さかさまの世界
僕は本城 智鶴、年は15歳、性別は男。でも時々、自分が男なのかって疑う時がある。それくらい僕は身長が低いし、ひ弱で、肌の色も白い。女の人が見れば羨ましいと思う人もいるだろうけど、男の人が見れば弱そうだなという白けた目で見られるだけだ。そんな目を向けられれば向けられるほど僕は自分が嫌いになる。強くなりたいのになれない自分が嫌になる。
そんな時、運命なのか、何なのか知らないけど彼女に会った。
彼女に会った時、僕は困っていた。学校の帰り道、図体のでかい男4人ぐらいに囲まれていたから。何で囲まれているかというと、学校から帰る途中、普通に道を歩いていただけなのに何もないところで転んで、前を歩いていたこの図体のでかい男のうち1人にぶつかったのだ。それで今に至る。まあ全部自分で地雷を踏んでしまったわけだけど、これはさすがにやばい。その時、僕のまん前に立っていた男が急に倒れてきた。僕は間一髪で避けて、下敷きにならずにすんだ。男の背中を蹴った人物は言った。
「こんな小さな男の子囲むなんて、余程力に自信がないんだな」
そして、僕がぼーっとしているうちに他の3人もその人に竹刀で打ち倒されていた。4人はよろめきながらどこかに行ってしまった。僕は声が出なかった。その人はセーラー服を着ているから一応女だとわかるけど、性格や力や容姿は並の男より男らしかったから。それが彼女、青凪 結城との出会いだった。その日はお互い自己紹介しただけで終わった。まさか、次の日にも会うことになるなんて思わなかったから。
ここは黒鳩学園中等部。僕はこの男子校の生徒会副会長だ。何で副会長になったかというと、現会長である僕の親友、倖村 光に「お前、副会長やれ」といきなり言われ、僕の意見も聞かずに副会長の欄に僕の名前を記入されたからだ。何で光みたいに副会長に仕事を押し付けるような奴を前会長は会長に指名したのか謎だが、こちらはいい迷惑だ。今日も生徒会室に来いと訳もなく呼び出され、僕は今、無人の生徒会室の椅子に座っている。しばらくして生徒会の役員が入ってきて椅子に座り、もうしばらくして、僕たちを呼び出した本人が一応急いできたらしく息遣い荒らしく生徒会室に入ってきた。
「悪い、智鶴。急に呼び出して」
本当に迷惑だ。それに相変わらず僕以外の役員には光は謝らない。
「で、僕たちをここに呼び出した理由は何?」
「もうすぐ白鷺女学園中等部の生徒会のメンバーが来る。昨日、お前らに伝えるのを忘れててさ。はあ、危なかった」
・・・いっその事、忘れてくれればよかったのに。その所為で、僕はまた夕食当番が交代になって兄さんにどやされる。僕は時々、いい加減な光の事が嫌いになる。それでも僕が光の側を離れないのは訳があるんだけど。
その5分後、白鷺女学園の生徒会のメンバーがやってきた。入ってきた数人の白鷺女学園中等部生徒会のメンバーたちは唖然とした。その時、僕は入り口と真正面の生徒会長が座る机の横に立っていて、光は机に偉そうにどっかりと座っていたから驚くのも無理はない。でも、その姿を見て笑った人がいた。その人が出てきたとき、僕は驚いた。その顔に見覚えがあったから。
「相変わらず面白い生徒会長さんだね。でもまさか、君が副会長なんて知らなかったよ。智鶴君」
その人は、昨日、危なかったところを助けてくれた結城だった。光は、僕と結城を見比べた。
「何だ、お前ら知り合いか? なら話は早いな」
「うん、そうだね。今回の件で貸してもらう君の生徒会のメンバー、智鶴君にするよ。会長の私がサポートするから安心して」
