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初恋の君へ  作者: ななえ
大学生編
119/127

神さまの手のひら14

 早く目が覚めた。

 枕元の目覚ましを見ようと手を伸ばして体をひねると、足に痛みが走る。この不自由な体との付き合いもそれなりに伸びてきたのに、いまだに寝起きは前の生活の癖が出る。

 部屋中を雨音が満たす朝だ。いや、まだ朝というには早いかもしれない。枕元の時計は午前四時を指している。悪天候特有の夜が明けきらない朝で、カーテンが引かれた病室は薄暗い。白い壁もシーツも、床もなにもかも灰色に染まっていた。

 哲士は松葉杖をついて窓際に向かう。照明の小さなスイッチを苦労して押すために壁際に行くより、カーテンを先に開けに行った方が手元が明るくなると思ったからだ。それでもカーテンを開けるのも両手が松葉杖にふさがれた状況では難しい。生地を引っ張っているのかすがっているのかわからない無様な状態になりながら、クリーム色のカーテンを開けて、窓の外を見る。その瞬間。哲士は目を見開いた。

 どんな色彩も暗く沈んだ街の中、そこだけが鮮やかに見えた。哲士の部屋からよく見える病院の前庭で、香代子が背中を丸めて、しゃがみ込んでいた。

 雨は断続的に降り続いて、香代子の服の色を濃く染めていた。だからますます彼女が色鮮やかに見えたのだろう。いったいいつからいたのかと慌てて哲士は窓を開けようとするが、松葉杖で体を支えながら窓の鍵を開けるのに手間取る。

 やっとのことで窓を開き、哲士は叫んだ。

「マネージャーっ!」

 早朝の前庭に、雨にかき消されながらもかすかに哲士の声は響く。香代子が弾かれたように顔を上げる。彼女の瞳と、哲士の瞳がつながった刹那、香代子は泣きそうな恥じたような顔を一瞬だけさらして、驚くべく早さで立ち上がって踵を返す。哲士から逃げていく。

「待ってろ、マネージャー! すぐにそこに行くから!!」

 怪我後、生活が一変した哲士が唯一自由になる声を枯らすぐらいに叫ぶ。だが、香代子は足を止めない。今の哲士では到底追いつけない速度で駆けていく。行っても今からでは追いつけない。そう思い、哲士は自分のすべてを使って名前を呼ぶ。

「香代子っ!!」

 初めて呼んだ下の名前は、必死な響きに満ちていた。香代子の肩がびくりと震え、足がその場に止まる。哲士はその隙に香代子のところへ行こうと、松葉杖を動かすが、急いでいたせいか杖の先が床を滑り、バランスを崩して転倒しそうになる。寸でのところで窓枠につかまり、転倒を避けた。

「危ないから止めてよっ」

 その姿を見た香代子が、地面から懇願の声を上げる。こちらを見上げる目は不安げに揺れていたが、哲士は今度こそすばやく松葉杖を動かして、香代子を迎えにいくことにした。

 いつからあそこにいたのか。哲士の病室のよく見えるあの場所で、いつから雨に濡れて佇んでいたのだろうか。何があったのか、どうしたのか。不安と心配が頭の中でめぐる。のろのろとしか動けない自分がもどかしい。

 エレベーターで下に降りると、人気のないホールに香代子が立っていた。身体中から水を滴らせ、暗い表情でうつむいていた。

「危ないからいいっていったのに……」

 その不本意極まりないという香代子の表情に、哲士は自分のずるさを認識した。窓ごしに哲士の顔を見た途端、彼女は自分に背を向けた。今は哲士と顔を合わせたくないという彼女を無理やり引き留めたのは自分だ。それも怪我人への心配という卑怯な切り札を使ってだ。

 だが、このまま帰すわけにはいかない。びしょ濡れの香代子を、とにかく部屋へと招く。香代子はもう哲士から離れていこうとせず、大人しくついてきた。

 照明もつけていない病室に戻ると、香代子は戸口で目を伏せて立ち尽くしていた。その姿には見覚えがある。由貴也と別れて哲士のところへ来た朝も、こうしてしおれた姿で立っていた。その姿に既視感を覚えたからこそ、自分は香代子を簡単に帰さなかったのかもしれない。このまま放っておけないと思ったのだ。

「こっちにおいで。そのままでは風邪を引く」

 数日前に志朗にも同じことを言ったな、と思いながら、香代子を手招きする。香代子はためらいがちな歩調で近づいてきて、ベットサイドの椅子に座った。すぐにその背に哲士はバスタオルをかける。

 香代子はうつむいたまま動かないので、哲士は「ちょっとごめんな」と断って香代子の髪を拭いた。香代子はうつむいたままされるがままになっていて、その様子に哲士は思う。由貴也と会ったのか。何かあったのか、と。

