ふと……気が付くと
初めまして。白衣と眼鏡の猫です。
これから定期的に更新していくつもりです。
よろしくお願いします。
「どこ……ここ」
ふと気が付いたら車が凄い早さで目の前を通っていった。
「何故?」
よく考えるとこの車全く音が出ていない。それに全然排気ガス臭くない。
「でも何で車が通ってるの?」
よく分からない。きっと道路だから?
「あれ?私ってさっきまで何してたっけ?」
よし。思い返してみよう。まず朝起きて、歯磨いて、制服に着替えて……制服?
「そうか。高校か。」
成る程。で?えっと……そうだ!確か五時間目は数学だった気が……。
あー、何か、なんとなくだけど思い出せそう。えっと?確か学校行って。行って?
もう少し。あとちょっとで解る。そう確信が持てた瞬間。
「あっ……あのっ大丈夫ですか?」
「へ?ん?わっ私?」
不意に声をかけられた。む?邪魔しやがって。もう少しだったのに……
「……大丈夫ですか?」
まぁ、私を心配して言ってくれたのだから感謝はしないと。日本人の心構えだ。
「ありがとうございます。大丈夫です。」
すると相手はよく分からないと言ったような顔をした。ん?日本語通じてない?でも私に声をかけたときは日本語だった気がする。
「あの……ここ横断歩道の真ん中ですよ?」
横断歩道の真ん中か。成る程。だから車が走ってる訳だ。横断歩道の真ん中ねー。うん。……ん?横断……歩道……?
「……えっ!?」
取り敢えず、横断歩道の真ん中で話を続ける訳には行かないので、近くのカフェに移動した。カフェが大きな道路に面していたから向かうまでの間青い案内標識とかを探して歩いた。結論、どこだよここ!私の知ってるところではない!てか、案内標識が1つも無いってどういうことだよ!グローバル化とか言ってローマ字追加してたんじゃ無かったのか!?
「お待たせー。」
そう言って私の向かいに座ったのはさっきの横断歩道で出会った女性だ。手には2つのコーヒーカップがある。片方を私の前に置いてくれた。
「ありがとうございます。」
「高校生でしょ?敬語じゃなくて良いよ。」
すると慣れた動作で腕時計?を操作してホロディスプレイの生徒手帳を私の前にスワイプした。ホログラフィックってそもそも実現可能だったの!?てか、え?私の前にホロきたんだけど!?スマホか!?スマホの画面の中なのか!?これ触れる!?え!?あ!すり抜けた!……そりゃそうか光だもん。
「うちは宮月 莉奈、よろしく。」
ホロディスプレイに驚く私を見事に無視して自己紹介してくれた。
何となくストーリーの方向性は決めていますがこうして欲しい等の意見がありましたら書いて頂けるともしかしたら採用するかもしれないです。
ここまでのお付き合い頂きありがとうございました。