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17.脳内ログ

すいません、遅れた挙句に字数がかなり少なめです。

次話はちゃんと丁寧に書きます。

次の投稿も3日後です。



「早速ですが、レクチャーその1です!」


「……?」


「アキトさん、貴方は今ちゃんとステータスカードをお使いになっていますか?」


ティータに言われ、秋人はポケットに入れていたステータスカードを取り出す。


「これ、実はただの身分証明書ではないんですよ。これには使い方があるんです」


と、ティータは言う。

しかしどう使えばいいかわからない秋人からすれば、ボケ〜とした顔で眺めることしかできない。

ティータは、秋人のステータスカードをいじくり、何やらブツブツと独り言をいった。


「……よいしょっ。これで脳内ログが使えるようになったと思います」


「ふーん……」


何が変わったのかわからない秋人が、興味なさげに頷いているとーーー


ーーー脳内ログを開始します。


「!?」


と、急に声が聞こえた。

キョロキョロと辺りを見回してみるも、周りには自分とティータしかいない。

ちなみにアイレは秋人とは違う教室のようで、自分の教室へと行ってしまったため、今はいない。


「ふふっ、驚きましたでしょう?これが魔国側で作られた秘密兵器!『脳内ログ』ですよ!」


元来、魔族は素の身体能力が高すぎて、自身のメディカルチェックを怠る癖があった。

そのため、相手の攻撃(特に毒など)をくらっても、ほっとけば治るだろう、と放置して死んでしまう魔族が多数存在していた。

その結果殺し合いで生き残ったものの、その後自宅で血を吐いてお亡くなりになるケースが続出してしまったのだ。

これを見て、先代国王は魔国存命の危機に関わるとして技術開発局と一緒に作り上げたのが、この『脳内ログ』という装置なのだそうだ。


「正確にはメディカルチェックというよりも、自身の身体に起きた変化値を示すものなんです」


「えーと……つまり?」


「ダメージを受けたときのHPの減り具合だけではなく、味方に付与(エンチャント)してもらったときのプラス値なども公開してくれる、と言うことですね!」


「んー?」


何となく言いたいことがわかったような……わからないような?

もやもやと何か引っかかる感じがするなぁ、と思っていると、ティータが実演してくれた。


「“我、風を以って強化する者なり”『風の強化(ウィンド・ブースト)』」


ーーーティータからアキトに支援。

ーーーアキトの敏捷値にプラス10パーセント。


「おおっ……!」


ティータの手から緑色のオーラが出ていき、秋人の身体を包み込むと同時にそんなログが流れた。


「(なるほど……こりゃ、確かに便利かもなぁ)」


秋人は軽く走ってみて自分の体感とステータスの敏捷値を見比べる。

今までステータスが高くなったとしてもどのくらい速いのかなんて全く見当がついていなかったのだ。


「(でも、脳内ログ(こいつ)のおかげである程度の目安はできるな……)」


満足げに頷いた秋人だったが、この後廊下を走ったことでティータに叱られてしまうのだった。










ブクマ、ポイントありがとうございます!

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