 そう思うと今すぐ「何かあった?」と聞きたくなるが、ぐっとこらえて濡れた香代子をどうにかすることを優先させた。

「俺ので良かったら着替えて。新品じゃなくて悪いけど」

 洗濯済みの衣服の中からなるべくきれいなスウェットとトレーナーを取り出し、香代子に渡す。「……うん」と香代子が受け取ったのを確認すると、哲士は体を反転させて、香代子に背中を見せて、彼女が着替えている間目をつぶっていた。

「哲士、もういいよ。ありがとう」

 姿勢を香代子の方に戻すと、全体的にサイズがあっていなくて、肩が落ちたトレーナーを着た香代子がこちらを見ていた。哲士と目が合うと、気まずそうに視線を下げる。

「ごめんね。朝早くからいろいろと……」

 哲士はその謝罪にはあえて答えず、香代子と正面から相対して、その両手を握る。

「何があった?」

 哲士は『何“か”あった』ではなく『何“が”あった』とあえて尋ねた。もう香代子に何かがあったのは察している。その上で何があったのかその中身を子供に対するようにゆっくりとした口調で尋ねた。

 香代子はうつむいていた顔を勢いよく上げ、何かを言いかけて、結局苦しそうに口を閉ざしてうつむいた。哲士よりもひとまわりもふたまわりも小さい手から小刻みな震えが伝わってくる。

 最近こういう顔ばかりさせている気がする。はつらつとした彼女はどこへいったのか――きっと自分がいなくしてしまったのだ。きっと哲士は彼女が輝ける一番の原動力をとってしまった。

 香代子の手を握る力を少しだけ強くする。

「俺はすぐに古賀を忘れたりしろとか言わないよ。いつまでも待つから」

 こう言うことで、自分は免罪符を得ている気がする。香代子から由貴也を引き離して、でも自分への愛情は強要しない。それで紳士にでもなったつもりなのか。哲士は単に自分に自信がないだけだ。愛されるだけの自信がない。ベットに縛り付けられ、自分に吹いていた陸上の風も失くし、大事な香代子が外でうずくまって泣いている時にすぐに駆けつけられない男が、愛されるだなんて。

 哲士は思う。これはきっと醒める夢だ。いつかは終わる夢だ。それでも、香代子に由貴也が好きでもいいと言って逃げる隙を与えない。夢を引き延ばしている。

「俺、今本当にできることって少なくて、マネージャーに何もその、彼氏らしいこととか全然できなくて、助けてもらってばっかりいるよ」

 だから、と言葉を継ぐ。

「俺のこと今すぐ好きになってって言うのは無茶なことだと思ってる。そういうこととか、古賀のこと思い出すとかでマネージャーが自分を責めることはないから」

 香代子の心がここにないことを哲士はわかっていて、だからこそ必死だった。何も実態のない自分たちに恋人という擬態をかけ、それを維持していくために言葉を重ねる。

「マネージャーがここにいるだけで充分だよ」

 ここにいるだけでいい。四年前、哲士に笑いかけてくれた少女が、今ここにいてくれる。それだけでいい。それ以上望んではいけないと、哲士は自分に言いきかせた。

「私……」

 香代子が泣きそうな顔で口を開く。けれどもすぐにその表情を微笑に変える。それは笑っているのにかえって悲しげに見えた。

「哲士にそんな風に言ってもらえる人間じゃないよ」

「そんなことない」

 哲士はすぐさま否定するが、香代子から返ってくる言葉はなかった。ふたりしてしばらく雨の音に耳を傾ける。相変わらず雨は結構な強さで降り続けている。季節の変わり目の秋の長雨だ。

「気がつくのが遅くなってごめんな」

「え……?」

「あそこにいるの気がつかなくて、雨の中に長い間いさせてごめんな」

 言うなり、哲士は握っていた香代子の手をゆっくりと離して笑った。どんな雨が香代子に降ろうとも、迎えに行ってみせる。それが由貴也から香代子を奪った自分にできる償いだと思った。

 哲士はポットからマグカップに熱湯をそそぎ、砂糖とミルクがたっぷり入ったコーヒーを香代子に手渡した。自分は何も入れていないコーヒーに口をつける。マグカップから立ち上る湯気が、視界をゆらゆらと霞ませる。外から雨音は断続的に聞こえたが、部屋の中はどこまでも暗い影がかかって、沈黙していた。

 その沈黙を破ったのは、マグカップが床に落ちて割れる音だった。やわらかい亜麻色をした液体が、カップの破片とともに床に広がる。どうした、と問う前に、香代子が椅子から立ち上がり、部屋の隅にある洗面台に駆けていった。そのまま、香代子は洗面台の縁にしがみついてうつむく――嘔吐していた。

