ゴブリン戦
……。
どうするか。
周りのゴブリンは倒すか。
周囲を倒すため、複雑移動を発動。
ゴブリンジェネラルの周りを移動しながら、ゴブリンを倒していく。
「キグガ、ギイク!」
そう言って、剣を片手に突っ込んでくるゴブリンジェネラル。
だが、そう甘くは無い。
だって俺、まだ突進発動してないぜ?
まあ、発動する気は無いけどな!
炎熱化を足に持っていく。
そして爆発させる。
そうして攻撃を回避する。
「ガガ!?」
純粋な爆発で多少な傷を負ったゴブリンジェネラル。
実は、炎熱化発動中は炎を少しだけ操れるのだ。
《炎熱化Lv1が炎熱化Lv2になりました》
お、レベル上がった。
それと同時に炎が強くなる。
そして、操作もしやすくなった。
「ギギギギギ!」
なに言ってるんだか。
まあいい。
なんか激情してるし、隙を付けるなら喜んで付け入ろう。
「ギギガカ!」
それと共に先程とは比べ物にならない程のスピードを伴い、移動してくる。
絶対絶命。
……だとでも思ったか?
突進発動。
複雑移動で回転しながら突進。
さあどうなる?
A、ゴブリンジェネラルが押し負ける。
一瞬の激突の後、ゴブリンジェネラルが弾き飛ばされる。
それでも剣を話さないのはさすがと言うべきか。
だが、それもささやかな抵抗でしか無い。
この一瞬にて勝負は決した。
ゴブリンジェネラルは、俺の突進を受けて……。
受けて……。
受け止めた。
(は!?)
地味に混乱する。
だがよく考えてみればそうだ。
ステータスに余りにも差がありすぎる。
そのまま押し返され。
俺はそこに炎熱を叩き込む。
それがたまたま腰巻に燃え移った。
「グゥガガガガガ!」
……なんか、すまん。
ま、まあとにかくゴブリンジェネラルは俺を押し返した。
だが、それは悪手だ。
俺はもう一度突進する。
そして、ゴブリンジェネラルを潰した。
《経験値508獲得》
《レベルが上昇しました》
《突進Lv2が突進Lv3になりました》
《レベルが上昇しました》
《魔力感知を獲得》
《突進Lv3が突進Lv4になりました》
《レベルが上昇しました》
後はゴブリンを倒すだけ。
全て一撃で片付けれた。
さて、どれくらいレベルが上がった?
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名前:無し
種族:ラッシュボア
Lv10(+3)
ランクF
攻撃:61
防御:59
魔攻:78
魔防:51
敏捷:109
スキル
突進Lv4
エクストラスキル
魔力感知
ユニークスキル
炎熱化Lv2
固有スキル
複雑移動
冷静沈着
完全適応
進化可能
ビッグボア or ファングボア or フレイムボア
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お?
かなりステータスが上昇しているな。
後進化可能か。
そういえば鑑定して思い出した。
鑑定スキルは存在しない。
鑑定とはこの世界のシステムに干渉して対象のステータスを確認する方法だからな。
言いたいことはそれだけだ。
さて。
進化はしない。
これ、表記から分かるようにおそらくLv10で進化出来るんだよね。
けど、まだレベルが上がる。
こりゃ限界までレベル上げするしか無いでしょ!
ゴブリン以外に何かいるかな?
適当に森を走る。
そこでファングボアを見つける。
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名前:無し
種族:ファングボア
Lv6
ランクE
攻撃:91
防御:76
魔攻:57
魔防:49
敏捷:97
スキル
突進Lv3
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「ブモア!」
見つけた瞬間突進してくるファングボア。
「ブム!」
こっちは複雑移動あるから普通に避けれる。
そして、横から突進。
「ブフグ!?」
瞬殺。
《経験値25獲得》
ステータスは向こうの方が低いな
攻撃が高いが、当たらないし。
魔法系はこちらの方が断然上。
おそらく炎熱化で上がりやすくなっている。
それ以外に思い当たらない。
経験値は高い。
狙う価値あるな。
だが狙わない。
そういえばそろそろ昼だな。
時間が経つのが早い。
移動しよう。
***
今は岩壁に炎熱化を発動しながら突進してます。
何してるのかって?
寝る場所確保+スキルのレベル上げだよ。
《炎熱化Lv5が炎熱化Lv6になりました》
ほらな。
そういえばレベルがかなり上がった。
《衝撃突進Lv2が衝撃突進Lv3になるました》
………衝撃突進なる謎スキルを入手した。
突進はLv10まで上がった。
ここでわかった事。
それは、同系統のスキルを同時発動できないという事。
衝撃突進は突進の上位スキルで、突進の衝撃をさらに強くすると言うスキルだ。
それと突進を同時に発動すれば強くなるんじゃないかと考えたんだか……。
発動しなかった。
尚、統合は行われないらしい。
ーーどごん!
お?
見ると、岩壁が割れていた。
……ええ………?