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第1779話 福祉と負担

 八千文字達成


 関連回 

 第1269話 税と不動産

 第1270話 税と不動産2

 第1428話 民主主義

 第1429話 民主主義2

 第1465話 王政民主主義

 第1641話 王政民主主義2

 第1642話 善人政治

 第1661話 信用創造

 第1662話 信用創造2

 第1663話 信用創造3

 第1664話 信用創造4

 第1777話 納税

「それでは始めよう。みんな、いいかな?」

「「「はい、おじい様!」」」


 ここは僕の城(聖王城)の会議室。

 今日はこれから未来の国政を担う若きリーダー達に教えを説く。


 学ぶのはロナンダル王国の王太子夫妻である

 リベルト(三十才)とルイーズ(三十才)、それから、

 ダルト王国の王太子であるマーク(二十四才)

 ギルフォード王国の王太子であるレクサー(二十四才)

 ルカレシア聖帝国の皇太子であるレオナード(九才)

 彼らはが常連だが、今回はこれに――

 

 エルスラ王国のアルベール第一王子(十四才)

 チルザーレ王国のイスファ王太子(二十二才) 


 が加わる。アルベールはまだ王太子に就任していないが、成人(十五才)すれば、王太子に就任することが既定路線、イスファ王太子はルイーズ妃の弟で、この中で唯一、僕の孫ではないが、親族であることに変わりないので問題なし。二人とも以前、僕の講義に出席したことがあるから顔馴染み。皆、孫世代だが、こうして見ると年齢差は結構あるものだ。最年長が三十、最年少が九だもんな。


 そして、彼らの父親である、ライナス、トーマス、アレク、タイタス、シルエス、ビネル王も後ろの席で見学する。孫の講義にその親が付き添うのはいつものこと。授業参観みたいと言えば、そうかもしれない。ふふふ。僕としては、次世代(孫の世代)だけでなく、現役世代(子供の世代)にも聞いてもらいたいから、これは望ましいことだ。人数的にも丁度いい。


 しかし、休日とはいえ、各国を代表する国王・皇帝とその後継者が集まるのは実に壮観だ。いつものことなので、今さら大袈裟に驚くことはないが、その事実をよく認識し、自分が発する言葉の重みと責任を噛みしめないとな。


 僕は現在、金の力も、武の力も、政治の力も求めていない。求めているのは影響を与える力だ。どうしてこの力を欲するのか? それは人々に善い影響を与えたいからだ。そして、実際、その力を手にしているが、あくまで「善い」影響であり、そのことは肝に銘じておきたい。


 これは僕に限らず、すべてのインフルエンサー(影響力者)に言える。その力で善い影響を人々に与えなければならない。でなければ、人々に影響を与えるべきではない。そうでないと大きな業を積む。


「赤信号みんなで渡れば怖くない」「やった者勝ち」「働いたら負け」「結果さえ良ければいい」など無責任なことを発信する者が前世にいたが、それを聞いた人が道を踏み外したら責任を取れるのだろうか? 自分で責任を取れないことは言うべきではない。


 十善戒には、

 不妄語(世を惑わす妄言を言わない)

 不綺語(虚飾に満ちたことを言わない)

 不悪口(人を傷つけることを言わない)

 不両舌(筋の通らないことを言わない)

 と口に関するものが四つもあるが、

 これに該当すれば業を積むことになる。口は禍の元。


 先日、徴税と納税の手続きを終え、お金の出入りに関心を持ったが、これは国政においても重要なことであり、今一度整理して孫たちに教えることにした。切り口となるテーマも決めている。


 それでは始めるとしよう。パネルを提示する。


□-------

 

 福祉と負担


□-------


「今回のテーマは福祉と負担についてだ。これは民視点の捉え方になるが、福祉は民が国からしてもらえること。負担は民が国にすべきことになる。簡単に言えばギブ&テイクだ。民は国に負担を与え、福祉をもらう。逆に国は民に福祉を与え、負担をもらう。ここまでは大丈夫かな?」


