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バカゲーinオレ

本棚が倒れてきてぺちゃんこ、感電して丸焦げ。

これだけ聞いたら怖いだろ?でも、正直俺が一番怖いなって思ったのは、これがバカゲーで起きてることなんだよ。



 テストが終わった日の帰り道、俺は友達から有名らしいバカゲーを貸してもらった。

         「勇者のぼうけん」

シンプルでありきたりなタイトル、人を煽るような勇者の顔が背景のそのソフトは、なんだか売り物とは思えないくらいしょぼいパッケージに包まれていた。


こいつにゲームソフトを貸してもらうことは良くあったし、ゲーム好きなだけあって、今まで貸してもらったゲームは大体面白かった。でも、これはどうみてもクソゲーにしか見えない。


「本当に面白いのかよ?」

「バカゲーだよバカゲー!テストで疲れてるから頭空っぽにしてゲームやりたいだろ?」

 

 正直期待はしなかったけど、その日は疲れてたし、友達の押しがなんだか強かったからやってみることにした。


「ただいま…」


 俺の親は共働きだから、おかえりなんて返事がくる日は殆どないけど、なんとなく呟く。


靴を乱雑に脱いで、テレビをつける。友達から貰ったカセットをゲーム機に差し込んで、電源をつけると、ロードもなしにすぐにゲームが始まった。

         ♪〜♬〜♪〜

 ふざけたようなbgmと共に、ニューゲームのボタンが表示される。古いゲームだからなのか、【ニューゲーム】というボタンしか表示されないのがなんだか変だったが、特に設定する要素もなさそうだからボタンを押した。

そのとき

今まで勇者が走るムービーが流れていた画面が、急に真っ白な光を放ち始めた。


「うわっ…!!」


「ようこそ!ゆうしゃのぼうけんの世界へ!」


瞼を閉じても痛いくらいの強い光の中で、微かにそんな声が聞こえた気がした__________。

「面白い!」と思っていただけたら幸いです。

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