 哲士はとにかく動揺して、ベット脇の壁に立てかけてある松葉杖をひったくるように手にして、香代子のところへ向かう。

「ご……めん。本当に……」

 真っ青な顔をして、香代子は洗面台に何とか手をついて自分の体を支えている。雨に長い時間濡れたから体調を崩したのかとか、疲れているのかとか思いながら、哲士は片方の松葉杖を脇で挟みながら、何とか香代子の背をさする。

「本当にごめん。もっと早くに気づけばよかった」

 雨に当たって、冷えたのかもしれないと思うと、もっと早くに香代子が前庭にいるのに気づけばよかったと悔やむ。そう思った哲士を香代子は否定してくる。

「違うよ。哲士のせいじゃないよ。何かちょっと最近、体調悪く……て」

 不自然に言葉を途切れさせた香代子は、何かとてつもないことに思い当たったように、呆然と床を見ていた。その緊迫感が哲士にも伝わって、声を掛けることすらためらわれる。その中で香代子は自分を見失ったかのようにつぶやいた。

「どうしよう。私……」

 香代子の次の言葉は、予想だにしなかったものだった。

「妊娠したかも……」

 いつもの彼女からは想像できないようなか細い声とその内容に、哲士は絶句した。しばらく衝撃のあまり、思考が停止する。少し経って頭が鈍く働いてくると、妊娠って、俺の? と混乱のあまり思うが、すぐさまあり得ないと打ち消す。だったら誰の? と思う哲士の脳裏に浮かんだのは、由貴也と別れてこの部屋に来た時の香代子の姿だった。

 今のように顔色が悪くて、足元がおぼつかなくて、ひどく疲れているようだった香代子。その姿に、哲士の脳裏にある仮説が組み立つ。

 あの時、香代子は由貴也に――。

「あの野郎っ!」

 怒りがこみ上げてきて、思わずここにいない由貴也に向かって声を荒げる。香代子がその怒声に驚いたのか、びくりと肩を震わせた。その様子に、哲士は憤りに身を任せていた自分を恥じる。由貴也の無責任な行動に怒りを示すよりも、香代子を気遣う方が先だ。彼女が一番不安でいるのだから。

「とにかく座って。体に障る」と、哲士は香代子を洗面所からベットに連れて行った。いつもは気丈な香代子もさすがに今にも倒れそうだ。

 ベットに並んで腰かけて、哲士は震える香代子の肩を抱いて、温めるようにさする。ずっと雨に濡れていたせいか、青ざめる香代子の体はどこもかしこも冷たく、布団の上掛けまでその背にかける。男の哲士には詳しい知識はないが、冷えは妊娠している女性に良くないのではないかと思ったからだ。

 そのうち、布団に包まり、ふたりで寄り添いあう。こういう時でなければ、お互いの体温は溶け合い、雨の音は静寂を際立て、幸せで穏やかな朝だったのだろう。だが、今の哲士たちにとって、沈黙は重苦しさを増すだけのものだった。

 哲士は必死でかたわらにいる香代子に何を言ってあげられるかを考える。けれども、学生であり、未成年であり、こんな体である哲士にできることは情けないほどに少ない。悔しかった。

「病院に行こう。まずはきちんと検査しよう。俺も一緒に行くから」

 無力さの果てに出てきた言葉は、そんなものだった。香代子が困惑しきった表情で哲士を見る。

「ダメだよ。そんなことしたら、部長が父親だと思われちゃうよ」

「構わないよ」

 強く言い切って、香代子の手と自分のそれを重ねあって、つなげた。哲士は香代子をどんな雨からも守ると決めた。だからせめて、力がなくともそれを貫くだけだ。

「どうするにしても、早い方がいい。俺と一緒に行こう。マネージャーが嫌なら、どこか遠くの病院に行けばいい」

「でも、部長。足が……」

「松葉杖つけばどこへでも行ける」

 子供を産むにしても、堕ろすにしても、早い方がいい。猶予はあればあるほどいいのだ。

「俺がついてるから。どんな時もマネージャーの味方でいるから」

 誰よりも香代子を大事にすると哲士は由貴也に言った。こういう時にこそ、全力で支えたいと思う。

 香代子はじっと押し黙っていた。こういう時ほど彼女は身の内ですべてを抱え込むタイプらしく、何も話さない。何かに耐えるようにただ口を閉ざしている。自分にもその迷いを分けて欲しいと思うが、妊娠という男には少し遠慮がちになってしまう重大かつデリケートな問題であり、また由貴也と香代子の子供という事態をうまくまだ頭が理解しきれていないせいもあってかけるべき言葉が見つけられない。その中で、哲士は何度も何度も自分に問いかける。

 妊娠が確定したところで、俺は味方でいること以外に何ができる――?

