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意天  作者: 安藤 兎六羽
五章 帝国
145/159

十一、龍(五)――怒り――


 離宮に来てから四日目の夜。

 俺はみんなが寝静まった頃、部屋の中央の布団に横になりながら、床を這うように薄い≪異気≫を拡げた。

 長双さんは明日にでも、先延ばしにしていた≪吾雲≫からの申し出に返事をするつもりらしい。


 確かに、時間はあまりかけられ無い。

 おひい様を独りにして、四日も放置してるし、≪吾雲≫と今上帝の謁見も、もう何度か行われている。

 ≪三≫の話によると、帝都に駐留してる帝軍とかいう軍隊の一部を≪吾公国≫の治安維持の為に向かわせるって感じで落ち着きそう。


……俺にできることは多く無い。

 だから、≪異気≫で離宮から宮城内を探る。かなり薄めてあるから、そうそう気づかれないんじゃないかと思う。

 せめて、どういうふうに話が転がってもいいように、この宮城中の戦力の把握ぐらいはしておく。


 この部屋には龍と長双さんと俺しかいない。龍は四角い部屋の窓の下、壁際に座るようにして、長双さんは同じような体勢で扉の横で眠ってる。

 尚は女の子だから隣の別室。こっちの世界では男女は子供の頃から離されるらしい。

 だから、龍と玲華ちゃんみたいな幼馴染っぽい例は稀なんだって。……やっぱり、龍は勝ち組だ。


 余計なことを考えながら、俺はもうひとつのことを考える。中心的な問題。それは≪吾雲≫の狙いがどこにあるのかわからないこと。

 ≪澄清真人≫を殺したからって、何が変わるんだろう?

 俺は情報を整理し直す。


 ≪澄清真人≫は、≪五帝≫のひとり≪水帝≫の眷属とやらで、同時に五山のひとつの≪不山≫とやらを統率する≪五仙≫。

 帝域を徘徊してる最古の≪仙≫。

 そいつを殺すって事は、誰にどういうメリットがあるんだ?


 察するまでも無く、≪吾雲≫にとって≪澄清真人≫は邪魔なんだろう。

 ≪澄清真人≫は帝域をウロウロしてるって話だから、≪祝融神≫と≪水帝≫の因縁とかそういうのじゃなくて、≪吾公爵国≫とどこかで接点があったってことなのか?

 ≪吾雲≫の血走った眼からは、スッゲぇ憎悪が迸ってたような……。


 先祖の恨みを晴らすにしたって、≪水帝≫の眷属にはほかにも≪脩神しゅうしん≫とかいたし、そっちに憎悪が向かうモンじゃねえのか? 九女が言ってたみたいに≪澄清真人≫を指名する理由がわからん。

 だいたい、≪仙≫は帝域に関わっちゃイケないって話じゃなかった? 帝域を徘徊する老人、≪澄清真人≫はそれを破っても平気なの?

……そもそも、≪澄清真人≫に関してはわからないことが多過ぎる。



――厄介な道化もの――



 確か、≪力牧真人≫はそう言ってたはずだ。

 ≪はく≫よりも昔からいるはずだから、軽く三千年は存在してるはずなんだけど、何をしたいのかがわからない。

 ≪力牧真人≫の口ぶりからすると、≪澄清真人≫を倒すことには、≪荊山≫側にもメリットがありそう。


 ≪吾雲≫と≪荊山≫の利害は一致してる?

 じゃあ、≪力牧真人≫じゃ無くて、俺や長双さんに依頼する理由は?

 それに、≪五仙≫とやらを倒しちゃって、この世界や≪仙界≫は大丈夫なのか?


――俺は、いつかの夜、≪堺陽≫で見た老人の萎びた顔を思い出す。あの夜、≪澄清真人≫は俺に忠告をしに来たって言ってた。


 それが本当なら、なんの為だったんだろうか?

 俺たちを皐公国に帰さない為? それとも、あの≪壊水≫の主の竜を刺激しない為?

 もしかするとただの気まぐれだったのか?