僕は(ちょっと待て)と思った。僕だけでなくその場にいる光と結城以外の人間は皆そう思っただろう。その上、僕たち黒鳩学園の生徒会メンバーはいい加減な生徒会長のせいで、当日まで何のために生徒会室に集まるように言われたのかさえ説明してもらっていないのだから説明して欲しいのは当然だ。でも光は、自分の横に立っている僕に「行け」とでも言うように僕の背中を押した。結城は、押し出された僕の腕を引っ張ると自分の生徒会のメンバーをその場に残して、僕と一緒に生徒会室を出た。
生徒会室を出た後、僕は結城の後に付いて行った。結城は僕の教室の前で足を止めて、僕を振り返った。
「実は、君にはしばらく私たちの生徒会に来て欲しいんだ。あっ、白鷺女学園は黒鳩学園の兄弟校だから学校内には容易に入れるから安心していいよ。私のことは『結城』でいいし」
「僕が聞きたいのはそういうことじゃなくて、何のために僕を貸してくれって言っているのかっていうことだよ」
僕は我慢できなくなってそう言った。結城は、光が僕たちにまともな説明をしていなかったことを思い出したらしく、説明し始めた。
「実は、白鷺女学園の生徒が次々に悪質な嫌がらせにあっているんだ。家の窓ガラスを割られたり、変な手紙が送られてきたり、全部で10件。でも、女子校だから大した対策が出来なくて、黒鳩の生徒会からの助っ人を倖村君に頼んだの。そしたら丁度いい奴が居るって」
「それが僕だって言うの? 言っとくけど、全然役に立たないよ。僕は光みたいに強くないから。それとも、女装して囮になれって? 」
僕は結城に皮肉な言葉を並べた。これは「体で敵わない奴には言葉で攻撃」という僕の得意技だ。結城は首を横に振ると笑顔で口を開いた。
「いや、ただ単に君が気に入っただけだよ」
僕はその笑顔の意味がわからなかったけど、結城が只者じゃないということはわかった。僕の皮肉な言葉並べを笑い飛ばされたのは光以来初めてだったから。
次の日の放課後、僕は早速白鷺女学園の生徒会室に行った。中に入ると結城以外の生徒会メンバーは居なかった。
「他のメンバーはもう帰ったよ。今回のことを知ってるのは私と君と倖村君だけだから」
僕は生徒会室の中に入ると、鞄を近くの椅子に置き、結城の横に座って、光からもらってきた書類を出した。
「君が光に渡した書類、全部目を通したけど、確かに悪質だね。自宅の窓ガラスを割る、不幸の手紙を送る、帰り道を付けて来る、全部ただのストーカー行為が発展したみたいな嫌がらせばかり。全部で10件、被害者は3人」
結城は頷いた。僕は件数の割に被害者の人数が少ないことに違和感がしたけど、気にしないことにした。
「でも、もうこれ以上被害者を出したくない。だから、君のところの生徒会長に頼んだんだ」
僕は無言で結城を見つめた。その時、結城が僕と違う世界の人に見えた。そして、僕は弱いんだと見せ付けられた気がした。
その夜、僕は自分の部屋でベッドに寝転がって天井を見つめた。こうしていると普段から抱えている悩みとかがどうでもよくなって頭の中が真っ白になるから、楽になる。でも、何故か忘れられないことがあった。それは、結城のことだった。何で、僕なんかを指名したのか、そして何で光に生徒会のメンバーを貸してもらうように頼んだのか、今でも残っている2つの疑問だ。その時、部屋の扉が急に開いて兄さんが入ってきた。兄さんは昴という名前で、黒鳩学園高等部の生徒会長をやっている。兄さんは僕にききたいことがあるそうだ。
