遠い遠いどこかで
ひっさびさの投稿です。
内容がわかりづらくなっていて、申し訳ないです。読んで頂けるだけでもありがたいです
遠い、遠いどこかで
こんにちは。ん? こんにちはであってるのかな? だって、君にとって今が朝なのか、それとも昼なのか、はたまた夜なのか。ちょっと私にはわかんないから。あ、そんなことどうでもいいよね。
そうだ、まずは君の名前を教えてよ。
…………、
アダチ、ヒロム?
アダチヒロム君かぁ。 ふ~ん。あ、別にバカにしてるわけじゃないからね。でもそうだね、ここじゃちょっと呼びづらい名前かな。
ちょっと、そんなに困った顔しないで。分かった、私が何とかしてあげる。
う~ん、う~ん。
そうだ! ここで似合う新しい名前をつけるっていうのは? どうどう? いい考えじゃない? ……何か微妙な表情だね。ま、まあ、とりあえずカッコいい名前を付けてあげるよ。え? 私が付けていいんじゃないの? ダメ?
――――、
良かったぁ。それじゃあねぇ、アダチヒロム、アダチヒロム。アダチヒロムだからぁ……、
ねぇ、アダムっていうのは!
ちょっ、ちょっと何でさっきより困った顔するの!
嫌なの? ……ふ~ん、そうなんだぁ。
ま、私はアダム君ってしか呼ばないけどね。
あはは。そんなに喜ばないでって。喜んでない? いやいや、いい名前になって嬉しいでしょ。嬉しくないの? いやいや……。
って、こらこら、若いのに疲れた顔しないの。
アダムっていいと思うけどなぁ。
とりあえず名前の件はこれで解決だね。はい解決です。とやかく言わないの。もうこれについては受け付けませーん。時間は大事に使わなくちゃ。
はい、分かればよろしい。
――アダム君。
君がこの世界で何を見るか、何をもたらすか。私にはわからない。ごめんね、この世界へ呼んじゃったのは私なのに。でも、君はこの世界にとって重要なヒトになる。それは確か。この世界には争いがたくさんある。不思議な力もいっぱい。いろんなヒトがいるけど、誰かが誰かと共存して生きようっていうことを考えるヒトはあまりない。
うん、そうだよ少しはいる。でもそのヒトたちの考え方は、世間では異端者扱い。君の世界では当たり前のようにあるのにね。
否定しなくていいんだよ。君がそうと思ってなくても、私たちのいるところとは比べにもならないくらいなんだから。
アダム君。君はこの世界を導く存在になる。それは君にとても辛い思いをさせる。ごめんね。死なないでね。あっ、これホントに。
でも、安心して。私がさっき話した。少しのヒトたちがきっと君を助けてくれるから。
こんなこと言われても、よく分からないよね。
これ以上の詳しいことは言えない。だって時間ないもん。うそうそ。今一気にドバーと話しても君が混乱しちゃうだけだから。というか、もう手遅れだね。ほらまた困った顔してる。
大丈夫。
これから君が創りだす物語が、君自身の導き手になるよ。
――あっ、そういえば私の名前言ってなかったね。うんと、私はそうだねぇ。こういうのはどう? 今度は君が私に名前を付けるの。えぇ~いいじゃん別に。減るもんじゃないし――、こら! 変な理屈こねない。
ふふん、分かればよろしい。
さて君は私にどんな名前をくれるのかな。
…………、
イヴ? それが私の名前?
ふうん。いいと思うよ。その名前。あはははは、君がアダムで私がイヴか。
こっちの世界で私に合ったらその名前で呼んでね。
――もうすぐ本当に時間切れだね……。
さあ、アダム君起きて。君が起きたとき、君の物語が始まるよ。
私はイヴ。この世界で君に出会える日を待ってる。
ようこそ、《物語の詠 アルストリエ》ヘ――
書いたものの、続きがはっきりと考えられているわけではありません。アダム君が作る物語が、私の助けになってくれることを信じたいと思います。