表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

正しいお願い

作者: 斉藤 りょう

とても短いので最後まで読んでください。

学校からの帰り道。

いつも一緒に帰ってるケントくんがいないから今日はいつもと違う道から帰ろうと、歯医者さんを右に曲がってみた少し細い道で少し涼しい。なんだか道がわからなくなりそうだから引き返そうとしたときぽつんとおいてあるポストが目に入った。不自然にきれいだ。よく見てみると注意書きがしてある。

「なんでも好きな願いを叶えます。はがきに書いて入れてください。切手の分だけ頑張ります。」

なんとも嘘くさい文句が書かれているなと思いながらも試してみたくなって、帰りに切手とはがきを買っておいた。家に帰って早速願い事を書くことにした。でも実際お願い事なんてないんだよな。家に帰ったら、お菓子はあるし、お小遣いこそ少ないけどほしいおもちゃもゲームも持ってる。何も足りないものはない。いや、あった。今日はケントくんが学校を休んでいて一緒に遊べなかったんだ。

はがきに丁寧に「ケントくんと遊びたい」と書いて、63円切手を貼ってポストに入れてみた。特に何も起こらない。やっぱり嘘かと思い、家に帰ったけどどうしても気になる。もしかしたら、切手が安かったのかな。普通のポストじゃないんだから、普通のはがきの分だけじゃだめなんだ。でもそんなにお小遣いもないし。だったら試しにもう少し簡単なお願いにしよう。もう一度丁寧に「お菓子がほしい」と書き、念のために100円切手を貼ってポストに入れてみた。何も起こらない。しまった。こんなものに163円もつかってしまった。悔しさで馬鹿らしくなってしまった。

家に帰ってみるとなんだか家のポストからお菓子があふれている。お願いが叶った。うれしくなって、届いたケーキやマカロン、おせんべいに大福を食べながら、太いペンを手に取り、「ケントくんと遊びたい」と書いてしぶしぶ200円切手を貼り、ポストに入れた。家に帰ってみると汗だくで今にも倒れてしまいそうなケントくんがいた。

「なぜだかわからないけど、急に君と遊ばなくちゃいけない気がしたんだ」

僕は真っ青になった。

「1度目は途中で気のせいかと家に帰ったんだけど、今回はただならぬ感じがして」

ぼくは大きく泣いた「ごめんなさい。ごめんなさい。」何度も謝った。ケントくんは不思議な顔をしていたけど謝った。そして、はがきにお願いを書いた。残りすべてのお小遣いで買った切手を貼って例のポストに入れた。

「ケントくんに元気になってほしい」

後書きって何書くんだろ。

初投稿なんですけど、ポストには「願い」って書いてて僕が話すときは「お願い」になってるところがこだわり。

あと、最後だけ例のポストって言ってるところ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