 皆、頷く。これは基本中の基本だからな。あえてこう問うたのは九才のレオナードがいるからだが、ここからする話は九才には少々難しいだろう。だが、後ろに親のタイタスがいるから、後からフォローしてくれるはずだ。それに今解らなくても全然かまわない。いずれ解るようになる。


 教育の基本は解らなくても教えること。解らなければ、脳がそれをストレスに感じ、解ろうとするようになる。この解ろうとすることが大事。解ろうとすれば解るようになっていく。どうせこの年じゃ解らないだろうと決めつけ、教えなければ、解ろうとしなくなり、いつまでも解らない状態が続く。


 日本人なら日本語を、イギリス人なら英語をマスターするが、幼児の頃、解らないからといって教えなければ、いつまで経ってもマスターできなかっただろう。最初は誰でも解らない。


 1 解らないことが解らない(本当の無知)

 2 解らないことが解る(無知であることを知る)

 3 解らないことを解ろうとする

 4 解らないことが解りだす

 5 解らないことが解る


 理解はこのプロセスを踏むが、特に2が重要。この一歩が大きい。人は自分が無知であることを知って、はじめて知ろうとする。無知こそ知の産みの親である。変な話、自分が無知だと知らないと、そこに無知はないからな。光(知)があるから影(無知)がある。影ばかりでは影は認識できない。


 パネルを提示する。


□---------------------


 福祉=公共サービス


・政治、経済の安定

・公共インフラ(道路、学校、橋の建設など)

・教育

・治安維持

・防衛

・生活関連(上下水道の維持、電気の供給など)

・情報関連(必要情報の提供など)

・社会的弱者の保護


□---------------------


 実は最近、聖帝国も国内に電気の供給を始めた。供給源は連邦と同じく地熱エネルギーで、発電所は政治の首都であるルカレシア地方に造った。タイタスにせがまれ、僕が全面的に協力し、現在、供給網を広げているところだ。


 通常なら10年、20年かかってもおかしくない事業だが、生産系スキルを使えば、こんなもの。但し、全部はやらない。発電所建設など導入作業は僕がやったが、送電線を伸ばす作業はタイタスにやってもらっている。ロナンダル王国と同じく地下埋設方式だ。作業に時間はかかるが、できてしまえば、こちらの方が維持管理はずっと楽。外観にも影響を与えない。


 僕らの住む惑星アストリアは僕の故郷である地球と同じく、地下にマグマがあり、そこから高温の地熱エネルギーを利用することができる。はっきり言って、これは無尽蔵であり、これさえあれば他のエネルギーは要らない。


 僕はCO2排出をしない自然エネルギー派(再生可能エネルギー派)だが、自然エネルギーの多くは文字通り自然任せなので、状態が不安定なのがネック。太陽光、風力、波力などは安定性を欠き、一般多数への継続供給に向いていない。個人や限られたエリアならいいんだけど。


 その点、地熱は安定してるので、エネルギーの継続供給にぴったりだ。ダムがあれば高低差を利用した水力もいいんだろうが、この世界にダムはないので、水力発電はしていない。前の世界と比べれば電気消費量は多くないので、そこまでしなくてもね。それにダム工事は自然に負荷がかかる。


「福祉は、広義において、すべての人々が幸福で満たされた生活を送れるように、公的支援を通じてその権利と基本的なニーズを保障する包括的な制度を指す。だから、国から民に対して成すことは凡そ含まれるんだ。狭義だと、主に社会的弱者の保護となるが、ここではその意味に限定しない」


 だから広義で言えば、公共インフラも治安維持も防衛も福祉に含まれる。これらもすべての人々の幸福につながるものだ。前世のリベラルの人は弱者保護だけを福祉のように捉えていたが、土台がなければ、弱者保護も十分成すことができない。