――暗い眼窩の奥のさらに暗い瞳が、俺の思考を捉える。

 ≪荊山≫で俺が眼にした≪尸仙≫よりも、ずっと死体みたいに見えた。

 ゾンビ……映画やなんかで見たような、そういうものとは、まったく違う。


 腐ってもいないし、シルエットも人間そのもので、どちらかと言えば俺が想像するようなゾンビよりも、よっぽど人間らしい。

 なのに、コワい。人間らしい手触りが欠如してるっていうか……。


「……そうか、重みだな。重量って言うかが、感じられなかったんだ」


 体臭や、空気の揺れ、声の振動、微かな光源すら捉える俺の眼に揺らめく影。

 その全部、存在を示すはずの情報のすべてが、≪澄清真人≫はどこか曖昧だった。

 そこに立ってるはずなのに、言葉を交わしてるはずなのに、まるでそこにはいなかったみたいな……。


「存在感の欠如、ってところかな?」


「――何が欠けていると?」


 声のほう、そこでは座ったままの姿勢の長双さんが眼を開けてた。


「……起こしちゃいました?」


 俺は≪異気≫を拡げるのをやめる。

 長双さんが気づいたなら、この宮城にいるはずのカンのイイ人間なら、俺の≪異気≫に気づくかもしれない。

 長双さんは眼を細め、自分の身体の周囲を見回した。


「なるほど。……朱蝶どのは器用ですね」


 呟きながら、長双さんは手を顎ヒゲに当てて少しだけ考えるようにしてから、俺に頷きかけた。

 ゴーサインってことだろう。俺はゆっくりと≪異気≫を拡大していく。


「なぜ、独りで?」


 長双さんが不思議そうに問いかけてくる。

 そう、ヘタれの俺が独断で危険を冒すのは、たぶん珍しい。


「…………前回の旅では、龍に負担を掛け過ぎちゃったんで……もちろん、何かちょっとでも違和感があったらすぐにヤメるつもりでしたよ?」


 長双さんは俺の言葉に苦笑する。

 今回は長双さんに負担を掛け過ぎてるんだ。


「朱蝶どのは、実に好い。……己を過信する者は、足を掬われるものです」


 長双さんは静かに心地よさげに笑いを溢す。


「――しかし……」


 その声に反応して、長双さんとは逆側の部屋の隅から衣擦れの音が聞こえた。


「…………何か、ございましたか?」


 声のほうへ顔を向けると、龍が少し眠そうに眼をしばたかせてる。

 俺と長双さんは思わず顔を見合わせた。そう言えば、三人でゆっくりと話すのもちょっと久しぶりな気がする。

 こうして、深夜の男子会が始まった――




 ―――




「――実際問題、龍と玲華ちゃんはどこまでイッてるわけよ?」


「朱蝶どの、そのような事は夫婦の事です。……言えるものではありません」


 俺の問いかけに、龍はしかめっ面を返して来る。


「私にも言えませんか?」


「――それならば、長双さんこそ、己らがおらぬひと月ほど仙女様とは如何過ごされたのですか?」


「ああ、そうっすよ。スゲぇ美人サンなんすよね?」


「それは、私も男ですから。あれほどの女性に迫られれば、まあ。……≪極南山≫から共にありましたし、閣下の御赦しも出てしまっては拒む理由もありません」


「……意外っすね。長双さんって、シチュエーションに流されるタイプだったんだ。……なんか、こう、強い意志で相手を選ぶのかなって思ってました」


 長双さんは首を振った。


「私がこれまで独り身だったのは、家格が吊り合う子女がいなかったからです。というより、私の家の格が固定されていなかったと言うべきでしょうか? 我が家は父の代で一度、半官に落ちていますし、私が一代で盛り返したとしても、それほど強い夏官の卿家は今の皐公国に必要無いのです。既に夏官には五家の夏官長輔がありますから」


 まあ、此度の事で計らずも上卿を頂いてしまいましたが。そう、長双さんは続けた。

 夏官――つまり軍閥系の貴族が、泰平時代にあんまり増えてもしょうがない、って事か。

 うーん、恋愛結婚とかはあんまり望め無さそうだね。


「えーと、二十年後に、長双さんは≪極南山≫に行くんすか? そうすると、ムーの村はどうなるんですか?」


「私と≪火聖真女≫どのの間に子が産まれれば、その子が継ぐでしょう」


「え、仙女さんって妊娠できるんすか?」


「ええ。≪尸仙≫は孕まぬそうですが、≪女娃じょあい≫どのは、≪神≫から≪仙≫へ降られたようなもの、だそうですので。……ただ、≪極南山≫では子が育たぬ為に、懐妊の際は人界近くに降りる要があるそうです」


 ≪仙気≫とやらのせいなのか?

