表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/12

Stage1:同好会設立への第一歩

自転車競技同好会を作ろうと目論む自転車好きの高校生、今川祐太とその友人、石井龍夫。ついに、高校ロード界を揺るがすことになる2人が動き出す!

「はぁぁぁぁ!?自転車同好会だってぇ?」

 石井は大声を張り上げて叫んだ。

「ああ。陸上部を辞めたのは、そのためだ。」

「作る気マンマンだな…」


 水明高校では、5人会員を集めれば同好会が作れる。明日は入学式。それから1週間は仮入部期間。それを利用して、新入生を3人以上集めようという魂胆だった。しかし石井も反論する。

「あのなぁ、そんなに上手く行くわけねーだろ。第一、日本におけるロードの競技人口の少なさはお前もわかってるだろ?」

「ああ。俺には秘策がある。まぁ見てなって。」

「…まぁいい。お前に任せた。」

「おう」


 そして、始業式はあっという間に終わり、HRも終わった。そして今川と石井は、職員室へと足を運んだ。

「失礼しまぁす。2年A組の今川です。」

「同じく石井です。」

そして、二人はとある先生に話しかけた。

「あの、あさっての新入生オリエンテーションについてなんですけど。」

「何だね」

「部活紹介の時間がありましたよね。その時間に、僕たちが作ろうと思っている自転車競技同好会の時間、割けますか。」

「えええ!?自転車競技同好会を作るぅ?」

先生は大声を出して驚いた。流石に今川も、ここまで驚かれるとは思っても見なかった。

「今川、もしかして陸上部を辞めたのも…」

「はい。同好会を作るためです。」

「…他の部との兼ね合いもあるから、少し待っててくれないか?」

「はい。では。」

そうして、二人は職員室を出た。


 一時間後


『2年A組の今川さんと石井さん、至急職員室へ来てください』

「おっ、来たか」

二人は職員室へ向かった。先生が待っていた。

「今川、他の部の顧問と話し合ったら、3分間だけ時間が取れた。その時間をやりくりしてくれ。」

「ありがとうございます。」



「なぁ今川、なんかすんなりと話が進みすぎじゃないのか?」

「いいじゃねぇか。これで部員をあと3人勧誘できればそれでよし。あさってのオリエンテーションは明日考えよう。」

「おう。じゃあな。」

こうして、二人は自転車競技同好会設立への第一歩を踏み出したのだった。


 その夜


 ペダルが…動かねぇ…クソッ…あと少しだ…踏ん張れ!

「お前、高校生か?」

誰かが話しかけてくる。

「ああ…お前っ…は?」

話しかけてきた相手は、このきつい坂でもだいぶ楽そうだ。

「俺の名前は…」


 …ハッ。また同じ夢だ。そう思い、今川はこう呟いた。

「奈良県立翔邦高校の山口…か。」

レグルスです。

やっと本格的に始動した二人。

これから、あと3人をなんとかして勧誘しなければなりません。どんな感じにするか早く考えないと・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