登場人物紹介（第四部開始前）
登場人物一覧
◆主要人物
出雲 桃太
／本作の主人公。〝鬼の力〟の汚染により、日本転覆をはかった、勇者パーティ〝Ｃ・Ｈ・Ｏ〟と〝Ｓ・Ｅ・Ｉ 〟のクーデターを阻止した少年。
多くの命を救った功績から獅子央焔以来の英雄、新たな勇者と期待されている。
三度目のクーデターを早期に終わらせるため、新たな冒険者パーティを結成しようと決意。日本政府の依頼で、クマ国を訪れる。
建速 紗雨
／桃太が異世界クマ国で出会った、銀髪碧眼の少女。サメ映画をこよなく愛し、サメグッズも大好きで、修道服に似たサメの着ぐるみを愛用する。
強大な鬼の力を秘めた〝鬼神具〟、ヒビの入った翡翠の勾玉を持ち、空飛ぶサメに変身できる。
一〇年前、暴走した勇者パーティに襲われた際、〝太古の荒御魂〟なる幽霊に取り憑かれ、稀に瞳の色や体格が変わるようだが――？
五馬 乂
／桃太の相棒で、勘違い不良ファッションに身を包んだ金髪少年。
過去、勇者パーティ〝Ｎ・Ａ・Ｇ・Ａ〟の代表だったが、奸計によって死亡扱いとなっている。
〝鬼神具〟のひとつ、赤茶けて錆びた短剣を持ち、黄金色のヘビに変身できる。最近、弟と再会した。
三毛猫のリンちゃん
／可愛い三毛猫。その正体は三縞凛音。
◆桃太の仲間達
✴︎焔学園二年一組
矢上 遥花
／桃太の恩師で、様々な鬼術を使いこなす〝賢者〟。
一度目はレジスタンスの指導者として、二度目は〝焔学園〟二年一組の担任教師として教え子達を導き、戦乱を乗り越えた。
〝鬼神具〟の一つ〝夜叉の羽衣〟という赤いリボンを持つ。
柳 心紺
／サイドポニーの鬘をつけた女子研修生。八本足の虎に似た〝式鬼〟ブンオーを乗りこなし、〝鬼神具〟たる砂状の攻防一体型自律兵装、〝砂丘〟を使う砂丘騎士。
祖平 遠亜
／柳心紺の親友で、瓶底メガネをかけたショートボブの女子研修生。
非凡な参謀能力を発揮する〝白鬼術士〟で、大量の物資を持ち運び、投擲できる鞄、〝胡蝶蘭〟を持つ。
石貫満勒に一方的に好意を寄せられて、迷惑している。
林魚 旋斧
／桃太の悪友。
リーゼントが自慢の男子研修生で、頑丈な〝戦士〟。
関中 利雄
／一般家庭出身の冒険者を父に持つ、二年一組の学友。速度と持久力に長けた〝戦士〟。
羅生 正之
／六辻家をはじめ、八大勇者パーティと強い繋がりを持つ、二年一組の学友。優秀な〝黒鬼術士〟。
六辻詠
／勇者パーティ〝ＳＡＩＮＴＳ〟の代表。桃太の一つ年上だが、年齢よりも幼い天然さと、大人びた容姿を持つ少女。
空王鬼ジズの羽根という強力な〝鬼神具〟と契約を交わし、空を飛ぶ力を発揮する反面、時折ニワトリに変身してしまう。
伊吹 賈南
／父、伊吹弥三郎の死をきっかけに冒険者育成学校の門を叩いたという、桃太と紗雨のクラスメイト。〝斥候〟で罠を仕掛けるのが大得意。
左目尻に傷があり、昆布のごとく艶のない黒髪が目立つ陰気な少女だが、時に子供らしからぬ色気を振り撒く。
✴︎新パーティ参加予定メンバー
呉 陸羽
／桃太の親友、呉陸喜の妹で、山吹色の髪を三つ編みに結った小柄な少女。
〝鬼神具〟のひとつ、〝天馬の沓〟を持ち、啓介に操られていた。裁判では無事、無罪を勝ち取った模様。
呉 栄彦
／陸喜、陸羽の親戚にして養い親。
元〝Ｃ・Ｈ・Ｏ〟所属の若手冒険者で、〝Ｓ・Ｅ・Ｉ 〟との交戦を条件に釈放され、一時、〝Ｎ・Ａ・Ｇ・Ａ〟に身を寄せた有能な指揮官。桃太のパーティに合流予定。
