表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学園大戦ヴァルキリーズ  作者: 名無しの東北県人
学園大戦ヴァルキリーズ新小説版 PARTY WITH BORDER LINE 1946
68/285

第一章7

 Q――しかし、何故グリンゴールド中佐は倉木マツリから指名されたのでしょうか?

 A――クリスさんは何故だと思いますか?


 Q――倉木マツリはグリンゴールド中佐を『アルカにおける理想的な兵士とは正気も狂気も持たず、ただ歯車として国家のために動く存在』だと考えていたからだと思います。

 A――その通りです。恐らくどこかのBFでグリンゴールド中佐の姿を見た倉木マツリは、彼女こそ最も理想的な存在だと思ったのでしょう。


 Q――トラック戦争の結果、敗北した日本は国内で生産していたピックアップトラックの生産ラインを全て南アフリカ共和国向けにシフトさせました。これが戦争の名前になっていることはわかるのですが、なぜピックアップトラックを?

 A――当時、南アフリカ共和国は隣国モザンビークの共産主義勢力が仕掛けるゲリラ戦に頭を悩ませていました。この共産ゲリラとの戦いにおいて、日本製のピックアップトラックは大変効果的な『兵器』だったのです。


 Q――それは何故ですか?

 A――重機関銃や無反動砲で武装を施した日本製のピックアップトラックはどんな戦車や装甲車よりも信頼性が高かったのです。どれだけ長距離を走っても、どんなに長期間整備をしなくても全く壊れることがない。加えて共産ゲリラは雑多な小火器で武装しているに留まり、強力な対戦車火器を持っていませんでした。


 Q――では、日本と南アフリカが代理戦争としてトラック戦争を行った理由は?

 A――存在しません。


 Q――まさかトラック戦争は最初から出来レースとして行われていたのですか?

 A――そうです。ラミアーズの幹部だったとあるヴァルキリーは和州学園の出身でした。日本はそのことで強い批判を受け、これ以上身内の恥を晒さないで済むよう、ピックアップトラックの生産ラインを見返りとして南アフリカ共和国に倉木マツリの抹殺を依頼したのです。そしてドラケンスバーグ学園は切り捨てが容易なタスクフォース・リガにゾエトロープ作戦を行わせました。


 Q――トラック戦争のBF及び勝利条件と敗北条件を教えてください。

 A――BFは倉木マツリが聖域としていたザ・オー。彼女が死亡すればドラケンスバーグ学園の勝利、グリンゴールド中佐が死亡すれば和州学園の勝利というものでした。


 Q――日本人の身内の恥を隠そうとする気質についてはどう思われますか?

 A――イスラエルにも『自分の汚れた服は外で洗濯するものではない』という諺がありますが、私自身は特にどうとも思ってはいません。ただ、身内の恥を隠したいのなら自力で隠し通せるだけの能力は持っていた方が良いでしょう。それこそ我々のように。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