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三題話  作者: 河異零次
2/8

うちわ・木刀・神様

はい、河異です。

またまた簡単に目にはいったものです。

神様は思いつきですが。

本編です。どうぞ。

「あ~あづ~。」

うちわを部屋でパタパタさせて愚痴る私。

「雪ちゃんはしたないよ。」

だらしなくうちわを煽っている私を注意したのはクラスメイトの千代ちゃん。

「私が暑いの苦手だって知ってるでしょ?」

名前も雪だし。

「名前は雪なのに、なんで夏生まれなんだろうね?」

「夏に無いものっていったら雪だから。らしいけど。」

何も八月という暑さ全開のこの時期に、そんな名前にしなくともいいと思うが。

「夏生まれなのに夏が苦手なの?」

「ん?逆だよ逆。夏生まれだから、冷房の効いた部屋に長くいるせいで暑いのが苦手になるって聞いたことがあるぞ。」

冬生まれは寒いの苦手だとか。

「へ~、そうなんだ~。私は春生まれだからな~。」

「関係ないのか~。」

「でも花粉症が酷くなりやすいんだよね。」

「あ~、よくティッシュ持ってきてたな。」

箱で。

「うちわじゃなくて扇風機を使えばいいのに。」

今、この部屋には扇風機がある・・・のだが、

「壊れてなかったらとっくに使ってるよ。」

ちなみにエアコンも壊れている。不幸だ。

「涼しいところに行きたいね。」

「そんな金は無いし、そんなことしてらんないでしょ。」

「そうなんだけど・・・。」

ちなみに今は夏休み。千代の宿題を見てあげている。え、私?終わったよ。二日もあれば十分。

「なんで雪ちゃんはそんなに完璧なのさ。」

「なんでって言われても・・・。四十八時間もあれば終わらないわけないのに。」

「丸二日眠らずに!?」

「そんなわけないでしょ。休憩だってとってるよ。・・・八時間くらい。」

「四十時間・・・。無理だよ、普通は。」

呆れ顔である。

「まぁ、大変なのはわかるけど、雑談ばっかしてて手がうごいてないぞ。」

「厳しいな~雪ちゃんは。」

「しょうがないでしょ、することが無くて暇してるんだから。」

「じゃあ・・・、そこにある木刀でも振ってれば?」

「なんで私の部屋に木刀が・・・。そうだ、日光に行ったときに買ったんだ。」

私しか買ってなかったけど。

「この木刀には実は神様が憑いてるんだ。」

「え~!?そうだったの!?」

もちろん嘘だが。

「ああ、この木刀は振るだけで大地を割り、海は荒れ、世界は崩壊する。」

「そんなものがこの家で管理されてるわけないでしょ。」

しまった。話しを壮大にしすぎて現実味がなくなってしまったか。しかし、

「いや、家は実はな、妖怪やら怪異なんかの魑魅魍魎を専門している家系だったんだ。」

「そうだったの?」

「・・・嘘です。」

「だよね。」

「何からこの話になったんだっけ?」

「え~と、そうそう、木刀の話だよ。」

「ああ、そうだったそうだった。」

「あっ!宿題!」

「やってなかったね。」

「うう、まだ全然残ってる。」

「残りはまた明日ね。」

そう、まだ焦るような日数じゃない。

「うん、また明日。」

こんなやり取りが続いて、最終日になってしまったのは言うまでもないのである。

はい、改めましてこんにちは河異零次です。

今回も短いです。すいません。

雪「・・・なんで最後まで終わらなかったんだろう。」

千「雪ちゃんがいろんな方向に話をこじらせたりするからだよ!」

雪「えー、家でまったく進めてなかった千代だって悪いだろ。」

作「そもそも、夏休みの宿題って、中間からやるものなの?」

二人「・・・。」

作「どうして二人とも、俺の方をみてそんな可哀そうな子を見るような目で俺を見る。」

千「この人が本気になったら本当に二日で終わりそうだよ。」

雪「本気になったらね・・・。」

作「一応最終日と三日前くらいに、部活に行きながら終わらせたこともあるし、いけるんじゃないか?」

千「実質ほぼ二日・・・。」

雪「コイツは何者なんだ?」

作「面倒なことは初めか最後に。これ俺の信条な。」

雪「最近あんた信条作りすぎじゃね?」

作「これは本当だからな。しょうがない。」

雪「今、『俺の周りが・・・』の最終回書いてる?」

作「・・・書いてないです。」

千「新シリーズは?」

作「・・・書いてないです。」

雪「あんた今度、学校行事のスキー実習じゃなかったけ?」

作「はい、三泊四日の長野です。」

雪「それにテストの結果は?」

作「まだ全部返って来てないけど、問題の数学がまだ・・・。」

千「今回まったく手ごたえないんだっけ?」

作「ああ、まったくない。追試にならなきゃ何点でもいいんだが・・・。」

雪「授業聞いてないからそうなるんだ。」

作「授業は聞いていたしノートもとってはいたんだが・・・、まったく理解してなかった。」

雪「他は?」

作「英語はなんとか追試をまぬがれたから問題ないはず。・・・俺完全に文系だし。」

千「まぁそれは結果が出次第ですね。」

作「そうだね。」

雪「じゃあ、締めますか。」

千「これからもどんどんリクエスト、感想は随時受け付けています。」

作「てか、送ってください。」

雪「この前、やっと初コメ来たんだよな。」

作「そうそう、メチャクチャ嬉しかった。」

雪「じゃ、頑張らないとな。」

作「・・・善処します。」

雪「ではまた会えたら。」

千「笑顔で会いましょう。」

作「次回もお楽しみに。」

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