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Stage2:揃った役者

ついに自転車競技同好会設立へと動き出した2人。ちゃんと部員3人を集めることは出来るのか?

「さて、どうしようか」

「どうって…」

 今日は入学式。すでに式やHRは終わり、皆が帰ろうとしている時間だ。

早速、今川と石井は、明日のオリエンテーションについて考えようとしていた。

「まぁ、説明は普通にするとして、問題は服だな。」

と今川が言う。

「なんか制服だと運動部っぽくないしなぁ…でもサイクルジャージもインパクト強すぎるだろ。」

そう。サイクルジャージというのは初見の人にはインパクトが強すぎるのだ。特に股間の辺りが…パッドが目立つのだ、非常に。

「だがインパクトというのも大事だと思うのだが。」

「今川、あれは強いとかそういうレベルじゃないって。」


一時間後


「やっぱりサイクルジャージしかないよなぁ…」

「消去法ってやつか。石井。」

どうやら石井も気が変わったようだ。


次の日


「只今より、新入生オリエンテーションを始めます。」

と開式の言葉が告げられる。その裏では、部活紹介の面子が準備をしていた。


「さーてと、着替え終わりっ!ロードも持ってきたし、これで準備よしっ!今川、お前も終わったか?」

「おう。俺たちの順番は一番最後。説明の文章も持ってきたし、こっちも準備万端!」

そして新入生、在校生代表挨拶や、校内紹介が終わり、部活紹介の時間となった。野球部を筆頭に、次々と部活紹介が進んでいく。

「よし、次だな、用意はいいな、石井!」

「おう!」

「続いて、今年度より新設される予定の自転車競技同好会の紹介を行います。」

と司会が言う。

「へぇ〜そんなのが出来んのか〜」「なんでも作ったのは去年の陸上部のルーキーの今川だとさ!」


「こんにちは。2年の今川です。もしこの同好会が新設したら、私がキャプテンを努めます。」

「んで、俺が副キャプの石井で〜っす。」

「おい、まだ出来ると決まったわけじゃないだろ。…えー、この学校には、同好会を新設する際、5人以上人を集めなければならないという規則があります。なので、あと3人新入部員が入れば、無事、新設されるというわけです。では、私たちが主に出場する予定のロードレースについて…」

と、説明が数分間続き、最後に、

「自転車に興味のある人、部活がしたいけど自分に合う部活がない人、そんな人にここはお勧めです。是非入部して下さい!」

と、お決まりの文章で締めた。


終了後


「大丈夫かな…」

「何弱気になってんだ?石井。きっと来るさ。」

「おう」


翌朝


「先生、何人来ましたか。」

二人は職員室にいた。

「今のところ…2人だね。」

「…」

あと一人足りない。

「…その2人の名前、教えてくれませんか。」

「1人は、桜川悠、1年D組。もう1人は、根本靖行、1年C組。」

「わかりました。あと1人何とかして集めます。」


「なぁ今川、あと1人どうやって集める?」

「どうって…」

二人は行く当てもないまま、駐輪場を歩いていた。

と、そこにスポーツバイクで颯爽と駐輪場に来た男がいた。

「おい、今の、ロードだよな。」

「ああ、石井、話してみよう。」

「おい、そりゃあいくらなんでも…」

と言いかけたときには、もう今川は走り出していた。


「なぁ君、どこか部活には入ってる?」

「いや。」

「ねぇ、自転車競技同好会入らないか?」

「新しく出来たのか…昨日、休んでたからさぁ。」

石井はホッとした。外見が、いかにも体育会系のゴツい人間に見えたからだ。

「そうだ、名前、聞いてなかったね。俺は今川で、こっちは石井。君は?」

一瞬の沈黙の後、彼は答えた。


「2年C組、土谷卓つちやたくだ。」


―ついに「役者」が揃った…

今川はそう思ったのだった。

レグルスでーす。

ネームを決めようと思っても、考え付くのはレースの展開ばかり。肝心なこの話の展開がまったく思いつきませんでした。これで、自転車競技同好会は無事設立です。ここから、物語が進展していきます。あーっ、早くレースが書きたい!

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