくね!



私は急いでメッセージのやり取りを終えた。


...私ってそんなに分かりやすいかしら?

ヤナギくん程じゃないといいのだけれど...。

ではまた!


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