プロローグ編077/【クアンヴェリテ】について4
一週間はあっという間だった。
【眞宵】は、【眞夜】の案内で、【本物】の【クアンヴェリテ】の2核が顕現される場所に極秘裏に案内された。
ちなみにハズレとなった【何抜違至】の至る所に集まった存在?達には、存在によって見える状態が変わる【何抜違至】らしく、1名1名、【夢などの中】でそれぞれが違った【クアンヴェリテ】の【顕現イベント】が展開されていた。
大勢の中でやるのでは無く、その存在の為に1名だけで、その顕現を見れたと言う感動を演出した【夢など】になっていた。
その存在達は1名1名が自分のためだけに、【本物】の【クアンヴェリテ】が顕現してくれたと思っている。
そのため、特別感が演出されるされる事になり、存在?達はよりいっそう、【クアンヴェリテ】にのめり込んでいくと言う展開になっている。
それは置いておいて、【本物】の【顕現】はそれとは別になっている。
そこは、思っていたよりも遙かに質素な顕現だった。
と言ってもショボイという意味ではない。
近いイメージで言えば、自然に囲まれていて落ち着いた雰囲気のある庭園。
そこには派手な物は何もなく優しい気持ちになれる様な場所だった。
そこに気付いたら、居た。
そんな感じの【顕現】だった。
イメージとしては【凪】・・・だろうか?
【クアンシリーズ】の【顕現】と言えば派手なイメージがあるのだが、【本物】の【クアンヴェリテ】の【第1添者体】/【クアンヴェリテ・ナグィ】はそっと添える様に【顕現】された。
ちなみに、【現・第94別者体】に昇格している【クアンヴェリテ・アシュリー】の加護を持つ【イヴェット・フィギス】、
【現・第94外者体】に昇格している【クアンヴェリテ・ブリジット】の加護を持つ【ティナ・クロズビー】、
も一緒に見に来ているはずなのだが、見あたらない。
どうやら、【存在の有無】を操る力がある様で、お互いライバル関係にある【眞宵】と【イヴェット】と【ティナ】を同じ光景を見ながら、他のライバルは存在していないという【矛盾】を【肯定】させている様だ。
それぞれ同時かつ個別に【第1添者体】/【クアンヴェリテ・ナグィ】の【顕現】を見せている。
決して派手では無いが、凄い事を当たり前の様にやっている【顕現】だった。
【クアンヴェリテ・ナグィ】の【顕現】が静かに行われた後で、今度は【第1本者体】/【クアンヴェリテ・ファディナクォ】の【顕現】が始まった。
今度は、上空の雲が1つに固まり、超巨大な【大雲】が出来、そこから雲の形が美しい造型に代わり、そこから巨大な階段が出来てくる。
そこを何かが降りてくる。
それこそが、【第1本者体】/【クアンヴェリテ・ファディナクォ】だった。
まるで、【宝塚歌劇団】の舞台中央奥にある【大階段】をずっと派手にした様な演出が行われている。
現れているのは、【クアンヴェリテ・ファディナクォ】ただ1核のみだったが、存在感がもの凄かった。
まるで、
【余計なものはいらない】、
【存在そのもので示す】、
【百聞は一見にしかず】、
【事実は小説よりも奇なり】、
などと言われているかの様な存在感を示していた。
それを先に顕現した【第1添者体】/【クアンヴェリテ・ナグィ】が出迎えると言う形になる。
【第1添者体】/【クアンヴェリテ・ナグィ】、
【第1本者体】/【クアンヴェリテ・ファディナクォ】、
いずれもただ者では無かった。
派手な演出は入らない。
その存在?そのもので重厚感を示していたのだった。
【眞宵】はただただ圧倒されて見ていた。
器の次元がまるで違う。
そう思わせる【クアンシリーズ】だった。
この光景を見られた【眞宵】はその感動のあまり、
「あ・・・れ・・・?
(涙が・・・)」
とつぶやいた。
本当に凄いものを見た時、言葉に出来ずに涙する。
そんな状態だった。
【クアンヴェリテ】。
本物は見ただけでその存在が従うと言う事を体現した様な【極超越的】な【クアンシリーズ】である。
ほとんどの存在は見ただけで傅くだろう。
敵対しようなどとは思わない。
それだけのカリスマ性を秘めている。
その凄さはそれらの言葉でも、あまり表現しきれないと言えた。
一言で言えば、
「凄すぎる」
と言う事である。
本物の【クアンヴェリテ】達はまだ一言も発していない。
にも関わらず、その凄さを疑う者は居なかったのだった。
【本物】は最後に現れる。
そう言う話である。




