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Stage0:プロローグ

 スッ、スッ、ハッ、ハッ・・・


 一定の息遣いが今日も聞こえる。


 「去年まで」陸上部のルーキーとして活躍していた今川祐太は、今日もいつも通りランニングをしていた。彼は一旦玄関に入った後、別の服装に着替えて、彼の相棒とともに現れた。



 ロードレーサー。人の力でどれだけ速く走れるか、その一点を追求した器械。彼はそれに跨ると、すぐさまトレーニングに出掛けた。ちらちらとサイクルコンピューターを見る。

「今日の調子はまぁまぁだな」

と呟きながらペダルを漕いだ。現在、時速35km。車が疎らに走る早朝の道を、彼は駆け抜けていった。


「ただいま」

そう言って、彼は制服に着替える。彼の母が言う。

「今日は始業式でしょ。祐太、陸上部辞めて、今度はどの部に入るつもりなの。」

彼はこう答えた。

「ま、お楽しみって所かな。」

彼は朝食を一気に平らげると、ヘルメットを被り、荷物を背負って、ロードに跨り家を出た。



「おはよ、石井。」

「オッス、今川。」

石井龍夫。今川の自転車仲間で、何度か一緒にレースに出たことがあった。

「今年は何組だろ。」

と、石井が問う。

「多分今年もA組じゃないか?毎年、特進AクラスはA組だし。」

「そうだな。」

「そういえばさ、昨日俺C'zの新曲買っちゃったんだよ〜」

「マジ!?今川ぁ、それ聞かせてくれよぉ」

そんな会話をしながら、『私立水明高校』と書かれた校門を二人はくぐった。


 教室に入り、席に着くと、今川は前々から言おうと思っていたことを、石井に伝えた。

「なぁ、石井、唐突な話をするが、いいか。」

「なんだよ、畏まっちゃって」

一瞬の沈黙の後、今川は口を開いた。

「なぁ、自転車同好会、作らねぇか?」


二人の間に、不思議な空気が流れた。

どーも。レグルスです。

前作「峠の覇者」がまったく反響がなかったにもかかわらず、調子に乗って投稿してしまいました。

やっぱり、書きたい。その気持ちに負けてしまいました。この物語、相当長くなると思います。彼らはまだ高校2年生。ここから冬の選抜、高3のIH、そして最後のロードレース「ツール・ド・関東」(架空のレースです)まで描く予定です。まだまだ文体は稚拙ですが、どうぞよろしくお願いします!!

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