表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒き太陽~story devoted to you~  作者: 鷹
意気昂然
79/371

━━正に適言だな。




ドラクールが部屋から出ると、先程の男が煙草を吸いながら待っていた。


「何だ?」


「何だとはご挨拶だな。お前、一人でここから出られるとでも?」


枠も何もない窓から首を出して地面を見下ろす。


「オイオイ、何階だと思ってるんだ。」


「死ねる高さだな。」


彼は頭を引っ込めた。


「生きて出たいだろう?」


男は指で案内料を示す。


「分かった。」


ドラクールは甘んじてそれを受け入れた。


この男から色々と情報を得られるだろうと判断したからだ。




若干この環境に慣れて来たので改めて観察すると、ヴォーダンの要塞の名の通り、狭い通路の端には大砲や弾丸が無造作に放置されていた。


「しかし凄い建物だな。」


「適当に建てちまったからな。」


男の話しでは、敷地内には凡そ六百もの建物が犇めき合っていると言う。


それは単純に、六百の出入口が存在するという事だ。


━━確かに自力で戻れる気がしない。




「ところでお前、名前は?」


「アルカードだ。」


ドラクールは予め用意しておいた偽名を名乗る。


「あんたは?団長。」


「そのまんまさ。自警団の団長だ。この土地は本物の無法地帯だから、強盗はおろか殺人が発生しても法律は適用されない。だから俺達で警備しているのさ。」




国家や司法、立法、行政。それらを持たぬ者達の暮らしを垣間見た瞬間だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