「お前、今日の放課後に白鷺女学園の中等部に行ったそうだが、何の用で行ったんだ? 」
「兄さんも黒鳩の高等部生徒会長なら知ってるだろ? 最近、白鷺女学園中等部の生徒3人が悪質な嫌がらせを受けてること。それで、黒鳩の中等部生徒会のメンバーから助っ人を選んでくれって光が勝手に約束して、結果、僕が選ばれたんだ」
僕は、この知的で体が僕の2倍以上強い兄があまり好きじゃない。だから、用件を済ませて早く出て行って欲しくて、少し口早に話した。兄さんはそれを聞いた後、しばらく考え込んでまた口を開いた。
「その件に関しては白鷺女学園高等部の生徒会長から聞いている。全部白鷺側の問題だが、教師たちが動いてくれない以上、白鷺側も兄弟校である黒鳩側に助けを求めるしかないということだ。まさか、あの冷静な青凪さんが俺に助けを求めてくるとは思わなかったけどな」
その言葉に僕は反応してしまった。
「えっ、結城は兄さんにも助けを求めてきたの? 」
「違う。俺に助けを求めてきたのはその結城っていう子のお姉さんだ。確か中等部に妹さんが居るって言っていたからな。自分とは違って熱血漢で男勝りな困った妹だと言っていた」
「結城はそんな人じゃない!! 」
僕はそう叫んだ。兄さんは一瞬驚いたようだったけど、黙ったまま部屋を出て行った。僕も兄さんと同じでしばらく驚きを隠せなかった。僕が誰かのフォローのために叫び声を出したのは初めてだった。多分、それには訳がある。僕は心のどこかで結城のことを認識しているんだと思う。今まで、光以外の人に親しく接したことのない僕は他人の認識も満足に出来ないはずだったのに。そういう考えが心の中に浮かんでは消えた。そして癪だったけど、兄さんから得た情報を元に今回の件について考え始めた。3人の共通点、白鷺学園の生徒の出欠はコンピューター管理、勿論生徒の個人情報も。この2つの点を元に僕の頭の中に名案が浮かんだ。僕はすぐにパソコンを立ち上げ、白鷺女学園の生徒会のサイトに書き込んだ。
「白鷺女学園生徒のストーカー事件の犯人に告ぐ! あなたの正体はすでに私が見切りました。悪いことは言わないので自首することをお勧めします。 白鷺女学園2年本城 智鶴」
この書き込みを終えた後、僕は結城にメールを打った。
「明日の早朝にパソコンの2年生の名簿の中に僕の名前を記入しておいて」
次の日、僕は白鷺女学園中等部の生徒会室に入った。中にはすでに結城がいた。
「昨晩、君から送られてきたメールを見て言われたとおりにしたけど、本当にこの手で犯人を陥れられるの? 」
「これしかないよ。犯人をおびき寄せる手は。この学校、出欠名簿とかはなくて、生徒の個人情報もコンピューター管理だからね。僕がここの生徒だとわかると、犯人もすぐに食いつく」
僕は少し確信の篭った声で言った。結城はしばらく考えた後、覚悟を決めたのか言った。
「・・・・わかったよ。安心して、私が守るから」
結城は竹刀を構えると素振りをした。僕は少し微笑んだ。
10分後、僕は白鷺女学園の制服に着替えて、ロングヘアーのかつらを被って、生徒会室を出た。僕は他の生徒達に混じって校門を出て、家までの道を歩き始めた。その後ろからは黒鳩学園の制服を着た結城が後をつけてきている。しばらくして、僕の前に白衣を着た男が現れた。僕は立ち止まった。
