表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒き太陽~story devoted to you~  作者: 鷹
独善思想
11/371

暫らく無言で女を見据えた後、男は言い放った。


「今夜は商売切り上げて早く帰りなよ。」


「なになに?意味分かんない。」


女は相変わらず、笑う。


「この”俺”がそう言ってるんだ。帰れ。」


さすがに男の態度に不愉快になったのか、女は睨みつける様な目線に変わった。




「お兄さん、何なの?」


(ボク)者。」


「ぼく…?あ、占い師!?」


ぽん、と、明るく手を叩く女。


「ま、そんなところか?」


自身の職業に対して男は何故か疑問形で返す。


「ね、じゃあさ。私がいつ結婚するか占ってよ。」


「今夜早く帰れば、それがいつかは自ずと分かるよ。」


男は立ち上がり、今は静まり返った街の中心へと足を向けた。


「あ、待ってよ。遊ぼうってば、私もお金いらないから。」


「帰れと言った筈だ。」


追いかけて来る声に振り返る事もしない。


「じゃあ、せめて名前教えて、名前!」


懇願する様な声に男は一度立ち止まり、重い溜息を吐く。







「ドラクール。」





霧雨降る真夜中の静まり返った街に、彼の透き通った声が響いた。







━━来るんじゃなかった。


自身の行為に後悔するも、既に遅し。


ドラクールは明朝を推し量り、更に大きな溜息が出た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