終章:魂の続き
佐藤優希(18歳、高校3年生)は、星雲社の編集部でソファに座り、膝の上でノートを握りしめていた。ノートには、新作のプロット。タイトルは仮だけど、『星屑の剣士と聖女の冒険』。新人賞の授賞式から1週間、優希の心はまだドキドキしてた。『聖女エリカの無双冒険譚』が佳作に選ばれ、編集部で「魂こもってる!」って話題になった。読者の感想メールも届き始めて、優希、なんか泣きそうだった。(読者、俺の物語、ほんとに笑顔になってくれてる!)
でも、ライバルの神崎龍馬が大賞。7人のヒロインのダークヒーローもの、めっちゃカッコよかったらしい。優希、悔しいけど、なんかワクワク。龍馬、次は負けねえ! そして、山下哲史。あの鬼編集者の「まだ足りん」が頭をループ。佳作じゃ満足できない。次は大賞、いや、もっとデカい舞台で、読者の心を鷲掴みにしたい!
「佐藤くん、来た!」 林美咲(22歳、新人編集者)が編集部のドアから飛び込む。メガネがずり落ち、ポニーテールが揺れる。「山下さん、すぐ来るよ! 新しいプロット、めっちゃ楽しみ!」
「う、うん、ありがと!」 優希、笑う。美咲さんの笑顔、癒されるけど、プレッシャーやばい。だって、山下さん、絶対ダメ出しするもん。前の原稿、魂見えたって言ってくれたけど、「もっと高く飛べ」だって。どうすりゃいいんだ!
そこに、ドスッ。重い足音。山下哲史(32歳)が現れる。黒いシャツ、ネクタイゆるゆる、コーヒーマグから湯気。眼光、いつも通り鋭い。「佐藤、遅刻しなかったな。締め切り、守ったぞ」
「は、はい!」 優希、背筋を伸ばす。バックパックからノートを取り出し、震える手で渡す。「新しいプロット、持ってきました! まだ粗いけど、魂、めっちゃ込めたっす!」
山下がノートをパラパラめくる。5秒。いつも通り5秒で顔を上げる。「ふむ。悪くない。星屑の剣士、いい響きだ。だが、主人公の動機が薄い。なんで剣士になった? 何を賭けて戦う? そこ、掘り下げろ」
「うっ、動機……」 優希、頭を抱える。確かに、主人公、ただ「強くなりたい」ってだけ。エリカのトラウマ設定、めっちゃ時間かけたのに、また同じミス! 「でも、これ、読者、ワクワクすると思うんです! 剣と魔法のバトル、めっちゃカッコいいし!」
「ワクワクだけじゃ足りん」 山下がコーヒーをズズッ。「読者の心を鷲掴みにするんだ。主人公の魂、キミの魂、全部ぶち込め。前の原稿、エリカの物語は悪くなかった。だが、次はもっとデカく、もっと熱くやれ」
優希、唇をかむ。山下さん、めっちゃ厳しい。でも、なんか熱い。エリカの物語、佳作になった瞬間、読者のメール、編集部の拍手、全部思い出して、胸がドキドキ。「分かりました! 主人公の動機、ガチで掘り下げます! 読者、絶対ぶち抜きます!」
美咲が拳を握る。「佐藤くん、めっちゃカッコいい! 次は大賞だよ! 新しいエリカも、楽しみ!」
「エリカ!?」 優希、ビクッ。「いや、新しいヒロイン、名前まだ決まってなくて……でも、エリカみたいな、魂こもったキャラにします!」
山下がニヤリ。「ふん。エリカ、か。あの転校生、キミの物語にずいぶん影響与えたな。次は、もっとキミ自身の魂を見せろ。締め切りは来月、遅れるな」
「来月!?」 優希、絶叫。「でも、絶対やります! 山下さん、美咲さん、魂、めっちゃ見せます!」
美咲が笑う。「うん! 佐藤くんの物語、絶対もっと輝く! 私、編集者として、ガチでサポートするよ!」
山下がコーヒーを置く。「佐藤優希。キミの物語、まだ始まったばかりだ。次はもっと熱く、もっと高く飛べ。俺は待ってるぞ、魂のこもった原稿を」
優希、拳を握る。「はい! 絶対、期待超えます!」
その夜、優希は部屋でノートを開く。プロットのメモ、主人公の動機、ヒロインの設定、全部見直す。山下さんのダメ出し、ズバズバ刺さるけど、なんかワクワク。だって、俺、変わった。渋谷のギャル、コスプレの情熱、龍馬のライバル心、エリカの笑顔。全部、俺の魂を燃やしてくれた。
エリカ。彼女、どこにいる? 魂の具現化って言ってたけど、原稿完成した今、どっか行っちゃった? いや、違う。彼女、俺の物語の中だ。優希、PCを開く。新しい原稿、1ページ目。タイトル、『星屑の剣士と聖女の冒険』。主人公の動機、こうしよう。親友を魔王に殺されて、復讐じゃない、希望のために剣を握る。ヒロイン、名前はまだだけど、エリカみたいな、強いけど優しい子。読者、絶対「うおお!」ってなる!
