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日系フランス人ショウの二人目の友人

三人で夢を楽しく語り合うひと時

彼の名前は真澄ますみ

北海道大学をトップで卒業し、広い世界へ羽ばたいた――そんな華々しい経歴を背負いながらも、真澄の心を最も熱くするのは「困っている国中の子どもたちを助けたい」というひとつの願いだった。

第一章 アイデアの泉


真澄の頭の中は、いつもアイデアの嵐。

「放課後の教室を開放して、ゲームや工作で学び直しの場を作ろう」

「小さな図書館を移動式にして、どこでも読書会を開こう」

「悩み相談ロボットを開発して、いつでもどこでも話せる窓口にしよう」


――そんな企画が次々に生まれ、ノートのページは埋まっていく。

彼は決して“思いつき”だけに留まらず、ひとつひとつを実現するための具体的なプランと、協力者への呼びかけ文まで用意していた。


「真澄さんのアイデアは無限ですね!」

そう言われるたび、彼は満面の笑みを浮かべる。

第二章 火の鳥への憧れ


真澄のもうひとつの夢は、『科学忍者隊ガッチャマン』の火の鳥――フェニックス号に乗ること。

子どものころ、テレビの前で目を輝かせながら、科学の力で世界を救う彼らに心酔した。

「僕もいつか、あの空を飛びながら人を助けたい」


大学の研究室では、ドローンや飛行機の翼形状を研究。

卒業論文では、新素材を使った軽量翼の設計を提案し、教授陣を唸らせた。

その成果は、いつか本当に空を駆ける機体に応用されるかもしれない――。

第三章 世界一幸福な理由


だが、真澄は決して偉ぶらない。

「僕が幸福なのは、誰かを喜ばせる瞬間に立ち会えるから」


中学生たちが初めて完成させたロボットを誇らしげに抱える姿、

読み聞かせ会で声を震わせながら感謝を伝える少女、

相談窓口を通じて一歩踏み出せたと報告してくれる少年。


そのたびに、真澄は心の底から「よく頑張ったね!」と褒める。

彼の口から溢れるのは、批判や愚痴ではなく、肯定の言葉ばかり。


「君のその勇気がすごいんだよ」

「本当に素晴らしいアイデアだね」

「そんなに努力してきたなんて、尊敬するよ」


彼のまわりには、いつも笑顔と前向きなエネルギーが満ちている。

第四章 愚痴ゼロのコミュニティ


真澄が主催するワークショップやイベントでは、愚痴や大変さの自慢話は禁止ルール。

「悩みや苦しみを語る場は別にある。ここでは『どうすればもっと良くなるか』を考えよう」


最初は戸惑う子もいたが、次第に自分の挑戦や成長を語り合う楽しさに目覚めていく。

「昨日できなかったことが、今日はできた!」

「みんなのおかげで、また次に進めそうだよ」


そんなポジティブな言葉が飛び交い、互いを称え合う光景はまるで小さな太陽の輪のよう。

第五章 飛翔の日


そして、ついにその日がやってきた。

真澄が手がけた軽量翼ドローンのプロトタイプ――通称“フェニックス・ミニ”の初飛行実験。


仲間たちと緊張の瞬間を共有し、操縦桿を握る真澄。

エンジンが唸り、プロペラが回り始める。


「離陸!」


機体はゆっくりと地を離れ、青空へと昇っていく。

その姿はまるで、あのガッチャマンの火の鳥そのもの。


風を切りながら、真澄は心の中でつぶやいた。

「これからも、世界中の困った人たちを助けに行こう」

エピローグ


世界一幸福な男――それは、決して大金持ちでも、派手な称号を持つでもない。

「人を褒める」ことを惜しまず、

「アイデア」を絶やさず、

「愚痴」を遠ざけ、

そして「誰かのために飛び立つ」勇気を持つ人。


真澄の物語は、まだ始まったばかり。

今日もどこかで、彼の笑顔とアイデアが、誰かの一歩を後押ししているだろう。

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