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黒き太陽~story devoted to you~  作者: 鷹
盤根錯節
24/371

「なあ、おい。」


部屋を出ようとしたベネディクトを、ドラクールは引き留めた。


大体、こんなに彼が饒舌なのも珍しい。




「俺は何で此処にいるんだ?」




膝の前で手を組み俯いているドラクールを振り返るベネディクト。







「可笑しな質問ね。それは貴方の意志でしょう?」


扉にもたれ、優しく語る。


「違う!あんた達が俺を━━、」


「拉致して、監禁しているとでも言いたいの?」


途端、厳格な表情へと変わった。


「貴方は何も知らないじゃない。」


「当たり前だろう。あんた達は俺に何にも教えちゃくれないからな。」


彼の憤慨は頂点に達したのか、逆に笑っている。







「違うわ。貴方が知ろうとはしないだけよ。」


ベネディクトは金色の髪を揺らし、切な気に首を傾けた。


「去るのも留まるのも、貴方の自由。ただ、これだけは断言出来る。」


そして、その紺碧色の双眼をドラクールに向けた。







「貴方は此処を離れたら生きては行けないわ。」







謎かけの様な言葉を残し、ベネディクトは部屋から出て行った。






━━誰が生きて行けないって?


ふざけるな。


これまで一人で生きて来たし、これからもそうするさ。




常に不作為なドラクールだが、抵抗や反感の精神に支配され始めていた。


それが自我という観念だという事には、当人は未だ気付いていない。

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