閑話6過去 魔導
魔導の練習は、イメージだ。
魔力制御でイメージを創り出し、そこに質量を持たせる。
それが魔導。
先程やった通りに魔力を制御して、光の矢を創り出す。
制御というのはここから。
イメージで動かせれば楽なのだろう。
魔力制御で動かせれば楽なのだろう。
だが、そうではない。
あらかじめインプットされた情報に則って動く。
それが魔導の一番面倒臭い所だ。
そして、魔導の一番難しいところでもある。
「勇者様は魔導を使い慣れています。ですがそれは小さな威力の物だけであり、大きな威力を出すものはあの時の様に気絶してしまいます。ですので、先ずは魔力過欠状態に耐える練習をしましょう」
そして、思った通りの発言が来た。
***
3ヶ月程経った。
そして、大きな進展があった。
やっと消費限界魔力が10000を超えたのだ。
これで大魔導が使える。
練習して、練習して、練習しまくる。
これで人々を魔物から救える様に。
力不足にならない様に。
勇者として、魔王を倒す。
それが、俺の役目。
………だけど。
だけど、それ以上に人々を守りたい。
だから俺は一生懸命訓練をする。
あと1ヶ月経ったらダンジョンに行く。
絶対に強くなって帰ってくる。
そして、人々を守るんだ。
絶対に。
前回の様に。
***
???
「準備が完了しました」
「あら、早いわね」
「迅速に行動しましたので」
「まあいいわ。とりあえず、王都でも襲撃しておきなさい」
「わかりました、魔王様」




