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黒き太陽~story devoted to you~  作者: 鷹
━序章━
1/371

~prologue~

俺の名は、セイクレッド。


いつ誰が付けたのかは、知らない。


気が付けばそう呼ばれていたから、自分の名が「セイクレッド」なんだと認識していた。










今では誰一人として呼ばないが。







それもいつからだろう。


それ以前に、俺はいつから此処にいるのだろうか。




記憶力には多分、特別問題はないと思う。


記憶する必要がないから、記憶していないだけだ。







誰が名を付けたかも、


此処で暮らす理由も、




俺には一切必要のない事。







ただ、誰も俺を「セイクレッド」と呼ばない事情だけは知っている。


それは即ち、俺にも理由が必要だという事。




しかし世界中全てが、この名を知らない訳ではない。




決して口にはしないが、


二人の男と一人の女は知っている。




余談になるが、俺に名付けた者も。













そう滅多に機会はないが名を呼ばれる場面に遭遇した時は、皆、俺をこう呼ぶ。




【Dracule】


ドラクール、と。




俺は別に吸血鬼ではないのだが…。


どちらかと言えば、悪魔的な意味なのだろう。







そう。俺は【悪魔】と呼ばれる男。


漆黒の髪も瞳も、とても此の名に似付かわしい色だ。

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