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学園大戦ヴァルキリーズ  作者: 名無しの東北県人
学園大戦ヴァルキリーズ新小説版 DOWN THE RABBIT HOLE 1949
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第三章9

 Q――航空巡洋艦を撃沈したことについて、ヴォルクグラード人民学園からは何の非難もなかったのですか?

 A――ありませんでした。むしろ彼らは感謝していると思います。


 Q――感謝?

 A――はい。私がバタフライ・キャットごと航空巡洋艦を撃沈したことで、ヴォルクグラード人民学園がシャローム学園と内通していた事実を知る者はいなくなりました。残ったのは、グリャーズヌイ特別区に近づいたヴォルクグラード学園海軍の航空巡洋艦をシャローム学園軍が攻撃し沈めたという事実のみです。そしてヴォルクグラード人民学園は金で身内に他校から買収された存在がいたことを隠蔽できた。今に至るまで、彼らはこの件について何のアクションも起こしてはいません。それはアクションを起こしたら、好都合な事実ではなく不都合な真実が明らかになってしまうからです。


 Q――こうしてイスラエルはアンゴラのダイヤモンド採掘権を独占し、シャローム学園によってその断固たる姿勢を世界中に知らしめることができたわけですね。

 A――そういうことになります。


 Q――しかし、そうなると気になる点があります。なぜソ連はタスクフォース599がヴォルクグラード人民学園の管区内で殲滅されることを黙認したのでしょうか。単に消耗品の外国人傭兵部隊だからという理由だけでは説明できないと思います。


 A――その点に関しても詳しくお答えすることはできません。しかし、ソ連は真っ先にイスラエルを国家として承認しました。そして、その政治中枢であるクレムリン内にはたくさんのユダヤ人がいる。自ずと答えは見つかる筈です。


 Q――なるほど……ありがとうございます。では最後に一つだけお聞かせください。

 A――なんでしょう?


 Q――この戦争で世界はどんな風に変わると思いますか?

 A――今はまだ何とも言えません。しかし、一つだけ確実に変わることがあります。

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