「……一日、時間をください」

 長い沈黙を破って、香代子が言う。

「あさって病院に行きます」

 香代子の決断に、哲士は「わかった」と答える。今はそう答えるしかできない。

 それから、哲士は頭をせわしく回転させて考えていた。もし妊娠していたら自分はどうするべきなのか。大学を辞めて働き、香代子と一緒になる。年齢的には不可能ではない話だが、今の自分の足では働くことはおろか、日常生活すらこなせない。足手まといになるだけだ。

 いや、でも子供を産むには十月十日ある。その間に足を治して、仕事を見つけて、そしたら、そしたら……。

 延々と否定と肯定を繰り返し、何とかこの状況を打開する方法を探していた。香代子も同じようで、ふたりで黙々と思考の海に浸かっていた。

 つないだ手だけが、お互いのぬくもりを感じさせて、大切だった。








 眠れない夜を過ごし、哲士は翌朝早く、病院を抜け出して香代子のアパートに向かった。雨は止んだものの、曇天が垂れ込め、肌寒かった。

 哲士の入院する大学病院は国立大のすぐそばにあり、香代子のアパートは大学から徒歩十五分ほどだ。健康な時ならば何の苦にならない距離だが、今の哲士は難儀する。慎重に松葉杖をつき、休み休み歩いて、一時間ほどかけて香代子のアパートの前に着いた。転倒しなくてよかったと胸をなで下ろす。今の哲士にとって少しの段差が障害になる。

 アパートの外壁に寄りかかりながら香代子を待つ。彼女が部屋から出て来なければ別にいい。明日、ともに病院へ行くだけだ。だが、そうでなければ、と思った瞬間、背後のエントランスの自動ドアが開いた。中から出てきた人物に、案の定だな、と思って哲士は苦笑に近い微笑を浮かべた。

「何で、哲士……」

 まさに今どこかへ出かけようとしていた香代子が哲士の姿を見て、驚きの表情を作る。哲士は危惧していたことが現実になったことを悟り、冷静に対応しようと心掛けた。

「マネージャー、ひとりで全部何もかも処理するつもりだろ?」

 哲士が言葉で切り込むようにして言うと、香代子は虚を突かれた顔をした。時刻は午前七時。どこへ出かけるにしても早すぎる。香代子がひとりで遠くの病院に朝一番で行こうとしているのは明白だった。

「俺と明日行く気なんか、最初からなかったんだろ? それで俺にはたぶん……妊娠してても妊娠してないって言って、ひとりで抱え込むつもりでいるんだろ」

 哲士は努めておだやかに、香代子を責める響きを入れないように気をつけて話した。香代子はどこか悄然とした表情で哲士を見ている。その唇が声を伴わずに「何で」と動く。何でわかったの、と問うているようだ。

 哲士は答えずに笑みを深めた。自分と香代子はどことなく似ている。だから彼女が次にとるべき行動がわかったのだ。妊娠の可能性が発覚したその時はさすがの香代子でも動揺を抑えきれなかったのだろう。うっかり哲士にそのことを漏らしてしまったが、時間が経つにつれ、彼女は哲士をこの件から遠ざけようとするはずだ。それが哲士にはわかっていた。

「ひとりで悩んだり苦しんだりするな」

 哲士は子供を諭すように、地面に強い視線を送っている香代子に言葉をかける。彼女の顔が、何かと反応したように、くしゃっと歪むのがわかった。

「だって、哲士には何の責任もないんだよ! 巻き込むわけには――」

「巻き込んで」

 哲士の言葉に反応して、香代子が弾かれたように顔を上げた。

「こういうことってひとりで悩んでいても解決するものでもないと思う。俺も一緒に悩むから。ひとりで抱え込まないでくれ」

 香代子が妊娠していたとしたら、それが哲士の仕業である可能性はない。だからこそ香代子は哲士を遠ざけて、関わらせないようにする。哲士に重荷を背負わせるのを厭う。彼女はそういう性格で、哲士はそれがはがゆかった。

「バカだよ、哲士は。バカだよ……」

 香代子はくしゃくしゃな顔のまま、哲士をひたすらバカだと罵った。哲士は「バカでいいよ」と返す。彼女は哲士の元に来てくれた。だから哲士も全力で香代子を支えたいと思う。

 そのうち、香代子は頭を倒して、哲士の胸に額をつける。松葉杖で両手がふさがって、抱きしめられないことをふがいなく思いながら、哲士はその場で立って、香代子の存在を感じていた。

「どんなことがあっても、俺がついてるから」

 祈りのように、願いのように、お守りのように、おまじないのように哲士はその言葉をつぶやく。

 今、この瞬間、それが哲士の偽らざる本心だった。

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