 福祉は英語で「welfare」となり、福祉の他、福利、幸福、繁栄、生活保護などの意味がある。皆の幸福につながれば、それは福祉。特定の誰かだけということでは本来ない。弱者保護に限らず、公共インフラも、治安維持も、防衛も福祉だ。


 リベラルの人は国の防衛費を少しでも上げると、眉を吊り上げて「福祉を犠牲にするな!」と主張するが、防衛も福祉であることを勉強した方がいい。国が亡くなったら福祉も何もあったものではない。国という安全な囲いの中で好き勝手に主張できるのは誰のお陰か。


 パネルを提示する。


□-----------

 

 負担=税


・農家の物納

・商人の金納

・土地所有者の金納


□-----------


「以前は関税、通行税などもあったが、今はこれがなくなったから、主にこの三本となる。君たちは今後、国政を担うわけだが、民から税を徴収し、それを財源にして、民に公共サービスを提供するのが、国の役割だということをよく認識してもらいたい。税を徴収して自分のところに集めると、まるで自分のもののように勘違いしがちだが、それは絶対に絶対にあってはならない。集めた税は国のものでも王のものでもない。最初から最後までずっと民のものだ。国はそれを一時的に預かっているに過ぎない。その点をよくよく認識するように。国政を担う者が道を踏み外すのは、多く場合、その認識の欠如によるものだ」


 これまで、民主主義・王政民主主義についてみっちり講義しており、皆、民を重視する教えを違和感なく聞いてくれている。民あっての国であり王だからな。民なくして国も王もない。


 government of the people, by the people, for the people

 人民の人民による人民のための政治、だな。


 目標とすべきは、

 government of the good people, by the good people, for the good people

 善人の善人による善人のための政治、だが、着実にその方向に進んでいる。


 さて、ここからだ。パネルを提示する。


□--------------


 低福祉低負担 小さな政府

 高福祉高負担 大きな政府


□--------------


「政府とは、政治を行う統治機構をいう。広義では公共サービスを行うすべての組織、狭義では、王、御前会議、中央省庁あたりだ。ここでは広義を指すが、それが大きいのが大きな政府、小さいのが小さな政府ということになる。さて、高福祉高負担と低福祉低負担だが、どちらが優れていると思う?」 


 皆に少し考えさせてから、パネルを提示する。


□--------------


 低福祉低負担(小さな政府)

 メリット  税負担が少ない

 デメリット 公的援助が少ない


 高福祉高負担(大きな政府)

 メリット  税負担が多い

 デメリット 公的援助が多い


□--------------


「答えはどちらも一長一短あり、一概にどちらが優れているということは言えないということになる。ただ、間違いなく言えることは高福祉低負担、低福祉高負担はダメということだ。高福祉低負担では国が持たず、低福祉高負担では民が持たない」


 前世の経済学で言えば、「小さな政府」は政府による経済活動への介入を減らすことで市場原理による自由競争を促し、経済成長を図ったが、具体例として、1980年代、当時のイギリス首相マーガレット・サッチャーが掲げたサッチャリズムや、アメリカ大統領ロナルド・レーガンの掲げたレーガノミクスが知られている。具体的には減税、民営化、規制緩和、金融引締めなどを柱とする政策を推進した。


 一方、「大きな政府」は政府が経済活動に積極的に介入することで、社会資本を整備し、国民の生活を安定させ、所得格差などを是正しようしたが、具体例として、スウェーデンやデンマークなど北欧諸国の政策が挙げられる。イギリスの経済学者ウィリアム・ベバリッジが提唱した「ゆりかごから墓場まで」の実践で、出生から死亡まで、人の一生のあらゆる局面(病気、失業、老齢など)において、国家が社会保障制度を通じて生活を保障することだ。福祉国家の理想とされる。


「国家」という言葉は英語の「State」の意味を取り入れて、明治維新後、日本人がつくった和製漢語であり、中国にも逆輸入されているが、文字通り、国をひとつの家とするニュアンスがあり、当時、国が「大きな政府」を志向していたのが伺える。戦後も「親方日の丸」の意識が強かったもんな。


