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第80話 アグラ領の改善

 アグラ領のパルラ臨時代官を正式な代官に任命した。当初の大きな問題点が解決し、領地運営が軌道に乗ってきたからだが、領内を飛び回り、上空から視察すると農業が改善されてるのが一目瞭然だ。草ぼうぼうだった畑に鍬が入ってる。


 そう言えば、今日は王都から新しい衛兵隊長が来るんだっけ。前の衛兵隊長は素行不良と不正があったため、解任し、メリッサ王女を通じて、新任を打診していたんだけど、思いの外、時間がかかったな。こちらへの希望者が少なかったかもしれないが、人事ってそんなに時間がかかるのか? まあ、もうじき来るだろうが。と思っていた頃、やっと新任が来た。


「ギルフォード大公様、初めてお目にかかります。王都の衛兵隊に所属しておりましたバイスと申します。本日から着任致します。よろしくお願いいたします。私は騎士爵位を拝命されております」


 前任者とはまったく比較にならない。これこそ衛兵だろう。礼儀もそうだが、身のこなしがしっかりしている。騎士爵位持ちか。


「それではこれから衛兵所へ行こう」


衛兵所につき、全員の前で新任の衛兵隊長の紹介をする。


「本日から新任となったバイス衛兵隊長だ。みんな、よく指示を受け、いろいろ教わるように」


 あとはバイス衛兵隊長に任せよう。今までテネシア、イレーネが顔を出していたが、これで彼女達の負担を軽減できる。郊外、中央とも、アグラ領はどんどん改善に向かっているな。


 もともと、ここの領地は広いし、元々、農業が盛んだったから、本来の力を取り戻しただけなんだろうけど、悪い原因を領主が放置すると、どんどん悪化する見本だったよな。この改善で東部の大貴族の名に恥じなくなったんじゃないかと内心自負している。


 それと、ギース領は海寄り、アグラ領は内陸で、補完性が高い。食料のバラエティーも一気に増えた。以前はそれぞれの領主が違ったため、経済的交流が限定されてたようだが、同じ領主になったメリットを活かし、領民の生活を良くするよう引き続き動いていこう。


 アグラ領に着任してから、領地運営に突っ走ってきたけど、そろそろ気分転換したくなってきたな。

 最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。もし拙作を気にいって頂けましたら、評価やブックマークをして頂けると大変有難いです。

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