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黒き太陽~story devoted to you~  作者: 鷹
沈思黙考
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「出て行け!」




『何がお前を変えた?』




このルーヴィンの質問に激しく気分を害されたドラクールは、彼を威圧する。


特に責め立てる気も問い詰める気もなかったルーヴィンは、静かに扉を外から閉じた。







━━変わった?俺が?


自身に自覚はない様で、何度も頭の中で繰り返す。


━━何がどう変わったんだ?


微かな溜息の後、ドラクールは最後の酒を飲み干した。










今夜も雨は降らなかった。


ドラクールには分かりきっている事。そしてまた明朝、ルーヴィンにそれを指摘されるであろう事も。




━━酒がなくなっただけだ。


無意識に自身にも言い訳を用意してしまう、この部分は以前と何ら変わりない。




結局少しの気も向きはしないまま、彼は石畳に腰を下ろした。


深夜よりは早い時間帯。


確実に収穫は見込めるだろうと、悠長に構えていた。







彼の思惑通り、遊び途中の若い女達や疲れ果てた勤め人等。普段よりも格段に多い客が寄って来る。


しかしそれにしても皆、ついでとばかりに愚痴をこぼしたり悩みを打ち明けたり。


━━俺、ただ先見するだけなんだけどな。


心の片隅ではそう呟きながらも、彼は一人一人の話しに耳を傾けていた。


その内容は多種多様。




職場の事。


恋愛の事。


人生の事。


━━何故こんなにも大勢が悩んでるのだろう。


己自身も当て嵌る事には未だ気付いていない。

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