 福祉国家の理念(国がすべての面倒をみる)や国家の概念(国は皆の家)に思いを向けると、「小さな政府」より「大きな政府」の方が良さげだが、当然、それ相応の負担を強いられるため、軽々に判断することはできない。それと「大きな政府」の本場である北欧は資源大国であることを忘れてはならない。理想を追い求めるだけでなく、ファクトチェックをしないとね。


 ノルウェーは石油・天然ガスがあり、水産資源も豊富で、世界有数のサーモン輸出国。水力発電で国内電力のほぼ全てを賄う。フィンランドは国土の7割が森林で、林業、製紙、バイオマス発電、熱供給が盛ん。再生可能エネルギーとして、バイオマス、水力、地熱、太陽光を積極的に活用し、カーボンニュートラルを推進する。スウェーデンは鉄鉱石や木材など豊かな森林資源と鉱物資源を基盤とし、グリーンプロジェクトが活発。そしてアイスランドは地熱大国で、電力はほぼ100%地熱と水力で賄う。


 どの国も豊かな自然を活かし、水力、風力、地熱、森林、海洋資源など、多様な再生可能エネルギー源に恵まれている。それにより脱炭素先進国としてエネルギー転換において世界をリードし、その分野の技術開発も盛んだ。


 日本は資源の乏しい国と言われるが、北欧と同じく豊かな自然があり、これをうまく活かせば、将来の展望が明るくなるだろう。だが残念ながら政府の無策により、緑の山をハゲ山にして、見苦しい太陽光パネルを敷きしめるなど、やり方がうまくいっていない。あちこちで問題が起きている。


 問題と言えば、問題がないにかかわらず、科学的根拠に基づかない風評により、莫大なエネルギーを生み出す原発を停めて、自らエネルギー不足状態にして、国富を垂れ流して化石燃料である石油・石炭・ガスにシフトしてしまったが、いい加減、原発の再稼働を本格化すべきだろう。その間に再生可能エネルギーへシフトするのが現実的だ。


 前回の事故は原発本体に問題があったから起きたのではなく、巨大津波によって起きたもの。巨大津波により、非常用電源と冷却機能を喪失したことが直接的な引き金となり、炉心冷却ができずに燃料が損傷(炉心溶融)、大量の水素が発生し、それが原子炉建屋内で水素爆発を起こして放射性物質が放出されたのだ。


 津波を想定して設計されていたが、想定を超えた巨大津波により、あのような事態になった。だから、巨大津波が来ても、非常用電源と冷却機能を喪失しないよう変更すればいい。これは原発本体ではなく、付随設備なので難しい話ではない。あつものに懲りて、なますを吹く気持ちは分からないでもないが、もう10年経った。いい加減、前に進もう。世界最高レベルの原発技術を腐らせてはいけない。


 あと、人口がね……

 北欧はどの国も日本よりずっと人口が少なく、

 少ないからこそ、国としてまとまりやすく、

 日本とは比べ物にならないぐらい民の国に対する信頼が厚い。


 そりゃ『消えた年金問題』を引き起こして、誰も責任を取らなかったような国だからね。これは2007年に発覚した、年金加入記録のうち約五千万件が本人と紐づけられていない(持ち主不明)という社会問題だが、あまりにも杜撰な記録管理体制で驚いたものだ。しかも国民から預かった大切な年金を不逞役人どもが、まるで自分たちのお金のごとく、好き勝手に使っていた。これじゃ信用されるわけがない。


 日本で最大の課題は政府への信頼度の低さだ。北欧諸国では政府への信頼度が高く、税金の使途が透明で、国民が納得して高負担を受け入れているが、対照的に日本では税金の使い道への不信感が根強く、増税への抵抗感は強い傾向がある。


