表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学園大戦ヴァルキリーズ  作者: 名無しの東北県人
学園大戦ヴァルキリーズ新小説版 OF THEIR OWN ACCORD 1947
243/285

第二章1

 一九四七年十月六日。

「あれ?」

 朝七時半――フェルニゲシュ・コシュティから少し離れたトランシルヴァニア学園軍のレーダーサイトの施設内で一人の生徒が暗転したモニターを目にして手を上げる。

「どうした?」

 両足を組んで米国製の安物ポルノ雑誌を流し見していた大人の技術中尉は立ち上がり、心底面倒臭そうな様子で困り顔の監視員の椅子に近付いた。

「急に映らなくなりました……」

「どうせ一時的な故障だろう」

「いや、それが……」

「全く安物なんか――」

 本国から生徒達の教育係として派遣されている男は機械の横で腰を下ろしてモニターの横を何度か叩いてから再び画面を覗き込む。だが映像はやはり途切れたままで、代わりに彼に与えられた情報は管制室にいる十数人が一様に異変を訴えている信じ難い光景だった。

「嘘だろ」

 そこにいた全員がレーダーサイトごと、機体の胴体と両主翼にスカル&クロスボーンが国籍マークの代わりに描かれているSACSのA‐1スカイレーダー戦闘爆撃機によって鉄火の渦に巻き込まれたのは、それから僅か数分後のことである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