ボア
炎熱化がLv6まで上がり、かなりの融通が効くようになってきた。
これまで炎は少し盛り上がる程度だったのが、2メートル程伸ばせるようになったのだ。
他にも魔力感知はかなり使えるようになってきたし、レベルが上がらなくても練度が上がってきた気がする。
………穴を作ろうとしたのに砕いちゃったのはミスったが。
どうしようか。
とりあえずもう一度やってみるか。
他の岩壁にもう一度体当たりする。
すると、今度は上手く穴が空いた。
《衝撃操作Lv1を入手しました》
あ、スキル手に入った。
さて。穴が出来たし、今はもう夕方。
少し魔物を狩って寝るか。
***
見つけた。
だが、今度のはこれまでより数が多い。
今回は放置しよう。
次に見つけたのは蜘蛛。
2メートルくらいの大蜘蛛だ。
倒すか。
「キシシシシシシ」
蜘蛛が鳴く。
突進してくる。
横に避け………たい所なんだが、横には蜘蛛の巣が。
しょうがなく炎熱化発動。
「キシシ!?」
炎熱化に戸惑う蜘蛛。
その隙に突進。
「ギキシ…!」
戸惑うは衝撃と炎に焼かれ死ぬ。
《経験値49獲得》
!?
経験値多くないか?
まあいい。
帰ろう。
***
帰ってきた頃には既に夜。
腹は減っていない。
不思議だが好都合だ。
明日食べよう。
***
翌日。
今日は食べれそうな魔物を探す。
イノシシは食べれそうだが、ほかに居ないか?
移動。
………お?
これは?
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名前:無し
種族:バッファロー
ランク:C
Lv37
筋力:507
防御:496
魔攻:98
魔防:83
敏捷:246
スキル
突進Lv9
突き上げLv4
種族スキル
筋力倍加
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え?
マジで?
「ブモオオオオオオオオオオ!」
そこには高さ5メートル、横2メートル、全長8メートルにも及ぶ牛がいた。
それは鳴くと同時に、
瞬時に俺の前に来た。
反射的に横に飛ぶ。
突き上げが横を掠った。
あっぶね〜!
死ぬ所だった。
炎熱化を発動。
もう一度牛は突進してくる。
炎熱化にて攻撃。
「ブッモオ!?」
火傷する牛。
そこに突進。
勿論衝撃操作と衝撃突進で。
牛は吹き飛ばされた。
そこにもう一度炎熱化。
包み込む。
「ブマムモオオオオオ!」
混乱してるのかな?
そしてそのまま焼け落ちた。
《経験値2890入手しました》
《森の主を倒しました。下克上成功。経験値10倍化》
《レベルが上昇しました》
《スキル突・・・
ショッシャア勝った!
しかも経験値無茶苦茶多い!
食う。
美味しい。
焼き加減があれだが、美味しい。
なるほど丁度いい。
量も多いし、かなり食べれる。
こいつ一体でかなりの経験値が貰えた。
2890って何!?
ス、ステータス!
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名前:無し
種族:ラッシュボア
ランク:F
Lv25〈限界〉【+23671】(+25)
攻撃:126
防御:137
魔攻:203
魔防:218
敏捷:241
スキル
突進Lv10
衝撃突進Lv10
重突進Lv10
壊滅突進Lv2
衝撃操作Lv10
衝撃吸収Lv4
エクストラスキル
魔力感知
ユニークスキル
炎熱化Lv10
炎帝Lv1
固有スキル
複雑移動
冷静沈着
完全適応
魔導法則
称号
森の主
進化可能
ビッグボア or ファングボア or フレイムボア or ミミックボア or フォレストボア
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ん?
レベルが凄いことになってるぞ?
これってつまりレベルが上がらないという事か?
………進化するしかないか。
とりあえずどれか、だけど……。
ビッグボア
ラッシュボアが大人になった姿。
かなり危険。
ランクD。
ファングボア
ラッシュボアの親戚。
牙の攻撃に注意。
ランクE。
フレイムボア
炎を使うボア。
知性があり、魔術を使うことも少なくない。
ランクC。
ミミックボア
偽装する猪。
知性があり、魔術どころか魔法を使うことも。
鑑定すらも偽造する力を持つ。
(進化条件:小型ボア系列レベル表裏合計50以上)
ランクS。
フォレストボア
森を味方につけると猪。
知性があり、森を破壊する者は許さない。
(進化条件:ボア系列、称号森の主入手)
ランクA
ん?
んん?
は?
なんでランクSがいるの?
と、とりあえずミミックボアで。
……?
眠い。
あ……れ……。