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第8話

俺は優希に連れられて、優希の家に入っていった。

優希の、両親は共働きで、昼間はいないので、この家には俺と優希だけだった。

始めは、優希に連れられて、リビングに行き、出された珈琲を飲んで

他愛も無い話をしていた。

俺はばれない様に女言葉にして、話していた。

だが少しずつ、優希が俺のことを探り始めた。

「あなた何処に住んでるの?」

「こ、この近くよ。」

「あなた何歳?」

俺は今の自分の年齢を答えた。

「17歳よ。」

「あなた、私とあったこと無い?」

「な、ないわよ。お、私、最近ここに引っ越してきたばかりだから。」

俺は、あらかじめ聞かれては困ることの、マニュアルを作っておいたから、答えるのは問題ではない。

だが俺はこの幼馴染に嘘をつくことが出来るのかどうかが不安で仕方が無かったのである。

このような調子で、優希による、俺への質問はおよそ30分にもおよんだ。


優希は、ゼイゼイと肩で息をしながら、

(こいつは絶対に高志だ。間違いない。この気配は、絶対に高志のものだ。

絶対にはかしてみせる。)

そのころ俺は、

(優希の奴、妙に敏感だからな・・・もしかして気配とかって、男の俺と一緒だったりするのかかもしれない・・・

そうなればボロを出すわけにはいけない。)

二人は違うながらも、決意が胸の中にはあった。


そのまま沈黙が、2分・・・


俺は動き出した。

「ちょっと電話してきてもいいかな?

 遅くなると両親に心配かけるから」

俺は携帯を取り出しながら、聞いた。

そして俺は、廊下に出て、おふくろに電話した。

俺は小声で、

『おふくろ、優希に正体がばれそうだ。』

『あら。頑張って頂戴。私には何も出来ないわ。』

そぅいっておふくろから電話をきりやがった。

俺はまた戦場への扉を開けた。


そして俺は元の位置に戻り、優希から発せられる次の言葉をまった。

すると優希が、

「ねぇ貴子ちゃん、夕飯家で食べていく?」

「いや。それは・・・」

「そっか。」

優希はそういった後、爆弾発言をかましてくれました。

「そういえば、女の子になってどう?高志?」

俺はドキッとしたがすぐに冷静になり、誤魔化すことにした。

「えっ?私はもともと女の子だけど?

 そもそも高志って誰?」

と逆に問い詰めてみた。

「そ、それは・・・」

次は、優希から言葉が出てこなくなった。

俺はこれをチャンスに、

「高志って彼氏?」

俺は、自分のことを話題に出し、聞いてみた。

優希は

「か、彼氏なんかじゃないわよ!!それに高志は貴方でしょ!!

いい加減、白状してよ!!こっちだってめんどくさいんだから!!」

「白状も何も私は、高志って子じゃないから、白状なんて出来ないわよ。」

俺は答えた。

だが優希は諦めなかった。

「いいえ!!あなたは絶対、高志なんだから!!」

そこから、優希はなきながら

「わたし・・グスッ・ほんとうは・・グスッ・あなたの・グスッ・・ことが・・グスッ・」

俺は意地悪に聞き返した。

「あなたのことが?」

だがこの聞き方に地が出ていたようだ。

俺は優希の隠れた笑みに気がつかなかった。

「あなたの・グスッ・・しょう・た・い・おしえて・グスッ・くれたら・・グスッ・おしえてあげる・・グスッ・」

俺は優希の泣きに負けた。

「そうだよ。俺は高志だよ。」

そして正体を、あかした。

すると優希はすぐに泣き止み、とてもにこやかな笑顔で

「やっぱり、高志だったんだね^^」

俺はここでようやく、優希の罠にかかってしまっていたことをしった。

「うそ泣きか〜!!」



「もう言い逃れできないね。高志。」

「・・・」

「おや?正体をあかしたとたん、静かになったね〜。

でも取り合えず、女になった理由を聞かせてもらおうか?」

俺は駄目もとで誤魔化してみた。

「わ、私、なぜ女になった理由を聞かれても答えれません。

 だって私、はじめから女だったのですもの。」

「ここまできて、誤魔化すの?高志?」

優希は俺にむかって上目使いをしてきた。

(だめだ。)

俺はその上目使いにまけた。


俺は姿勢を崩し、

「もう無理か・・・」

そして優希は勝ち誇ったかの様に

「もう無理よ高志。さぁ理由を教えて。」

俺は正直に答えた。

すると優希が

「大変な親を持ったものねぇ〜」

「あぁそうだな。

 それにしてもよく俺だと分かったな?」

「何年一緒にいると思っているのよ。」

「そうでした。」

「でも高志って、学校転校扱いになるんでしょ?」

「親父が言うのが本当だったらな。」

俺と親父は親父から一方的にメールが送られて来て、簡単に言う業務連絡のようなものが書かれている。

その内容によると男の俺は転校扱いになって、女の俺が、転入扱いにあるだ。

「だったら同じクラスになる可能性は少ないんじゃない?」

「そうかもしれんな。」

「そうだ。このことは誰にも言わないね。」

俺は驚いた。

「なんで?」

「言いふらしてほしい?」

「いや。勘弁してください。」

「でしょ?隠してなきゃ、高志、生活しにくくなるでしょ?」

「まぁな。」


そしてこの話を最後に俺は自宅へ帰った。

優希の家から徒歩8歩ほどの帰宅だった。

そしてばれてしまったことをおふくろに報告し、

その日は夕飯も食わずに、寝た。


いよいよ

幼馴染の登場&バレをしました。



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