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二十七、キサラの秘密

「あの、ナツヒ様……」

「なんだ?」


坂城が出て行ったあと。

キサラは恐る恐る、ナツヒを見た。

ナツヒはキサラの肩から手を離すも、キサラからは目を離さない。


「その……妖狐の、ヤスロウから、話を聞いたと……」

「ああ、聞いた」


何を、と聞こうとして、言葉が()まる。

内容を聞いてもキサラが妖狐との関係を言わなかったのは変わらない事実だ。

キサラは素直に頭を下げた。


「ナツヒ様。私は紅家を担当する医者にふさわしくありません」

「……キサラ?」

「これ以上、私が紅家の仕事を続けることは、(そう)(ほう)にとって不利益です。坂城先生とも相談しますが、ナツヒ様の体調もよくなっていますし、私の担当はそろそろ終了して…」

「だめだ」


その声には気迫があって、キサラは口ごもった。

顔を上げると、不機嫌そうな赤い瞳と目が合う。


「言っただろ。俺は、キサラと一緒にいるほうが、調子がよくなる。君の診断とか薬の内容とか、そういうのはよくわからない。でも、君と一緒にいるほうが、調子がいい」


庭でお茶会をしているときも言っていた言葉。

その場の調子だけで答えていると思っていた。


「ですが……」

「それに、あの妖狐のことは問題はない。別に、君に妖怪の血が()じっていることは前から知っていたし」

「……はい?」


さらり、と落とされた(ばく)(だん)(はつ)(げん)に、今度こそ、キサラの()(こう)(かい)()(てい)()した。

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