「やっぱりね。あなただったんだ。白鷺女学園ソフトボール部顧問、小波先生。3人の共通点を探させてもらったよ。1つは3人が全員、かつてあなたが担任をしていたクラスの生徒だったこと。そして、引退している人が1人だけ居るけど3人ともソフトボール部の部員だったこと。こんな重なりすぎた偶然、滅多にないからあなたは真っ先に疑われるはずだった。けど、3人はあなたを疑おうとしなかった。あなたはいつの間にか3人と恋仲になってたんじゃないんですか? そして、三股がばれたって所かな? 」
「そこまでわかったのはほめてやろう、本城。だが、お前のようなか弱い女子が俺を倒して警察に引っ張っていくことが出来るかな? 」
僕は肩を掴まれた。その手の握力が半端じゃないほど強く、僕は顔をゆがませた。その時電柱の陰に隠れていた結城が飛び出してきて、小波を竹刀で突き飛ばした。結城はかけていた眼鏡をとると叫んだ。
「もう、眼鏡が邪魔で気絶させられなかったじゃない!! 」
「・・・・その変装、何か意味があったの? 」
「あの先生、私の顔知ってるから、小さな変装しないとすぐばれるでしょ」
僕は(ばればれだよ)と心の中で思った。
その時、小波は立ち上がり、いきなり大声で笑った。すると、10人ぐらいの不良が、僕と結城を囲んだ。結城は竹刀を構えると、僕の手を握り、不良たちに向かって行った。僕は結城に手をつかまれたまま結城の進む方向へただ進んだ。しばらく結城が圧倒していたかのように思われていたが、不良たちのほうが、喧嘩経験が豊富らしく、結城は5人を打ち負かしたところで息が荒くなっていた。そして、次の不良に向かって行っては押し返される。とうとう、僕の手を結城は離してしまった。結城と僕が(しまった)と思った時にはすでに遅く、僕は小波に押さえつけられて横付けされていた車に乗せられてしまった。結城も僕を人質に取られてしまったからか、竹刀の手を止めてしまって、同じように車に乗せられた。
車に乗せられてからはずっと目隠しをされて手足が縛られていたから何処を通っているのかわからない。そんなことよりも僕は自分の弱さが不甲斐無くて仕方がなかった。結城は僕のためにせっかく振るっていた竹刀を止めてしまったのだ。その後、何とか逃げる方法を頭の中で張り巡らせるうちに車がエンジンを止めた。僕と結城は建物っぽいところに運ばれ、目隠しを取られた。小波は僕を見下ろしながら言った。
「全く、弱い奴だ。あんな確信に満ちた書き込みをしたわりにはあっさりと捕まって。しかも、自分を守ろうとしてくれた青凪まで巻き込んだ。本当に馬鹿な奴だ」
僕は沈黙した。いつもそうだからだ。自分の弱さを知っているくせに心のどこかで自分はやれば出来る人間だというしょうもない自己顕示欲だけがある。僕がうつむくのを見た結城は小波を睨みつけながら怒鳴った。
「智鶴はそんなに弱い人間じゃない!! 」
僕ははっとした。その言葉は昨日、僕が兄さんに言った言葉と似ていたからだ。結城は続けた。
「智鶴の持っている強さは私のような身体的な強さじゃない。人の善意・悪意を見極め、その人の心の中の弱さを握り、悪人を陥れる作戦を考える。そういう強さだ。・・・・どおりで倖村君が君を副会長として側に置いておく訳ね。倖村君の身体的な強さと君の観察眼を合わせれば本当にいいコンビになる。私はそれが羨ましかったからあなたを指名したの」
小波がどんどん近づいてくる。そして、僕たちは後退する。結城は僕の耳元で囁いた。
「今度は私の作戦に乗らない? もうそろそろ来る頃だと思うんだけど」
小波が僕たちに襲い掛かろうとした瞬間、倉庫の扉が開けられた。そこに立っていたのは普段の子供のような笑みとは違う冷えた笑みを浮かべた光だった。
(何で光がここにいるの?)
