ボクシング・イベント・ボール
はいこんにちは、河異です。
今回は、ふと思い出したものです。
どうぞ。
「ヘイヘイ、もっと強く殴れ!」
初めに言っておくが俺は変態じゃない。ボクシングの試合をたまたま見て、学校で友達とごっこ遊びをしているただの高校生だ。
「もっと強くって、こうかっ!」
俺に向かって全力で殴って来るメガネをかけたこいつは俺の親友。篠崎善樹だ。いや、訂正しよう。親友じゃなくて悪友だな。手を胸の前に突き出している俺の顔面を本気で狙うやつは親友なんかじゃないな。うん、絶対違う。
「なんで手を前に出してんのに顔狙ってくんだよ!」
「まぁまぁ、そうゆうなって雅人。俺とお前の仲だろ?」
自己紹介がおくれていたね。俺の名前は桐ケ谷雅人。高校三年生だ。
「そうだな。他人って立派な関係が築かれてるな。」
「おいおい、中学から六年も同じクラスで他人とは・・・。お前まさかコミュ症か?」
「それはないな。」
ないはず・・・だ。
「あ、雅人く~ん。」
俺を呼んだのは、同じく六年同じクラスの桐ケ谷涼香だ。
中学の時にまったくの同姓だったので、何かとペアにされることが多かったのもあり、かなり仲がいい。
・・・と思う。
しかし、同姓なので茶化されることも多かったが、今ではすっかりなりを潜めている。
人の噂も七十五日とはよくいったもので、今では全くその話題は聞かない。
「どうした、涼香。」
名前で呼ぶのも随分と慣れたな。ほら、苗字同じだから、名前で呼ばないと変な感じするじゃん?
「あのね、今日のクラス委員の仕事のことなんだけどね。」
「ん?なんかあったけ?」
ちなみに俺と涼香はクラス委員だったりもする。俺は別になんでもよかったんだが、クラス委員長涼香様からのご指名だ。受けないわけにはいかない。というのも、担任が、
「お前ら息ぴったりだから、クラス委員やってくんね?」
と頼んできたのが発端なのだ。当然俺は
「考えておきます。」
と逃げるつもりだったのだが、涼香が
「やらせてもらいます。雅人君もやるよね?」
と、逃げ道を完全に封鎖、どころか地崩れを起こして完全に動けない状況にされてしまったので、渋々とはいえ了解したのだが・・・
「もう、もう少しで学園祭でしょ。」
と、仕事をまったくしていないのはこの状況を見てもらえば分かってもらえると思う。
「そうだっけ?」
「そうだよ。あと三週間しかないよ。どうするの?出し物?」
「三週間もあるだろ?まだ大丈夫だ。」
「いや、もう三週間しかないんだよ。」
なぜそんな呆れ顔でこっちを見る。俺は変なことは言ってないぞ?