 便利なのか不便なのかよくわかんねえな。


「……もし、私たちの間に子が無ければ、龍どのを養子に迎えたいと思います」


「え……?」


 龍の驚きの声に、豊かな微笑みを返す長双さん。

 いつかあった話とは、またちょっと違う。ふたりの関係も、長双さんの地位も。

 長双さんの言葉のニュアンスも違う。あの時みたいに、思いつきって感じはしない。


「私としては、これはかなりの妙案だと考えています。龍どのがおられれば私が頂く予定の采邑は、ムーの事を含めて、安泰でしょう。……数歳に渡る計を考えた事はありましたが、これはおそらく百歳の計となるでしょう。……龍どのの御判断次第ではありますが」


 少し考えてみて下さい。長双さんは呆然とする龍に向かって柔らかく微笑みながら、そう言った。

 そして、俺へと視線を移す。


「……さて、朱蝶どのはいかがされますか?」


「俺っすか?」


 思わず俺は龍のほうへと視線を泳がせた。

 龍と視線がぶつかる。なんか、重なるっていうか、ぶつかる。


「朱蝶どの。貴方は、おそらく望むままに生きられる。……このまま姫君に仕えても、史に名を刻むでしょうし、どこかの御坐を奪う事も出来るのでしょう。……例えば、龍どのの傍に在る事も出来るかもしれません。おそらく、≪吾公≫が私たちに声を掛けたのは貴方がいるからです。貴方は既に帝域に在っても、竜と伍する力を示している。……帝域に在る≪澄清真人≫を討つのに、貴方以上の適格者はいない」


 朱蝶どのならば、≪仙界≫のしがらみにも捕われないし、あるいは皐公国と≪吾公国≫の取引として処理する事も適うはず。

 そこまで、言ってから長双さんは言葉を切った。

 そして、半ば躊躇うように口を開く。


「……あるいは、≪吾公≫や今上陛下に従う、そのような事も貴方ならば適うでしょう」


「いやいやいや、長双さん、俺は――」


「――お聴きなさい、朱蝶。……貴方が私を師として重んじている事は、承知しています。ですから師として、伝えるべき事を伝えねばならない。……貴方は安く無い・・・・。――いつまで、自らを軽々しく扱うつもりですか。…………よろしいですか、相手に対して己を軽んずる者は、信を損ないます。相手に対して己を卑下する者は、権を喪います」


 そのような者の行く末は、奴婢です。

 長双さんは続ける。柔らかな声、でも、どこか厳しさを感じさせる響きを伴って。


「己を知らぬ相手に対しては、それで好い。力など尽くさずともよい。奴婢の如く振る舞えばよい。……しかし、己を知る相手に対しては、力を尽くし、そして誇りなさい。それが、私たちの・・・・誇りになるのです。――それが礼――心のうちの敬を身体を以って表すという事です」


 そう言うと、ひとつ微笑みを溢して長双さんは立ち上がった。

 そのまま、混乱する俺に背を向けると、扉へと向かう。


「長双さん、どこへ?」


 龍の問いかけに、少しハニカんで、長双さんは言う。


「厠です。……朱蝶どの、探り終わったら報告をお願いします」


 扉が閉められた――


――俺は、混乱してた。

 いや、確かに俺は将来のことをあんまりちゃんと考えて無かった。あと自分の身体とか存在のことも据え置きにしてた。

 漠然と、龍と玲華ちゃん夫婦を守って、ふたりの子供が産まれたらさらに守って、子守とかもして、近所に住むイイおっちゃん的な感じになろうとかは思ってたけど。


 尚が言ったみたいに、俺はみんなと繋がれないけど同じ空間には、いれる。同じ世界に、いれる。それはたぶん正しい。

 よくわかんねーけど、正しいような気がする。俺がそう信じれば、同時にみんながそう信じてくれてるんだから、なんか収支は合ったような気がする。

 それで十分だ。俺は、それがただの幻想だったとしても、龍たちと一緒に見れるんなら、悪く無い気がしてる。


――いや、十分じゃ無かった。俺はやっぱり、龍に甘えてるんだろう。みんなに甘えてる。

 それはわかってる。わかってるけど、何をどう考えたって、俺にはそんぐらいしかやりたいことが無え。

……そもそも、俺はクズの、余りモンなんだから。


 だから、ちょっと無理してみんなを守れる程度の力があればイイ。

 大きな力なんて望んじゃいない。この世界から、みんなを守っていられる力さえあればイイ。

 みんなの傍にいられるんなら、ペットでも奴隷でも構わない。


――長双さんは、それが、デリカシーが無いみたいな、無神経みたいなことだって言う。

 俺はみんなに対して、失礼なことをしてるのか?

 信頼を損なう。……権利を喪う?


 収支が合って無かった? みんなの俺へと向かう眼差しと、俺からみんなへ向かう眼差しにズレがあるのか?

