第3カード 【魔術師】
学校の授業はいつも通り退屈だ・・・聞き流していれば自然と覚える・・・まあこれは才能なのだろうが。
ホームルームも終わったので帰ろう。
「あっ・・・忘れてたな。」
今朝実は自分の机の上に挑戦状らしきものがあったのだ。
「とりあえず行ってみるか。めんどくせえけど。」
階段を登り屋上に向かった。
しかしそこには誰もいなかった。
「んっ?」
突然火球が飛んできたと思ったら消えていた。
「ん?見間違えか?」
するとこんどは鋭い氷が飛んできた。
当たりそうだったので頭を下げた。
まるでどこかの体操のように。
「チッ!」
舌打ちが聞こえた方向を見るとクラスメイトの神崎魔霊が立っていた・・・。
「お前がやったんか?」
「そうだよ。このカードのような能力でね!」
魔霊は胸ポケットから【魔術師】と書かれたカードを取り出したこちらに見せた。
もしかしてと思って【愚者】のカードを確認した。
もしかして・・・なるほど。
「戦えってことか。」
しかし自分には武器も何も無い。この調子で炎とか氷とかで攻撃されてたら死ぬだろう。
「とりあえず。こうゆう時は・・・逃げるんだよ〜、アハアハアハハ。」
階段をものすごい速度で降りていく。
後ろを見ると火球がものすごい速度で近寄ってきてた。
とりあえず靴をものすごい速度でかえて学校を出る。人目のつかないような所に逃げる。
「タック!ここまで追ってきやがるのか。」
後ろにはまだ火球があった。
何か周りにないか探すと鉄パイプがあった。
「これ・・・使えるかもしれねえ。」
鉄パイプを拾う。
『能力の説明を忘れていたな。』
【愚者】のカードが話し始めた。
「ハァ?能力?」
すると鉄パイプが突鉄の剣に変わっていた。
『これが【愚者】の能力。意識して触れた物を最も攻撃しやすい形にできます。』
火球が近づいていたので試しに中心を切った。
すると火が消えて切れたマッチが地面に落ちた。
「本物なんだな・・・これ。」
『そうですよ。』
そして奴の能力は大体分かったぜ。
俺は学校に戻る。
まず読んでいただきありがとうございます。
今回から本格的に戦闘を初めて行こうと思います。今後とも応援よろしくお願いします。