「準備に何日かかると思ってるの?」
「え?一週間。」
やめろ、俺をそんな残念な顔で見ないでくれ。
「こいつはイベント事には興味がないからな。しょうがないだろ。」
横から善樹が入ってくる。なんとも邪魔なやつだ。その頭をかち割ってやろうか。
「まぁ確かに興味はあんまり無いな。」
俺共同作業苦手だし。
「あのね、何の出し物をするかを考えるのに二日。申請やら手続きやらで一日。準備に二週間。くらいかかるんと思うから、余裕をもって動くならそろそろなんだよ。」
「でもな~。一週間もあれば終わると思うんだけどな。」
「その自信は一体どこから湧き上がってくるの。」
きっと、心の奥底からさ。
「で、何をするかは考えてあるのかい?」
善樹が質問する。ちょいちょい邪魔だなこのメガネ。レンズぶち割ってやろうか。
「う~とね、一応簡単なストラックアウトみたいなのを考えているんだけど、みんなの意見も聞かないと。」
皆やりたいものとかなさそうだったし、多分これで決定だろう。
「なるほどね。ストラックアウトか。」
善樹が野球経験者とは聞いていないが、コイツはボールを使った競技なら一通り完璧なのだ。
「おいおい、自分がやるわけじゃないだろ。」
「そうだった、そうだった。」
「じゃあ、そうゆことで、雅人君。これ、お願いね。」
なんですか涼香さん、その大量の紙束は。
「申請書と企画書。それに生徒会から配られる企画の大まかなルール。とかかな。」
「これを俺にどうしろと。」
そういうと、涼香は満面の笑みでこう言った。
「明日までに終わらせといてね。」
「う、嘘ですよね?本当は冗談なんでしょう?」
「雅人君、昨日の委員会出なかったよね。」
「記憶にございません。」
そもそも、委員会があること自体知らなかったのだから仕方あるまいて。
「これは罰なんだよ。」
「そ、そんな。」
でもこれは、一日二日で終わる量じゃないぞ。
「頑張ってね。一週間で終わらせる雅人君は、半日もかからずに仕上げてくれるよね?」
「が、頑張ります。」
一体何を、どう頑張るのかはわからないが、今夜は徹夜コース待ったなしだと思った。
改めましてこんにちは河異零次です。
雅「おい、またこっちを書いてるのか。」
作「しかたないでしょう。テストが終わったことによるやる気の低下に伴う深刻なネタ不足。さらに、思いつきで書いてるこの話でさえ、書き終わるのに三日以上を要しているんです。」
涼「いつも一日で書き終わってるからね。」
作「午後が丸々フリーだったのも影響があるでしょうが、テストが終わったことでやる気が低下したのはものすごく痛手です。」
雅「新シリーズは書いてないし、連載中の『俺の周りが・・・』もほぼ進んでない。・・・なにしてんの?」
作「連載中の方は、ネタがなく、終着点が見えなくて、書けない状態で、新シリーズは、まずどんな方向性なのかも決まらずにバトル系なのか、学園ものなのか、日常系なのか、まったく決まってないんです。」
涼「ほんとに四月一日に投稿できるの?」
作「正直かなり怪しいものになってきています。」
雅「おいおい、大丈夫かよ。」
作「・・・努力します。」
涼「テストの結果はどうだったの?」
作「そちらはまったく問題なかったですね。心配して損したレベルでした。」
雅「そういや、本編に話を変えるけどさ、今回まったく題名の三つについて書いて無くね?」
作「この三題話のルールによると、一回でもそのワードが出てればいいらしいですよ。」
涼「あ、ずるい。」
作「ずるいのかなぁ。」
雅「今回の話は絶不調だったから、見逃してほしいってことみたいだな。」
作「そんなとこだな。」
涼「もうあと二、三日したら長野だっけ?」
作「はい、ネタを探してみますが、なかなか厳しいでしょうね。スキーしたことないし。」
雅「とにかく、俺達はただ頑張れとしか言えないな。」
涼「そうだね。」
作「はい、頑張ります。」
雅「あと約三週間あるんだから、そう重くとらえるなよ。」
作「おう、頑張ってみるわ。お前も企画書頑張れよ。」
雅「ほんとになんであの話終わった後すぐに収録なんだよ。後日に日を改めろよ。」
涼「二人ともがんばってね。」
作「じゃあ最後に、もうすぐホワイトデー。さぁ皆、チョコを返す用意はできたか?チョコを返さないやつは、リア充を滅ぼす儀式を完成させたか?さあ、もうすぐ、祭りの時間だ。」
雅「何を言ってるんだコイツは。」
作「うるさい、リア充なんて滅べばいいんだ!」
涼「作者さんは何するんですか?」
作「その頃スキーしてます。」
雅「お前、この前彼女いるって言ってたじゃん。」
作「いるよ!しっかり!画面の向こうに!」
雅「それは大丈夫なのか!?」
作「いつかきっと、次元の壁を越えてみせる!」
涼「なんか物凄くかっこよく見えたよ。」
雅「そ、それでは皆さん、また別のお話で。」
涼「ばいば~い。」
作「リア充に必ずや天誅が下りますように!」