幸保 商二
／ベテラン冒険者。ゲリラ戦や籠城戦といった防衛戦の達人。桃太のパーティに合流予定。
◆クマの国
カムロ
／牛頭の仮面を被った〝異世界〟クマ国のまとめ役。桃太の師匠で、彼に必殺技〝生太刀・草薙〟を伝授した。
〝スサノオノミコト〟の役名を担う、八岐大蛇の天敵で、半世紀以上続く長期政権を実現したが、それゆえに様々な問題を抱えている。
アカツキ
／カムロの部下、鳥人。特殊部隊を率いる保守派閥のトップ。
コウエン
／ヒメジの里を守る老将軍。地球出身で改革派閥のトップ。
◆クマ国の反政府組織〝前進同盟〟
オウモ
／かつてカムロの同志であった〝オモイカネ〟の役名を担う研究者で、地球の滅びた国の難民や、クマ国内の過激派が集まった反政府組織、〝前進同盟〟を率いる代表。
自らの肉体を取り替え、死者を蘇生するなど、狂気の道へと踏み込んでいる。
胡散臭いナマズ髭の歴史研究家、〝寿 狆〟という別の顔を持つ。
呉 陸喜
／桃太の親友。黒山犬斗の凶弾から桃太を庇い、命を落とすが、オウモの手で蘇生。
クマ国の技術と、一葉家、三縞家の秘術を融合した蒸気鎧、その生命維持装置によって命を繋いでいる。
黒騎士として顔を隠し、時に桃太と共闘し、時に争うが、今なお友情は変わらない。
セグンダ
／一〇年前の事件で殺害され、冷凍保存処置されて地上に送られた二河瑠衣の遺体から生まれた存在。
ビキニアーマーを好んで着込み、飛燕返しと呼ばれる秘剣を操る達人。
一時、アルバイトで六辻詠の影武者を引き受けていた。
石貫満勒
／妖刀ムラサマを手に、世を変える覇者とならんと志すマッチョ。祖平遠亜に一方的に想いを寄せるも、迷惑がられている。
ムラサマ
／一〇〇〇年前からクマ国に存在した意志をもつ妖刀にして〝鬼神具〟。
日本人形めいた少女の姿に変身できる。
誤解を招きやすいが、村正でも、村雨でもない。
世界初のコンピュータＲＰＧに、同名の最強武器が存在する。
炉谷 道子
／詠の唯一人の味方だった、歴史小説とぬいぐるみ好きの家宰兼、家庭教師。
詠と別れ、前進同盟と行動を共にする。
六辻久蔵
／詠の親族。前進同盟に肩入れする。
◆冒険者組合と、日本政府関係者
獅子央 孝恵
／焔の息子。獅子央家の現当主で、冒険者組合の代表。
東京湾内に造成された人工島〝楽陽区〟に建てられた冒険者育成学校、〝焔学園〟の校長を務めており、桃太達が結成する新パーティの後ろ盾を申し出る。
柳 静香
／元七罪家に雇われた孝恵の護衛で、桃太のひとつ上の先輩。柳心紺の従姉。
北宮潤
／孝恵の護衛で、西方無双の異名を持つ凄腕。
獅子央 賈南
／孝恵の妻 一〇年前に焔が亡くなった後、政敵を抹殺して冒険者組合を乗っ取った悪女で、八岐大蛇の化身、あるいは代理人を自称する。
クーデター後は死亡を偽装し、伊吹賈南を名乗って桃太達と行動を共にする。
奥羽 以遠
／日本政府より、クマ国との交渉を一任された外交官。
獅子央 焔
／故人。冒険者組合を立ち上げ、日本に高度経済成長をもたらした英雄。
弘農 楊駿
／故人。一〇年前のお家騒動で死亡した政治家。
彼が私欲の為に強行した、安全を軽視する数々の政策は、今も作中世界の日本に酷い爪痕を残している。
◆八大勇者パーティ
＊一葉家と〝Ｊ・Ｙ・Ｏ〟
一葉 亮
