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学園大戦ヴァルキリーズ  作者: 名無しの東北県人
学園大戦ヴァルキリーズ新小説版 サブラクロニクルズ
196/285

HOMECOMING 5

 七時間十二分後。

 キブツにある学生寮には爽やかな夏の朝が訪れていた。

「ただいま」

 ショー&ナイ・エアベースから帰還したS中佐は部屋に戻るなりテーブルで寝息を立てているシャローム学園の女子生徒にそっとタオルをかける。

「んっ……」

 レアが目を覚ました。

「おはようございます。すみません、起こしてしまって。只今戻りました――とグリンゴールド中佐が伝えてくれとのことでした」

 無事に戻ってきたルームメイトを見上げたレアは「バカ。遅いわよ」と微笑み、静かな動作でタオルを取って丁寧に折り畳んだ。

「でも許してあげる。無事に帰って来てくれたから――ってサブラに伝えて」

「当然です」

 S中佐は得意げな様子で眼鏡を直す。

「わた……失礼、グリンゴールド中佐はアルカ最高にして最強のヴァルキリーですので」

「はいはいわかりました。朝ごはん、まだ食べていないんでしょ?」

「ええ勿論。食べないで来ました。私はレアさんの料理が好きなので」

「下手なお世辞ね。何も出ないわよ」

 レアはやれやれと苦笑いしてキッチンへと向かった。

 しょっちゅう自分の正体をうっかり口走りかける、少しとぼけたルームメイトの朝食を用意するために。


 終劇

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