転生
転生した。
俺は、イノシシに転生した。
なに言ってるかわからないだろうが転生した。
何でイノシシなんだよ!とか、そもそも何で転生したんだよ!とか色々言いたいことはあったがこの際置いておく。
転生特典で鑑定ともう一つスキルを貰えた。
だが、それだけだ。
それでわかったことは、
・最弱レベルの強さ。
・ラッシュボアという種族。
・固有スキルで炎熱化を貰えた。
という事。
あとは分からない。
とりあえず強くなるが重要だ。
前向きに考えて行こう。
ちなみにここは森だ。
鬱蒼とした木々が立ち並んでいる。
さて、と。
移動するか。
移動するついでに俺のステータスを見せる。
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名前:無し
種族:ラッシュボア
Lv1
ランク:F
攻撃:12
防御:13
魔攻:8
魔防:9
敏捷:36
スキル
突進Lv1
固有スキル
炎熱化Lv1
ユニークスキル
複雑移動
冷静沈着
完全適応
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低い。
ラッシュボアは、この世界の冒険者の最初の壁としているようだ。
魔物としてはかなり弱い。
はっきり言って雑魚。
唯、そのスピードが注意らしい。
まあ、俺には関係ない。
ユニークスキルの複雑移動で壁や天井を移動できるし、スピードに関わらず曲がるとかできるからな。
もちろん突進発動中にも発動する。
どれくらい有能かは……。
っと。
魔物が来た。
お話はこれくらいにしておくか。
行くぞ!
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名前:無し
種族:ゴブリン
Lv3
ランク:E
攻撃:31(+7)
防御:30
魔攻:17
魔防:15
敏捷:23
スキル
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なぬ?
スキルが無い?
まあいい。
とりあえず倒そう。
「グギャガギャ!」
そう言ってゴブリンは棍棒を上に上げながら突っ込んでくる。
それなら俺は、後ろに移動する。
ゴブリンの攻撃は当たらず、少し体勢を崩した。
そこに俺は炎熱化を使用し突進する!
「ブォワワ!」
どごん!
《経験値29獲得》
《レベルが上昇しました》
お。
レベルが上がったか。
さて。
ステータスはと。
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名前:無し
種族:ラッシュボア
Lv2
ランク:F
攻撃:16
防御:18
魔攻:15
魔防:14
敏捷:41
スキル
突進Lv1
固有スキル
炎熱化Lv1
ユニークスキル
複雑移動
冷静沈着
完全適応
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成る程。
大体5くらいの上昇か。
にしてもステータス的にはゴブリンは倒せない筈だが……。
何故だ?
まあいいや。
とりあえずまた移動しよう。
……。
ゴブリンは食えるか?
食えないな。
………まずっ!
結論。
まずい。
まあいいや。
取り敢えず行くか。
数分後。
って、ありゃゴブリンの集落か?
潰すか?
……。
炎熱化を使えば行けるか。
なんか分からんが本能が言ってる。
てな訳で、炎熱化発動。
で、突進発動して、突進。
「グギャギャ!」
「グギャギャガ!?」
《経験値28獲得》
《経験値31獲得》
《レベルが上昇しました》
いきなり現れたイノシシに混乱中のゴブリン達。
今のうちに三体程処理をしておく。
《経験値34獲得》
《経験値26獲得》
《経験値28獲得》
《レベルが上昇しました》
だが、まとめる奴が現れた。
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名前:無し
種族:ゴブリンジェネラル
Lv14
ランク:C
攻撃:142(+15)
防御:129
魔攻:71
魔防:68
敏捷:90
スキル
筋力上昇Lv2
剣術Lv4
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……え?
マジで?