 ある政治家が、投票率の低さについて問われ、「投票しなくても大丈夫だということ。信頼されている証しだ」のように答え、馬鹿も休み休みに言えと思ったものだ。そうじゃない。投票に値する候補者がいないから投票しない、というのが事の本質だ。それでも有権者はその中からマシな人を選ぶしかないが、マシと思える人が一人もいなかったら、どうしようもない。


 ある選挙区で有力候補者が二人いて、

 一人は世襲で既得権益のかたまりのような利権候補者、

 もう一人は批判するしか能がない実務能力皆無の候補者、

 それ以外は得手勝手、無責任に夢物語を語る泡沫候補者、

 これじゃ投票に行く気も失せるというものだ。ハズレしかない。

 

 実際、半分の人が選挙に行ってないもんな。

 これはこれで問題だが、根本的な問題を解決せず、

 ただ単に「選挙に行こう」と呼びかけても意味がない。

 ハズレしかないくじ引きを誰がする?

 腐った物しか売ってない店に誰が買いにいく?


 かつて日本の国会において『子どもがなりたい職業ランキング』で国会議員は141位で、140位の刺青師より下だという話題が示されたことがあったが、子供は敏感に国会議員のネガティブさを感じ取ったのだろう。子供の感性は侮れないものだ。


 今さえ良ければいい。金さえあればいい。自分さえ良ければいい。というのでは国を導くリーダーの資質も資格もない。こういう人物は社会にとって害なので立候補しないでもらいたい。だが皮肉にも、こういう人物に限って、己の未熟を顧みず我先に立候補し、逆に、適任と思われる人物に限って、成熟してるからこそ、謙虚さを知り、自ら立とうとしない。ここに選挙制度の大きな問題点がある。


 芸能人が立候補するなら、売れなくなってから。

 スポーツ選手が立候補するなら、試合で勝てなくなってから。

 商売人が立候補するなら、稼げなくなってから。

 一線で活躍してる一流の人は立候補などしない。


 こう言っては何だが、

 目ざとく自分から立候補する人には、ろくな人がいない。

 二流、三流ゆえの一発当てたいという博打感覚の人もいるだろう。

 もちろん例外はあるだろうが、邪心のない人はどれ程いることか。


 目立ちたい、有名になりたい、議員バッチをつけて先生と呼ばれたい、高収入を得たい、口利きして見返りをもらいたい、異性にモテたい、すべてとは言わないが、こんなよこしまな思惑を持った連中が大量に立候補するのが選挙だ。彼らは選挙期間中だけ猫をかぶって善い人を演じ、うまうまと議員バッチをせしめようとする。


 日本はよく「医療天国」と言われ、誰でもすぐに近くの病院に行けて、医療費の自己負担が3割で済む。(75歳以上の人は1割負担)救急車は無料で呼べるし、薬も安く手に入る。外国からも羨ましがられる程だ。


 だが、これらの医療費は、国民の税金や社会保険料だけでは足りず、国は毎年、莫大な金額の赤字国債を発行している。これは事実上の借金であり、子供や孫、子孫へのツケ回しとなる。こんなことをいつまでも続けるべきではない。


 国の財源は税であり、税収の範囲で支出を抑えるべきだが、日本の一部で、税収の範囲を超えて支出していい、という議論が出ている。彼らは、国は通貨発行権と国債発行権があるから、それでお金を生み出し、それで賄えばいい、と軽々しく論ずるが、それはゼロからお金を生み出す信用創造であり、はっきりいって詐欺的手法だ。


 そんなことをすれば間違いなくインフレになり、日本円と日本国債の価値を落とすことになるだろう。いくら巧妙に言葉巧みに説明しても、無から有が生じることはない。人は夢物語に魅了される性質があるが、国の政治は現実の土台に立脚しなければならない。言うのは簡単だが、何かするにはお金がかかるものであり、きちんと財源を示さなければならない。それをせず、夢ばかり語りだしたら、距離を置かせてもらう。

 最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。もし拙作を気にいって頂けましたら、いいね、ブックマーク、評価をして頂けると大変有難いです。

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