スマホがブブッ。美咲さんからのLINE。「佐藤くん、今日、めっちゃ輝いてた! プロット、楽しみにしてるね!」 優希、笑う。美咲さん、ほんと応援してくれる。山下さんも、怖いけど、俺の魂、ちゃんと見ててくれる。
そこに、謎の通知。差出人なし。「佐藤くん、物語、楽しみにしてるよ。君の魂、もっと輝くね」 優希、ビクッ。(え、エリカ!? いや、まさか……!) でも、なんか胸が熱い。エリカ、どこかで俺の物語、見ててくれる。絶対だ。
優希、ペンを握る。窓の外、星がキラキラ。エリカの声、聞こえる気がする。「また君の物語で会えるよ」
(エリカ、待ってて! 俺の物語、絶対もっとデカくなる! 読者の心、鷲掴みにする!)
よお、みんな! 初めまして、またはお久しぶり! 『天才編集者、山下哲史の無敵ラノベ革命!』を最後まで読んでくれて、ほんとにありがと! いや、マジで、君たちがページをめくってくれたおかげで、佐藤優希の魂がちゃんと輝けたよ! どうだった? 優希のドタバタ、山下さんの鬼編集、エリカのミステリアスな笑顔、龍馬のイケメンっぷり、楽しんでもらえたかな?
この物語、実は「ラノベ書いてる自分」を投影した部分がめっちゃ多いんだ。優希の「テンプレ大好き!」なとこ、俺も昔、異世界ハーレム書きまくってた(笑)。でも、山下さんみたいに「魂を込めろ!」って背中押してくれる人がいて、物語って「自分らしさ」が出るんだなって気づいた。優希が渋谷でギャルに絡まれたり、コスプレイベントで赤面したり、徹夜で原稿書いて魂ぶち込むシーン、全部、俺の創作のドキドキを詰め込んだんだ。エリカ? 彼女は、なんか、書くたびに勝手に頭に浮かんでくる子。君の魂も、彼女みたいに輝いてるかな?
山下さんのモデルは、俺の編集者さん(ごめん、ちょっと盛った!)。美咲さんの応援、読者の君たちへの感謝そのもの。龍馬は、ライバルであり仲間。みんな、俺の物語の魂を燃やしてくれた。ありがと!
さて、1巻はここで終わりだけど、優希の冒険、まだまだ続くよ! 次はどんなプロットで山下さんを唸らせる? エリカ、ほんとにまた現れる? 龍馬とのバトル、どうなる? そして、山下さんの過去、ちょっと気になるよね? 続編、魂込めて書くから、待っててくれ!
最後に、君たちへ。物語を書くのも、読むのも、魂をぶつけ合う冒険だ。君の魂、どんな物語で輝く? また次のページで会おうぜ!
2025年5月
GORO
山下さん編集よろしくお願いします。
寝坊しないように。