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学園大戦ヴァルキリーズ  作者: 名無しの東北県人
学園大戦ヴァルキリーズ新小説版 DOWN THE RABBIT HOLE 1949
147/285

第三章1

 一九四九年五月十二日。

 空には鉛色の雲がぎっしりと詰め込まれ、低く重い蓋のように世界を覆っていた。

 モサドの魔の手に怯えるヴォルクグラード学防委員会の男子生徒が隠れる別荘――その背後に広がる海中を、ハイドロジェットをレイルに取り付けたシャローム学園海軍のヴァルキリーが潜航していた。濃紺のローブを纏い、酸素マスクで顔の下半分を覆ったヴァルキリー達は足のつく高さまで移動すると、水面から上体を出して双眼鏡を覗き込んだ。

「モサドの情報通りだ」

「私は頭を狙う。そっちは心臓を」

「了解」

 シャローム学園海軍特殊部隊シャイエテット13に所属する二人のヴァルキリーは息を合わせ、ほぼ同時にバルコニーを闊歩するターゲットの頭と心臓を撃ち抜く。

 目標の死亡を確認した二人はまた海中に消える。後は波の音が響き渡るだけだった。

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