 俺は力を尽くしてるつもりだ。何が違う。……何が違う。…………何が違うんだ。



「……なぜ、あの≪三≫という奴婢をそのように気にかけるのですか?」


 龍の声。それは、どこか呆れたような感じ。

 え? 何、俺、呆れられてんの?


「気にしてる、か……?」


 龍が顎を落とした。外れんじゃない、って勢いで。

 何言ってるんだ、みてえな感じで、俺を見る。


「ふつう、奴婢とは畜のように扱われる者です。ひととして数えられない。……ゆえに、命じる以外で声をかけるなどあり得ませぬし、常に跪かせて命を待たせ、重要な話などをする時は下がらせます。朱蝶どのが、あの者に跪拝を止めさせ、口止めしたという事は、場に参じる事を許されたという事に……」


「――はぁ?」


 あ、

 龍の口からそんな音が漏れた。


「……朱蝶どのがお出でになられた世界には、奴婢がおらぬのですか……?」


……俺は、ちょっと眉間を抑える。頭イタイ。


「……奴隷――奴婢って言っても人間だろ? 基本的人権、的な……」


――いや、違う。俺は知ってるはずだ。

 地球にだってかなり古くから奴隷制度は存在していた。奴隷に人権が認められないことなんてわかっていて、然るべきだ。

 でも、俺の周りには奴隷がいなかった。眼に入って無かった。視界にすら入れさせない。そういうふうに扱われていた、ってことだろう。


 そう、俺が少しだけ考えていれば、この世界の暗部なんてものにはすぐに気づけたはずで。

 もっと言えば、単純に、俺は≪三≫ってヤツをどこかで同じ人間・・・・として……。


「朱蝶どの?」


――そう、おんなじだと思ってたんだ。だから、イラついてた。

 でも、そうだ、俺はアイツと変わらない。

 俺とアイツの違いなんて、望んでそうなってるか、望んでそうなったわけじゃないか、ぐらいじゃないのか?


「…………だって、俺はクズだもんな……」


 呟いた。呟いていた。久しぶりにそう声に出して、何かが腑に落ちた。

 人間として扱われない存在と、同じレベルの俺が、それに苛立ちを覚えるのは当然っちゃあ、当然だ。

 だって、ここは俺だけの場所なんだから――


――次の瞬間、俺の胸倉に手が伸びて来た。


「りょ……」


「申し訳ございません、朱蝶どの。……しかし、それ・・なのです」


 龍はもの凄い力で俺の身体を引き寄せると、思いっきり俺の額に頭突きする。

――ごつっ。

 鈍い音が眼の奥から顎の先まで響き渡る。……かなり痛い。


「それが、貴方の本意ほいにございますか? なぜ、そう思われる? なぜ、そのように自らを貶める事を望まれる? ……眼を醒まされよ。己らはこうして、互いに向かい合い、座しているではないか」


 押し殺した、低い声。押し殺されたのは声量と、何より怒り。

 俺の顔に龍の息がかかる。近ぇ。

 そのまま、ふるえる声で、龍は続ける。


「それが、まことに本意ほいだと言うのであれば、己は許せませぬ。……己が兄が、己が信義を尽くす貴方が、誰よりも優しい貴方が、自らを貶める事で、ほかの者を高めようとするなど、そんなものは認めない」


 歯軋り。間近に迫った龍の口からぎしぎし、音がしてる。

 待て待て待て。俺が、自分を貶めて、誰かを高めてる?

 どういうことだ? 待て、その前に、お前の形相、チョーこえぇよ!!!


「キレんじゃ――」


 扉が開いた。思わず俺はそっちのほう見る。

 長双さんだと思ったら、そこにいたのは寝巻姿の尚だった。


「何やら騒がしゅうございますが……いったい……」


 寝ぼけ眼をこすりながら、現れた尚は、俺と龍を見て、眼を見開く。

 ガン見だ。眼を皿のようにして、ガン見してくる。

 呼吸が荒くなって、肩で息をし出す尚。俺をニラんでた龍も思わず、尚を見る。


「――失礼致しました!!」


 叫ぶと、ドアを勢いよく閉める尚。そのまま、隣室へと駆け込む音と、奇妙な唸り声が聞こえて来た。


「……やはり……! ……しかし……玲華どの……ぁぁああ……」


 奇声。尚の奇声が聞こえる。

 なんだ? 俺と龍は思わず顔を見合わせた。

 ちょうど、俺の≪異気≫も、この宮城を探り終わったところだった。



――……待て。いったい何が、どうなってるって言うんだ?



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