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「正直にやる」が、最も遠くまで届くとき

アスカのその後

―「正直にやる」が、最も遠くまで届くとき ―

事件の一年後:信用スコア 94 → 173(上位0.8%へ)


あの通報事件のあと、アスカは一時「扱いにくい人材」として

いくつものプロジェクトから外された。


彼女は目立たず、小規模な再生エリアの再建作業を続けていた。

だが、その誠実な活動記録は、契約評価機構のAIに蓄積され続けていた。

招待:アスカ宛に届いた、一通の手紙


件名:あなたの信用スコアが条件を満たしました

差出人:平和技術特区 国際連携局


内容:


あなたは、魔法卦契約下において「偽装・操作なしの継続行動」を通じて

特別なスコア評価基準を超えました。

よって、“次世代信用設計プロジェクト”のリーダー候補者として招待します。


移動先:ナンエン特区「透明の塔」


そこは、世界中の“信用高スコア人材”だけが集う実験都市だった。

権力ではなく、積み上げた信頼値だけで意思決定が行われる自治空間。


アスカは、初めて“信用”だけで人が集まる空間に身を置く。

メンバーとの出会い


元・配達人のナジの娘(今は文化交流官)


ベテラン投資家・コバヤシの元部下(再起を果たした分析官)


アスカの報告を参考に制度改善を進めたアルゴリズム開発者


彼女は初めて知った。


「自分の行動が、知らないところで“誰かの勇気”になっていたことを」


新たな仕事:「信用可視化システム」の現場責任者に


アスカの役割は、「信用がどのように見える形で蓄積されるか」を、

現場・生活・プロジェクトの中で可視化していくシステムの設計だった。


彼女は言った。


「“やったこと”が信用になる世界ではなく、

“どうやったか”が信用になる世界にしたい」


「結果だけ見て褒められるなら、私は間違いなく“評価されなかった側”だったから」


最後に:ショウから届いた一文


ある日、彼女の端末に、誰が送ったかもわからないショートメッセージが届く。


「信頼の評価は、“時間にしかできない仕事”だ。

君は、その時間の中で、正しいものを積んだ」


それは、契約設計者・ショウからの非公開通信だった。

エピローグ:アスカの今


ナンエン特区での信用モデルは、すでに8つの都市に展開


彼女が設計した「信用の見える化」は、教育・災害対応・地域経済に適用され始めている


名前の知られた英雄ではない。でも、構造そのものを変えた人として、記録に残る


「私は別に正義の人じゃない。

ただ、“嘘をつかないでいよう”と思っただけ。

それだけで、ここまで来られる世界なら、

わるくない。」

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