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スコープカメラ

掲載日:2026/05/26

ある男が体験した話です

これってもう録音してるんですか?


そうですか。じゃあ話しますね


自分で言うのはちょっと恥ずかしいんですけど、僕の家って結構なゴミ屋敷でして、

虫が頻繁に出てきて、駆除は日常茶飯事でした。


ある日、家にネズミが出て、そのまま天袋に隠れてしまったんです。


簡単に言うと、天袋っていうのは押入れの上にある横に細長い収納スペースのことです。


それで、正直家でネズミなんて初めての経験だったので少し怖かったんです。


それでも早く捕まえないと一生この恐怖と向き合わなければならない。そう考え、駆除することに決めました。


恐る恐る天袋を開け、ネズミを探しました。


でも、どこを探してもネズミの姿がなかったんです。


ふと、天袋の上に目を向けました。


天井裏です。でも開ける勇気も、中に入る勇気も僕にはありませんでした。


しばらく眺めていると、天井裏に入れる出入り口の角。扉側の左の角に小動物にかじられたのか、風化したのか。穴が空いていたんです。


ちょうどネズミが通れるくらいに。


そこで私は、昔掃除で使おうと思いポチったスコープカメラの存在を思い出しました。


スコープカメラを使い、ネズミを天袋までおびき寄せようとしたんです。


そうと決まればと。足早に物置部屋に急いだのですが、スコープカメラを取ってくる最中に天袋から物音がしていたんです。


ネズミが天井裏を這っている音だと思いあまり気に留めなかったんですけど、あの時から警察とか業者とか呼ぶべきだったんでしょうか。


物置部屋からスコープカメラを持ってきて、スコープカメラを使い、僕は天井裏を覗きました。


暗くて見づらかったんですが、遠くで何かが蠢うごめいているのが見えました。


ネズミだと思い近づいてみると、なにやら、毛のようなものが見えたんです。


今考えると、あれはネズミの毛には見えませんでした。


当時の自分はそんなことに気づかず、もっとカメラを近づけました。


そこでようやく気づきました。


それが人だったことを。


びっくりしてすぐにカメラを引き抜きトイレに隠れました。


少し時間が立ち、何気にカメラに目をやると細長いカメラの先端部分に、毛がびっしりと張り付いていました。


それだけでなく血?のような赤い液体もついていました。


ほんとに背筋が凍りつきました。


それに、トイレに閉じこもっていた時、外から足音のようなものが聞こえていたんです。


ドドドドドッって急いでいるような。そんな印象を受けました。


急いで警察に通報しようとポケットを探しましたが気が動転し、リビングに忘れてきてしまっていて、通報をするのに少し時間がかかってしまいました。


なんとか警察に通報し、事情を説明したところ、一時的に家から追い出されてしまいましたが事なきを得ることができました。


でも、何度も警察署に連れて行かれ、何度も事情聴取を受けました。


「本当に何も知らないんですか。」とか「なにか心当たりはありませんか」とか。


その時点で薄っすらと気づいていましたが、おそらくその人、死んでました。


僕が知ってるのはここまでです。


今はその家を引っ越し、マンションに住んでいます。


それ以来しっかり家を掃除するようにしています。


だってネズミや虫さえ出なければ、天袋、天井裏を確認する必要がなくなりますから。


今住んでる家にももしかしたら何かがいたりするかもしれませんが、見なければ怖くありませんもんね。


...それと、一つだけ気になることがあるんです。


スコープカメラで天井裏を見ていたときに何かが蠢いていた。と話しましたよね。


その時の何かの動作が今思うと物を口に運ぶような、手を丸めて顔に近づけるような動作だったんです。


一体、何をしていたんでしょうか。


自分の体験は以上です。

この話はフィクションです

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