光と闇に包まれて。
最近、僕は神仏に期待はしないことにした。
ずっと、信じてきたのに。
神も仏も、ママを殺した。
死にたがっている僕のことは、何度も助け。
生きたがっていたママの、たったひとつの、たった一度のワガママを、神も仏も聞いてはくれなかった。
御開帳?
勝手にしたらいい。
御利益なんて、無いんだから。
あんなに魅力を感じていた寺院。
今はもう、神聖さが薄れて感じる。
僕はもう、信じない。
僕は何も、信じない。
僕は、全てを恨んでいる。
何もかもを……壊してしまいたい。
この人生を、終わらせたい。
眠りにつこう。
目が覚めたら、こんな想いも、全て忘れているのだろう。
闇は、永遠に晴れることはない。
僕はもう、闇の住民。
さぁ、怖いものなどない。
壊してしまえ。
世界も命も、滅びる為にある。
・
光は必ずある。
闇とは光の裏返し。
光がそっぽを向いているだけ。
だから、閉じたその瞳をあけてみて。
ゆっくりと。
壊れていく。
命の灯火は、消えゆくもの。
そして、受け継がれていくものだから。
私たちは絶望しない。
闇を見たねならば、そこから希望を見いだせ。
そのチャンスが、闇を知るあなたにはある。
さぁ、いこう。
怖がらないで、一歩ずつ。
信じた世界は、きっと、裏切らない。
神仏だけが全てではない。
あなたの命は、まだ、尽きていないのだから。
感じることを、正しいと真に想うことを。
全うし、生きていこう。
それが、ママとあなたを、大切にするということ。
・
光の在り方。
光は時に、残酷なものを映し出す。
闇の在り方。
闇は時に、残酷なものを隠しぬく。
それはまさに、表裏一体。
だから、どちらも受け入れて。
共に生きよう。
おはようございます、小田虹里です。
眠れなかったので、初めて携帯から「小説」とまでは、いきませんでしたが、綴ってみました。
光と闇。
いつも、意味を考えさせてくれるテーマだと思います。
光ばかりがよいとは、思いません。
ただ、闇ばかりが悪いとも、思えなくて。
だから、「共存」を選びました。
どちらかを切り離すことなんて、出来ません。
ずっと、「僕」は背負っていくのでしょう。
光も、闇も……。
それが、人生。
私も、全てを背負いながら、受け止めながら、一歩、一歩着実に、歩んでいきたい。
いつか消える、私のために……。