／故人。焔に後事を託された親戚にして盟友。
一〇年前のお家騒動の際、焔の遺言を偽って冒険者組合を掌握した弘農楊駿の後始末に忙殺され、その心労から鬼に堕ちて討伐された。
娘が二人おり、一人は四鳴啓介の出産後に死亡。もう一人は、後述の一葉朱蘭。
＊二河家と〝Ｓ・Ｏ 〟
二河 瑠衣
／故人。焔の親戚で、乂と凛音に姉のように慕われていた。一〇年前のお家騒動で死亡した。
コールドスリープ処理された彼女の遺体は、七罪業夢の人体実験にかけられ、セグンダが誕生する。
＊三縞家と〝Ｃ・Ｈ・Ｏ 〟
三縞 凛音
／日本政府に反乱を起こした勇者パーティ〝Ｃ・Ｈ・Ｏ〟の元代表。
桃太や乂の活躍によって生命を救われ、現在はクマ国に亡命中。
〝鬼神具〟のひとつで猫目、猫耳に似た義眼と義耳〝ホルスの目〟を宿し、三毛猫に変身できる。その姿だとリンと呼ばれる。
鷹舟 俊忠
／副代表、故人。昔、一葉朱蘭と何かあったらしい。
桃太達との戦いの後、凛音を鬼の力から救出して消滅。彼の死後、〝鬼神具〟である機械仕掛けの義腕〝茨木童子の腕〟は、前述の黒騎士に受け継がれた。
黒山 犬斗
／幹部の一人。一〇年前に起きた獅子央家のお家騒動にも関わる極悪非道な元官僚で、〝Ｃ・Ｈ・Ｏ〟を歪め、クーデターに導いた元凶の一人。桃太に敗れて捕縛され、当然ながら死刑判決を受けた。
＊四鳴家と〝Ｓ・Ｅ・Ｉ 〟
四鳴 啓介
／勇者パーティ〝Ｓ・Ｅ・Ｉ〟の代表で、軽薄そうなオレンジ髪の御曹司。
冒険者組合のトップに立とうと陰謀を巡らせ、神鳴鬼ケラウノスを掌握、日本を電気危機に陥れ、クーデターを引き起こした。
桃太との戦闘後、〝鬼の力〟に耐えきれず死亡し、消滅。
須口 純冷
／勇者パーティ〝Ｓ・Ｅ・Ｉ〟所属の冒険者で、親衛隊ギガースの隊長。刑務所に収監された。
四鳴 葛与
／勇者パーティ〝Ｓ・Ｅ・Ｉ〟所属の冒険者で前線指揮官。啓介死後、クーデターの責任を取って、死刑判決を受けた。
＊五馬家と〝Ｎ・Ａ・Ｇ・Ａ〟
五馬碩志
／乂の弟で勇者パーティ〝Ｎ・Ａ・Ｇ・Ａ〟の現代表。最近、兄である乂と再会した。
東平 孔偉
／名門出身の冒険者。栄彦とコンビを組んで彼を支える。
＊六辻家と〝ＳＡＩＮＴＳ〟
六辻剛浚
／詠の親族で、六辻家を牛耳る主流派の領袖。
＊七罪家と〝Ｋ・Ａ・Ｎ〟
七罪業夢
／死体愛好家として知られる七罪家の代表
一葉 朱蘭
／一葉亮の娘で、啓介の叔母。
勇者パーティ〝Ｓ・Ｅ・Ｉ〟の副代表だが、実質的な勇者パーティ〝Ｊ・Ｙ・Ｏ〟の指導者でもあり、利権を巡って甥と対立。孝恵に悪行を明らかにされた後、逮捕を免れる為に出奔し、七罪家を内部から乗っ取ろうと工作中。
〝鬼神具〟のひとつ、〝酒呑童子の鉄棒〟を使う。昔、鷹舟と仲が良かったらしい。
奥羽亜大
／旧名を離岸亜大。利権を求めて名門、奥羽家の婿養子に入った欲深い男。
朱蘭の片腕として暗躍する式鬼使い。
＊八闇家と〝ＴＯＫＡＩ〟
八闇越人
／勇者パーティ〝ＴＯＫＡＩ〟の代表で、コピー能力を持つ。
その力を悪用し、一〇年前にクマ国で紗雨の一族を皆殺しにしたらしく、関係者の憎悪を一身に集める。
第三部を最後までお読みいただきありがとうございました。
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第四部は、九月二二日金曜日より連載再開します。お楽しみに。