僕は訳が分からなかったが、少なくとも光がここまで慌てて駆け付けた事と今殺気立っている事は一目で分かった。
「1つきくけど、あんたたちが智鶴と青凪さんをこんな目に合わせたのか? 」
小波は周りの不良たちに合図をした。不良たちは光を囲んで、一斉に光に襲い掛かった。光は大きくジャンプしてそれを交わすと手足をしなやかに動かし、1分も掛からないうちに10数人は居た不良たち全員を倒してしまった。光は今度は小波に近づいてきたが、小波は近くに居た僕の首にナイフを押し当てた。首を動かせばナイフで首が裂かれることぐらい痛みに対して鈍感な僕でもわかった。
「こっちに来るとお前の友達の首を裂くぞ! 」
「そんな脅し、今更なんの役に立つ。智鶴はお前のような阿呆と違って頭のキレだけは黒鳩一だぞ」
「・・・・黒鳩? 」
「今頃気づいたのか。智鶴は顔が女みたいだし、色白で力も弱いから女に間違えられることが多いけど、一応男だ。そして、俺が暴れ者で救いようのない馬鹿で、先生に見放されていた時、ただ1人、俺を救ってくれた親友でもある。だから俺は、お前を倒しに来た」
僕はあまり動かすことの出来ない首を少し動かしながら今の小波に隙が出来ている場所を探した。そして、小波の左足を踏みつけた。小波は油断していたからか、左足を押さえ、ナイフを手放してしまった。僕はその隙に小波の腕をすり抜け、光と結城は小波に竹刀と木刀をそれぞれ振り下ろした。そして、僕たち3人は犯人一味を縛りあげた。
その10分後、警察が到着し、犯人一味は逮捕された。任務はこれで終了したはずなのに僕の心の中には自分の不甲斐無さを突きつけられた時の絶望感が残っていた。その時、光が僕のところに来た。
「智鶴、大変だったな、今回の仕事。びっくりしたぜ。青凪さんには発信機取り付けといたんだ。父親が無線関係の仕事してるからそういう機械を手に入れるの、意外と簡単でさ」
「僕は、何の役にも立ってないよ。こんなところまで連れて来られたのだって僕が結城の手を離したから」
「十分役に立ってるよ、智鶴は! 」
僕は顔を上げた。結城は何故か目に涙をためていた。
「君があの作戦思いついてくれなかったら、犯人が誰かわからないままだったんだよ。それに、私1人じゃここまで犯人を追い詰めることなんて出来なかった。君は自分を弱いと思っているだけで前に進んでないだけだよ」
僕はしばらく顔をうつむけた。光は笑った。
「言っただろ? 俺はお前が適任だと思ったから副会長にしたんだって。まあ、お前はその時、文句ばかり言ってたから気づかなかっただろうけど」
僕の目から涙がこぼれた。やっと自分の心の中の重荷が下りた気がした。
その後は大変だった。僕と光は校長室に呼ばれて20分ほど説教された。まあ、光は聞いているふりしてそっぽを向いていたし、僕の皮肉屋な一面は校長も知っているようで、そう長くは説教されなかったけど。それに、僕たちの担任の先生は理事長の甥で能天気で、僕と光のことを気に入っている人だったから、校長もあまり本気で叱ることができなかったんだと思う。
結城は黒鳩中等部生徒会によく来るようになった。それからずっと僕たちは一緒だった。
あの時のことは20年ほど経った今でも思い出します。
本当に大変な事件でした。
でも、そのお陰で僕はさかさまの世界に居た彼女に出会えたんだと思います。
彼女は、当時自分に自信の無かった僕にとって救い主でした。
そして、実は当時女らしくなれない事に悩んでいた彼女にとっても僕は救い主だったそうです。
僕はあの時から幾分かましな奴になったのでしょうか。あまり変化がないように見えますが。
・・・あっ、下の階から彼女が呼んでます。
「智鶴! 由香も智和もあなたのこと、待ってるわよ! 休日ぐらい一緒に遊んであげなさい!! 」
「父さん、早く外で遊ぼうよ! 僕にキャッチボール、教えてくれるんでしょ? 」
「お父さん、その次は私と遊んで!! 」
僕は一息ついてから答えた。
「今行くよ!! 」
僕は今、とても幸せです。ずっとこの幸せが続いてくれることを願いながら生きていきます。