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ほんとのココロ
…信じてたんだ。
明日も、そばにいられるって。
でも、それはー…。
思い違いだったんだ。
「あのね、私,好きな人できたんだ!
だから、お願い!」
“協力して!”
「…は?」
それは,いつもどおりの帰り道。
幼なじみな俺と海捺は、家が近いから時間があうかぎりは一緒に帰っている。
今日は、俺も海捺も部活がなかったため、一緒に帰ることになった。
そんなときに、海捺からの好きな人の発言。
…好きな人、か。
「誰なんだ?お前の好きな人。」
「だ,誰にも言わないでよ…?
あのね…,瑛仁くんなんだ…。」
頬を赤く染めていう海捺。
…こんな海捺,俺は知らない。