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痛いポエマーの詩  作者: 痛いポエマー
2/7

俺はハエ。暗闇の中で育った。そして今、仲間と共に飛び立つ。

二枚の羽をピンと伸ばし目前に見える光を目指し飛び立つ。

求める。世界の全てをこの目に焼き付けんと。さようなら暗闇。こんにちは希望。


光を目指す。見たい、光の世界を。知りたい自らを。


眩い光に当てられて、眼前が真っ白くなる。あぁ遂に俺は至った、至ったのだ。


眼前に見えたは巨躯。平たい何かが目の前に迫る。

気がつくと俺は地面に横たわっていた。


意識が遠くなる。求めた光に裏切られ、必死に暴れ回る。理不尽に、暴力に、自らの無力に訴えるように。


嫌だ。


再び暗闇がまた支配していく。


嫌だ。


視界が漆黒に染まっていく、侵食されていく。


光が、光が欲しい。


ハエは願う。


一筋の光を。夢に見た光を。


自らの灯火を消しながら。

さし虫(釣り餌)をリュックに入れっぱなしにした結果をハエ視点で描いたものです。

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