表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒き太陽~story devoted to you~  作者: 鷹
勇往邁進
85/371

城主は唇を震わせながら、どうにか言葉を紡ぐ。


「な…な…なんで…これを…。」


彼に限らず、リサやハクも同じ様に思っているに違いないだろう。


「ま、まさか…。」


ドラクールはそこで漸く口を開いた。


「いや、俺は王族ではない。かと言って、その聖布は偽物でもなければ盗品でもない。」




一同は理解に苦しんだ。


王族ではない。


偽物でもない。


盗品でもない。




「なぜだ…?なぜ…。一体何者だ?」


城主は力無くドラクールを見上げた。その問いに対する返答はなかった。


「王女はまだ十にもなっていない…。だとしたら…第一王子か?」


納得の行かない城主は頭を抱え、独り言を呟いている。


「だがしかし第二王子ならまだしも、第一王子を隠匿するはずがない…。」


リサも疑惑を露わにし、ドラクールと城主に交互視線を走らせている。彼女のこの行動が、非常に不愉快だった。


それは恐らく、自責の念があるからだろう。




「おい。」


威圧的な声で語り掛けながら一歩、城主に近付いた。


「交渉成立だな?」


「い、いや、待ってくれ。いくら政府や法律がないと言っても、キャンベル王家の人間がいたらバレンティナが黙っちゃ…。」


一層の不快感を募らせたドラクールは更に一歩近付いた。城主は畏怖し後退した。


「『地獄の沙汰も金次第』。そう言われて俺は来たんだぜ。」


彼は懐からそれを取り出し、城主の足元へと投げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